人はなぜ学歴にこだわるのか。 (知恵の森文庫)

著者 :
  • 光文社
3.26
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本棚登録 : 118
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334783501

作品紹介・あらすじ

「学歴はワインと似ている。中身を鑑定するより、ラベルで判断する方が面倒が少ない」「学歴は環境問題と似ている。抽象的な正義に賛成しながら、現実面では野放図なままである」-就職、恋愛、結婚、出世、人間関係から、有名人学歴スキャンダルにいたるまで、学歴という踏み絵をテーマに、縦横無尽に著した刺激的書。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の文章はすごく好きなのだけど、これははずれ。
    なんかだらだらとまとまりのない話を垂れ流しているだけで、はっとする表現とか洞察とかは少ない。

  • 学歴というおおっぴらに言えない割に毎日のように耳にする話題について書かれた本。
    従妹が結婚すると聞いて「で、相手はどんな人なの?」「慶應の経済を出ている人よ」「なるほど。慶應の経済か」「おい、俺が分かったんだ?」
    という一連の言い回しは珠玉でした。

  • まだ小田嶋隆が若い時の学歴に対するエッセイ。毒が今よりも利いている感じ。

  • この著者の本は初めて読みましたが、文体が独特です。
    学歴云々よりも読み始めたときはそちらに気を取られてしまいました。
    しかし、最後まで読み進めると文体を受け入れつつも気を取られることはなくなり
    この人は自身の学歴と、世間の学歴社会とに大きな切り込みを入れたのだ思うに至りました。
    また本著は論文などとは異なりますが、自身の経験、聞き取り調査を行ったうえでの執筆であり素晴らしいとも思いました。

  • 当事者と傍観者という2つの視点.学歴に限らず問題を語るにしてもその2つの視点のいずれかから述べざるを得ないということに自覚的になるべきだ.
    要は他人事は好き勝手言えるけど、自分の事になるとそうはいかないってことですね.

  • 「人はなぜ学歴にこだわるのか」という問い自体に潜む罠に自覚的な人だけが書ける論考。

  • 学歴は、多くの人が当事者。加害者であり、被害者。
    そしてまた多くの人が、主張として学歴主義は良くないと思いながらも、現実は自分のこどもを塾に通わせる。

    学歴コンプレックスとかそういうのでかたづけられるほど、簡単な問題じゃないことに気づいた。5年くらい前の本だけど、ちょっと内容が古く感じるところもあったから、この問題は時代を反映する問題なんだと思う。

  • 小田嶋隆は僕が最も尊敬する物書きの1人であるが、その理由は彼の視点が鋭い(分析が深い)こと、文章が面白いことの2点である(後者は駄洒落めいたものも多く意見が分かれるところであると思うが、僕は好き)。

    前者が特に大事なのだが、世の中にはテレビのワイドショーを筆頭に浅くてくだらないことを言う人間が多く、かつそれをそのまま信じている人間が多い中で、やや斜に構えすぎに見えるオダジマさんの切り口は実はもっとも納得感のある分析になっている。

    例えば、日経オンラインに書いていたオリンピックが何故盛り上がらないか、の論などは世間の薄っぺらなオリンピックブームを正しく切り取っていると言えるだろう(オリンピックが盛り上がらないのは、いつしかトップアスリートを見るものから同国人を応援するものへと変わったから)。

    で、今回の本は後者については充分そのクオリティを担保していると思うが、前者はやや心もとない。

    切りつけた切り口は斬新だが、学歴社会の肝を取り出すまでは行かなかったというのが所感である。

    コラムニストの性癖というべきか、1つ1つのエピソードが全体を通した解決策を提示するというような構成をとっていないという原因もあるだろう。



    個人的な見解としては、人が学歴にこだわるのは、自分の価値観というものを確立できないからであり、その背景には個人の確立していない世間の中に生きる日本人という要素が大きいと思うが、変えるために必要なのはやはり教育であろう。

    学校の価値観が世間にはびこる学校化(学歴社会)を解消するには、かなりドラスティックな変革が必要だと思うが、例えばテストを廃止して論文にするとか、義務教育課程を大幅に削減するとかすれば効果は見込めるのではないだろうか。

    こうしたアイデアには必ず、それでは国力が低下するだのといった批判が聞かれるが、そうした批判自体が既に学力→GDP=国力という一元的な価値観にとらわれた発想である。

    国の豊かさは平均的な人間を多く生みだし、マニュアルに沿った作業を適切にこなさせることによって生まれるものだとは限らない。多様なものが混ざり合って新たなよくわからないものが生み出されるという世の中に希望を見出していくのが真の持続可能な"発展"ではないだろうか。

  • 2007/07
    どうしてもこだわってしまいます。

  • 6/17読了

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プロフィール

1956年東京赤羽生まれ。幼稚園中退。早稲田大学卒業。一年足らずの食品メーカー営業マンを経て、テクニカルライターの草分けとなる。国内では稀有となったコラムニストの一人。著書に『小田嶋隆のコラム道』(ミシマ社)、『ポエムに万歳!』(新潮文庫)、『地雷を踏む勇気』(技術評論社)、『超・反知性主義入門』(日経BP社)、『ザ・コラム』(晶文社)など多数。

「2018年 『上を向いてアルコール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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