東京旅行記 (知恵の森文庫)

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  • 光文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334782979

感想・レビュー・書評

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  • 歩きたくなる。嵐山光三郎って、文章うまいよねぇ。

    「魚屋よろず屋の角を曲がると、ズドーンと明治時代の路地に迷い込む感じで、まるごと木村荘八や久保田万太郎の世界となり、その落差が小気味いい。これが東京旅行の愉しみで、ニューヨークではこうはいかないだろう。完成されたものが、壊され、新参者に浸食されていく朽ちかたの時差が見どころなのだ。」P52

  • 1990年ということは、31年も前の町歩きの本だ。ガイドブックではないと書いてあるが、ガイドブックの要素は十分ある。この本持って、行ってみたくなる。食べもの屋の話が多いので、値段が気になる。文庫で復刊する時、再調査をきちんとしてくれている。ただ、その調査年度は、2004年だ。今は2021年。まず、第一に、ここに載っているお店は、続いているか。第二にメニューとその値段はどうなった? まぁこれが一番気になるが、町の雰囲気はどうなつたか。歩いてみたい。

  • 1991年の単行本を2004年に文庫化。20年なんてうっかり過ぎちゃうんだな。

  • 東京散策の走りとなった一冊ということで、読んでみました。浅草や銀座はもちろん、吉祥寺や国立、奥多摩まで多摩も含めて東京中を巡っていて、一緒に歩いているような感覚にしてくれる書き方がとっても良かったです。この人、文章抜群にうまいですね。自分の経験したことをしっかりこうやって形にできる、そしてそれが他の人にとっての楽しみにもなっていることがとってもいいなぁと思いました。東京にもまだまだ知らないところがある。もっといろいろまわってみたいと思わせてくれる一冊でした。

  • まず「東京旅行記」というタイトルがいいですね。主に東京の下町を3人のおっさんが気ままに歩き、よく見て、よく買い、よく食べ、よく飲むという趣向。やはり嵐山光三郎の文章がいいです。雑誌連載時に同じルートを歩く人が少なからずいたというのも肯けます。そういう気分にしてくれます。残念なのは、著者自筆の地図が文庫版では小さすぎて読み取れないこと。ある意味致命的。これさえなければ、★4つ半くらいはつけたかった。

  • 東京も知らなきゃ 又オリンピックやろうなんていわなくたって
    程よい楽しみ方が できるんですから この本読んで
    東京旅行をしましょう

  • お散歩の本です。東京の観光案内にもいいです。

  • 東京散歩エッセイの名作。

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著者プロフィール

嵐山光三郎(あらしやま・こうざぶろう):1942年東京生まれ。『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。『芭蕉の誘惑』によりJTB紀行文学大賞受賞。長年の薀蓄の末に到達した芭蕉像を描いた『悪党芭蕉』で、泉鏡花文学賞、読売文学賞をダブル受賞。他に『文人悪食』『追悼の達人』『「退歩的文化人」のススメ』『不良定年』『人妻魂』『年をとったら驚いた!』『枯れてたまるか!』など多数。

「2024年 『老人は荒野をめざす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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