- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334782252
感想・レビュー・書評
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図書館で。
テレビ番組の放映が先にあり、その資料というか調査をまとめた感じ。中々興味深かったです。
放送禁止歌というものを調べていくと実はそんな規制は無かった、共有幻想にとらわれていた、という事がわかるのは恐ろしくもあり、中々興味深く読みました。
結局の所、情報を発信する方が自分の発言に自信がない、責任を取りたくないという所から出てきたんだろうなという事がよくわかります。
思考を停止して、ある単語が出てくるもの、自称を想起させるものを排除していくという方が簡単なのはわかりますがそれでは臭いものに蓋をしているだけなんだよな。場当たり的に対処していった結果、言葉狩りや検閲は悪いものだ!と言う声は上がるもののじゃあその検閲は誰がどうしてしているんだ?という所に目が行かない辺りは盲点だと思います。
ネットの書きこみなんて匿名を止めた方が良いんだろうなぁなんて思いました。アレこそ無責任発言のオンパレードだもんな。 -
様々なタブーに触れ、メディアから追放された歌謡曲を紹介したもの。
一目で「アウトー!」なものから、何故この曲が?というものまで色々あって、かなり興味深かったです。隠蔽された部分を覗き込むのは少し怖くて少しわくわくする。そして色々と考えさせられた。
この本は元々同テーマを扱った深夜のドキュメンタリー番組だったそうで、動画サイトで見ましたが、メディアではタブー視されているであろう部分にまでかなり鋭く切り込んでいてびっくりしました。
メディアの過剰な自主規制によって生み出された放送禁止歌。実際に苦情が来たという実例はないらしい。本当だろうか?なんでもクレームクレームの世の中なので、まずそこに驚いた。
たくさんの歌が自主規制という名の下に闇に葬られてきたというのは悲しいことだなぁ。皇室ネタとかはさすがにまずいと思うけど、とりあえず下ネタ系の歌は笑って許してあげてもいいじゃないかと思う。
正直少し偏ってると感じるところもありましたが、それでも読んでよかったと思う。 -
同名のドキュメンタリー作品は、You Tubeで観た。番組の内容に加え、後日談も含まれている。放送を禁止しているのは「自主規制」という名目でのテレビ局自身・・・以前、佐々淳行さんの著作で目にした、生放送でのコメントを規制しようとするNHKディレクターのエピソードを思い出した。
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岡林信康『手紙』、赤い鳥『竹田の子守唄』、泉谷しげる『戦争小唄』、高田渡『自衛隊に入ろう』……。これらの歌は、なぜ放送されなくなったのか?その「放送しない」判断の根拠は――規制したのは誰なのか――著者は、歌手、テレビ局、民放連、部落解放同盟へとインタビューを重ね、闇に消えた放送禁止歌の謎に迫った。感動の名著、待望の文庫化。
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2000年に単行本で出た時は「ふ〜ん、幾つかは、知ってるけど、こんなに沢山あるとはね」と書店で立ち読みしただけで、買わなかった。で、知り合いの本棚にあるのを見つけ、頁を繰ってみると「面白いじゃないの」という事で借りてきた。
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タブーとは何か、潜在的な差別や摩擦、事なかれ主義への警鐘?
面白かったです。
ロマンチストな作者さんの感傷的な文面もなかなかに楽しい。 -
おかしなものである。なにかが、だれかが絵を書いているんだろうな。
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ゼミで取り上げた重い本。
マスメディアの中にいながら、その真偽に対して真っ向勝負する森達也がすごい。
オウムに密着し、中からみたオウムの「実態」をみせた「A.」も傑作。 -
ALCの人って森 達也ファンが多いような気がする。
<a href="http://blog.livedoor.jp/akkochama3/archives/2006-01.html#20060118">放送禁止歌の感想</a>