日本の伝統 (知恵の森文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334783563

感想・レビュー・書評

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  • 結論、自分向けの本ではなかったです。
    岡本太郎の本は好きなのですが、さすがに庭とかの石とかの解説されてもピントきませんでした。

    全体として、伝統を徹底的に見返すという目的の本です。写真付きで解説などされています。


    チェックした点
    ・知覚の恒常性という説
    ・伝統というものは我々が現在において新しく作るものです。

  • 縄文土器、光琳、庭園の3つを取り上げて繰り広げる伝統論。興味がないひとにはやや読み進めにくい内容ではあるものの、岡本太郎の視点を通して語られる日本の伝統には、爆発的に新鮮な発見が満ちている。

  • 「もやもやしていた私の顔を平手打ち」!!!

  • 伝統とは創造である。過去を見直し、現在を正しくとらえるためのもの
    過去は現在が未来に飛躍するための契機に過ぎない
    受け継がれるものは形式ではなく業
    縄文土器は、狩猟生活時の、我々が忘れた空間感覚で作られている

  • 216夜

  • 太郎さんは怒っている。伝統と言われるものにあぐらをかいて、それをなぞってさえいれば結構とされる体質に。
    庭について語られるところは特に興味深い。わたしが感じた龍安寺のしんとした感じ、銀閣寺のひんやりした感じ。太郎さんの語りは、鋭く、深く、細部にまでわたります。

  • 痛快&力強く&的確に、伝統に対する挑戦を訴えています。

    文中には、様々な「日本の庭」に足を運んで、太郎自身が
    撮影した写真で、彼独自の考察が述べられています。

    紹介されている庭に行ったときには、この文庫本を手にして、
    岡本太郎と自分の感覚を比較してみるのも面白いかも♪

  • 読むと、頭がグラグラします。伝統は守るものではなく、継いでゆくものなんだな。

  • 縄文の中に日本人が忘れかけた想像力の原点を見る。

    岡本太郎は飼いならされた芸術に牙を剝き日本人の
    感性の泉である縄文を古代遺跡ではなくアートとして
    紹介する。

    作品として縄文土器を見た時、自由な表現力と未知
    のエネルギーに満ちた作品群に圧倒される。

    それは狩猟民族であった頃の日本人の空間認識や
    野性的な本能の爆発であった。

    伝統に唾を吐きかけ、怒りにも似た憤りをまき散らす。
    表現に対する真剣さ、芸術に対する意志の強さ。

  • TOIROの安丸です。

    日本の文化を、もっと気軽に生活の中に活かそう!

    そんな想いではじめたTOIROですが、なんとまったく
    同じ考えを55年ほど前に記した本に出会いました。

    それは、
    岡本太郎の 『日本の伝統 』

    痛快&力強く&的確に、伝統に対する挑戦を訴えています。

    文中には、様々な「日本の庭」に足を運んで、太郎自身が
    撮影した写真で、彼独自の考察が述べられています。

    紹介されている庭に行ったときには、この文庫本を手にして、
    岡本太郎と自分の感覚を比較してみるのも面白いかも♪

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著者プロフィール

岡本太郎 (おかもと・たろう)
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。『岡本太郎の宇宙(全5巻)』(ちくま学芸文庫)、『美の世界旅行』(新潮文庫)、『日本再発見』(角川ソフィア文庫)、『沖縄文化論』(中公文庫)ほか著書多数。


平野暁臣 (ひらの・あきおみ)
空間メディアプロデューサー。岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰し、空間メディアの領域で多彩なプロデュース活動を行う。2005年岡本太郎記念館館長に就任。『明日の神話』再生プロジェクト、生誕百年事業『TARO100祭』のゼネラルプロデューサーを務める。『岡本藝術』『岡本太郎の沖縄』『大阪万博』(小学館)、『岡本太郎の仕事論』(日経プレミア)ほか著書多数。

「2016年 『孤独がきみを強くする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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