赤瀬川原平の名画読本: 鑑賞のポイントはどこか (知恵の森文庫 a あ 8-1)

著者 : 赤瀬川原平

• 光文社 (2005年4月1日発売)

感想・レビュー・書評

[hyserさんの感想 · 2006年5月3日]

今まで私がやっていた絵画の見方が肯定されたように思えた一冊。好きじゃない絵は好きじゃないし、大好きな絵は大好きだーと素直になれた。あまり興味のなかった印象派に気持ちを向けさせてもらいました。

[ジェフさんの感想 · 2021年5月14日]

名画はなぜ名画とされるかを作家でもある作者が書き下す。同じ画家としての視点と、邪推がうまく交差した美術入門。褒めちぎるだけでなく、下手だとこき下ろす絶妙なバランス感覚が面白い。

[takekoubookさんの感想 · 2018年1月10日]

絵画鑑賞の入門書。知識を振り回すことなく、平易な言葉で絵画を語ってくれる。絵画は理屈や言葉ではなく心で見るものということに気づかせてくれた。

[たまさんの感想 · 2014年2月11日]

赤瀬川さんの目を通して名画を見てみると、自分の特定の画家に対する偏見がはがされていった。特にモネとゴッホ、コローを見直したい。その時は、自分の素直な目で鑑賞できると良いな。赤瀬川さんの目が少し残っちゃうかもしれませんが。
次は日本画の方も読みたい。

[kecokecoさんの感想 · 2013年3月1日]

最後の2つの絵だけ、突然ボコボコにやっつけられているんだけど、急に調子が変わるからなんかへんだった。ルノワールを見る目が変わってしまいそうだ。あ、それではいかんよと赤瀬川さんはおっしゃっているのだ。。。

[panda88さんの感想 · 2013年1月27日]

”トマソン”の赤瀬川原平さんの名画（特に印象派以降が多し）批評本。なぜだかアングルとルノアールは酷評されてました。私はアングルは好きなんですけどね。

[misatyさんの感想 · 2012年11月6日]

超有名な名画15点を独自の感性で解説した本でとても面白い。ルノワール、アングルの絵をはっきりと批判し、いわゆる「名画」という肩書きにとらわれない見方を教えてくれる本。

[3kaijohonさんの感想 · 2012年6月10日]

この文庫本は名画の部分はフルカラーで1章ずつ全部で15枚の名画が紹介されています。有名な絵が多いですが、この本で知った絵もありました。絵の鑑賞方法のポイントも書かれていて、参考になります。
絵の好きな方はぜひどうぞ。美術館に行き始めた頃の子どもにもいいかもしれません。

もっと詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120610/1339335278

[tukattyanさんの感想 · 2011年12月10日]

名画とは人の心を揺さぶるものだ。それが怒りや悲しみ、むなしさ、動揺を誘ったものとしてもだ。美術館行きたいぞ！

[春の犬さんの感想 · 2011年5月7日]

作者の気持ちの感ずるままに理屈では無く自分が見て好き嫌いを判断してます。
この見方には賛成ですが自分の好き嫌いと合わなかったので貶されたり持ち上げられたりする絵に賛同できませんでした（笑）

著者プロフィール

赤瀬川原平（あかせがわ・げんぺい）
1937年横浜生まれ。画家。作家。路上観察学会会員。武蔵野美術学校中退。前衛芸術家、千円札事件被告、イラストレーターなどを経て、1981年『父が消えた』（尾辻（★正字）克彦の筆名で発表）で第84回芥川賞を受賞。著書に『自分の謎（★正字）』『四角形の歴史』『新解さんの謎（★謎）』『超芸術トマソン』『ゼロ発信』『老人力』『赤瀬川原平の日本美術観察隊』『名画読本〈日本画編〉どう味わうか』。また、山下裕二氏との共著に『日本美術応援団』『日本美術観光団』『京都、オトナの修学旅行』などがある。2014年逝去。

「2022年 『ふしぎなお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」