日本魔界案内―とびきりの「聖地・異界」を巡る (知恵の森文庫 c こ 8-2)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334781743

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  • 日本の聖地、という名の異界、もしくは魔界を紹介した本。高野山、京都、熊野、津軽等、宗教的にも有名な場所の裏的な意味などを解説しています。

  • [ 内容 ]
    空海、役小角、浄蔵、安倍晴明、源義経…。
    私たちの心の中で、今も光り輝いているスーパー・スターに会いに出かけよう。
    高野山、吉野、京都、熊野、津軽…。
    彼らが活躍していた聖地=魔界に触れることで、きっとあなたも新しい自分を発見できる。
    ページを開くだけで、恐ろしくも心震える「非日常」の世界が始まる。

    [ 目次 ]
    1 高野山―生死を超越するスーパースターに会いに行こう
    2 吉野―桜の樹の下には、何が埋まっているのか
    3 京都―呪いが支配する、日本人の心の故郷
    4 熊野―日本サッカーの守護神に導かれて三山巡りへ
    5 津軽―「悲しき国」は「北のまほろば」だった
    6 出羽三山―聖=性なる空間が、生と死をつなぐ
    7 阿蘇―「火の国」に神々の夢の跡をたどる

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • プロローグは弘法大師→密教系なのだが、メインは神道。神道にまつわる話はシャレにならないぐらい怖い。

  • 3月18日読了。高野山、熊野神社、出羽三山などの日本各地の霊山・修験場に古来より息づく鬼の伝承、陰陽師の逸話などをカラー写真と共に紹介する書。ただ観光旅行して「はー・・・日本はどこも同じだなあ」なんてつぶやくより、本書のような知識を踏まえてその場を訪れてみれば霊験のあらたかさ、木々の奥に染みるような闇を感じられるというものだ。京都周辺に鬼の伝承や鬼と戦った武将の逸話が多く残されている、ということは、とりもなおさず「人の集まるところにまた鬼も集まる」、=「鬼とは人である」ということでもあるのか?自然災害や疫病などの理不尽な災厄に、古来の日本人がどのように感じ・どのように対応しようとしていたのかを想像すると楽しい。(当人たちにとっては、楽しんでいる場合ではなかったのだろうが)

  • 知っているか、知らないか、意識するか、しないかで見方が変わる…。
    特に「出羽三山」のところの考察には恐れ入りました。
    これを読んで、鞍馬に行きました。

  • 相変わらず和歌山に取り憑かれて購入。

  • この手の本(と書くと語弊があるかもしれませんが)で、私が白眉だと思うのは、馬場あき子「鬼の研究」です。

    まつろわぬ者たちが、征服され、やがて鬼におとされたり、神に祭られたるする。
    それは、結局、全部、生きている人間のためのものなんだなぁとつくづく思います。

    いいわけでも、なんでも、理由をつけて心安らかになりたいのは、生きている人間で、信仰や、そういったものも、生きている人間のためにあります。

    それだけ、生きるということが、ストレスに満ちたことなのかもしれません。

  • 日本で聖地と呼ばれるところは魔界=異界への入り口だ!
    という感じの本です。
    日本の寺社仏閣、あるいは聖地と呼ばれる場所を巡り
    そこに秘められている歴史の闇を
    著者なりに解釈しロマンを感じていく本。
    自分なりにその土地の縁起を調べて巡り
    想像力を働かせるだけでどれだけいろんな楽しみがあるか
    そんなことを考えてしまう本でした。
    実は和歌山のことがたくさん載ってて
    知ってる場所もたくさん載ってたんですよ。
    家の近くとかもあるし
    こないだ行った高野山も載ってたし。
    でも、この人と僕とでは見え方が違う。
    そこが面白いなぁと。
    もっとその土地のことを勉強して行けば
    僕もいろんな楽しみ方が出来るんだろうなぁと。
    とりあえず和歌山のことがたくさん載ってるので
    次の帰省時はこの本を携えて
    載ってる場所を巡ってみようかと思いました。

    載ってる場所が
    高野山・吉野・京都・熊野・津軽
    とメジャーな観光地なので
    旅行の際に持っていって通常の観光と合わせて
    ちらっと魔界の一端を見てくる、なんてのもいいかも。

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター教授、同副所長

「2011年 『【対話】異形 生命の教養学Ⅶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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