芸術と青春 (知恵の森文庫)

著者 :
  • 光文社
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レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334781880

作品紹介・あらすじ

「青春は無限に明るく、また無限に暗い。」-岡本太郎にとって、青春とは何だったのか。パリでの旺盛な芸術活動、交遊、そしてロマンス…。母かの子・父一平との特異ではあるが、敬愛に満ちた生活。これらの体験が育んだ女性観。孤絶をおそれることなく、情熱を武器に疾走する、爆発前夜の岡本太郎の姿がここにある。

感想・レビュー・書評

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  • この徹底的に常識を疑い、
    自身の思うところを思うままに叩きつけていく有り様が素晴らしい。

    タブーをタブーとせず、
    突き進む。

    「人格相互は、個々の判断や好みで精神的に結びつかなければならない。理想像を厳しく抱えていればいるほど、本当の相手にぶつかることはむつかしく、おそらく一生かかってもめぐりあわないかもしれませ。
    しかし、性一般というのものは、誰々という個的な条件をこえた、幅広い明朗なものです。つまり無条件の性の対象であって、男として女に、女として男に対する根源的な衝動であり、より好みのないものなのです。」

  • 岡本太郎のエッセイ集的な物です。

    これまで思想的なものばかり読んでいたので、小説や、紀行記のような文章は興味深い。

    しかし、やはり後半の思想的な文章の方が、岡本太郎の面白さ、魅力が詰まっていると思います。

    母であるかの子と父の一平とのエピソードも面白い。
    かの子については数点の短歌を知る程度ですが、その実態は岡本太郎の、信条とする芸術とはかけ離れていて、文芸そのものへの憧れから出発している点がとても面白いと思います。
    両親ともに芸術家だからこその岡本太郎ではあるけれど、自身はその芸術性から脱し、力強く新鮮で挑戦的な芸術の道を歩んでいるのですから。

  • 両親への想いの章がジーンときた。2人の変わった愛の形、愛し方の違いゆえに満たされない思い、でも強固に結び切った信頼関係。「人間関係」から生まれた芸術。

  • 大好きな岡本太郎さんの本です。
    岡本太郎さんの青春時代のお話がたくさん詰まっています。
    母親、かの子さんの話も面白かったです。
    岡本太郎さんが人としてどう生きたのか、
    もっと読まなきゃと思いました。

  • あっという間に読んでしまった。岡本さんの著書を読んだのは初めてだったけど、絵画だけではなくて文章も魅力的な方だった。
    1章青春回想では特に「妖獣」の表現力が恐ろしかった!思わず就寝前の電気を消す瞬間にせず時が凍ったほど。
    2章父母を憶うでは両親の馴れ初め、夫婦を超えた人と人、芸術家と芸術家の関係性が興味深かった。この2人の関係性は私の理想とするところに近い。
    3章の女のモラル・性のモラルはイチオシだ。岡本さんの時代から今の日本にみられるモラル問題を感じてられたのは驚き。書いてあることも拳をぽんと打ってしまう。何度も読み返したい本だった。
    素直に快活に、聡明に自由に精神を解放して生きたい。

  • 『齋藤孝のおすすめブックナビ 絶対感動本50』より
    『自分の中に毒を持て』のページで紹介されていたので、併せて登録。

    “自伝的内容で、文学的味わいもある”(齋藤先生コメント)

  • 芸術家・岡本太郎さんの自伝的エッセイ。晩年にテレビに出ていたころの彼しか知りえない人は、この本を読んで、彼の評価を改めると良いんですけどね。誤解を恐れない人です。

  • もっと後の報に読んでもよかったかも。

    岡本太郎さんの青春の日々。

    男女のこと、性のこと。

    恥ずかしがる日本人は、読むといいかも。勉強になる。

  • 岡本太郎の若い頃のエッセイ集
    文章も書いてるとは知らなかったけど興味本位で買ってみた。

    若い時に書いたからか、文章が潤ってるどころじゃなく
    ドロッドロしてて濃い、もうありきたりな言葉では表せないほど。
    リアル、というとカッコよく収まってしまうから何か違う……。
    ひどく生々しい。

    作品から感じるあの強烈なエネルギーと似たようなエネルギーを感じた。
    まぁさすがにあれらの作品には及ばないかなー
    思うに、岡本太郎のエネルギーを何かで表そうと思ったら
    活字だけでは不十分なんだろう。
    といっても実際に作品を見たことはほとんどないので是非見たい。

  • パリ時代の生活、かの子と一平の思い出が詳しく記述されている。太郎が残した唯一の小説『青春の森』も収録。P83のパリ時代の太郎の写真、やけに幼くてかわいいな。

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著者プロフィール

芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。

「2017年 『自分の中に毒を持て<新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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