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- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334780852
感想・レビュー・書評
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人を信じるということと、人を愛することはそれほど違ったことではない。
「最後に、魂が、あまりにはげしい感情に疲れてうちひしがれると、疲労のあまり、また理性をとりもどしてきます。
すると、さまざまの相反した動揺にとりつかれたあげく、浮かんでくるものは『あの女のそばにいると、あの女だけが与えうる幸福が見つかるだろう』という確信なのです」スタンダール『恋愛論』
ルソーという思想家は人間を信じた思想家である。同時に自然を愛した人でもあった。自然のなかでその恵みに満ちたりて暮らす人というのは、他人より秀でようとか、偉くなろう、金持ちになろうとは思わない。
なぜなら、彼は自然の恵みに十分恵まれているからである。こういう人間をルソーは「自然人」と呼ぶ。
「自然人」は人を差別したりすることはないし、自分も自由に行動するだろうし、別な「自然人」とも仲良く暮らしていけるだろう。
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