コミュニケーションのための催眠誘導 「何となく」が行動を左右する (知恵の森文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334784263

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  • 日常生活の中で、いかに催眠技術が用いられているかがよくわかる。交渉ごとでも恋愛でも、うまくいくケースには、何らかの技術が用いられている(本人は意図しなくても)。本書であげられている具体例は、「彼女をゲットする」ことにもっとも特化しているが、ほかのあらゆることに応用が可能。

  • ▼自分から情報提供してしまう心理
    ・人間にとっての一番の関心ごとは「自分」。
     そういう話をしたくてしょうがない。
     → 相手の話、相手の会社の話をさせる
       そうすると身を乗り出して来る
    ・相手の聞きたいことを話してあげる
    ・相手の「話したいこと」に以下に近づくか?
    ・サトルネガティブでジャブ「〜には問題ありませんよね?」
    ▼トランスに入る
     NG:トランスに入っていきます
     OK:トランスにはいっていくと、守られたような、安心できるような温かい気持ちになっていきますよ。
      
     「おれにはそんな長所があるのかー。眠らせておくのはもったいないな。
     どうしたら活かせるのだろう…そうか心を開けばいいんだ」
     という「空想」を、相手の心に「間接的に、ふわっと空想できるように」誘導する
     
    ▼相談者が聞きたいと思っていることを言ってあげる
     ・これがコールドリーディングの基本中の基本
     ・「あなたは愛情深い」「人間関係の問題を抱えていますね」
      「欠点の中に良いところを見いだしてくれる人」
     ・人は誰でも、自分は平均より上だとおもっている
    ▼ストック例:
    ・ 「あなたは自分に対して厳しすぎるところがあります」
    ・これまでの人生、もらうよりも、与えることの方がおおかったようですね。
    ・あなたはどんなにがんばっても本当の悪人にはなれない人です。
    ・決して騙されやすい人ではないですが、未知のことにもオープンに接することが出来る人です
    ・信じていた人に裏切られたことがありますね。そして、それ以降は人との接し方にも慎重になりましたね。
    ・今、あなたは誰かから嫉妬されているように思います。心当たりはありますか?
    ・いま、あなたは経済的な問題を抱えていますが、決して対処できないほど大きなものではありません。
    ★Meタイプ、Weタイプ
    向かって「左側」がMeタイプ、「右側」がWeタイプ
    手を組んだとき:右が上、左が上
    前髪:左側がでる。右側が出る
    怪我しやすい箇所:右半身、左半身
    猫派、犬派
    ★サトルネガティブ
    ・〜ではありませんよね?
    ・人からは「〜」といわれませんか?
    ・〜というのは、あなたのことではないですよね?
    ・〜というのは、わたしのきのせいかなぁ?
    ・〜ということは今まではないですよね?
    ・〜ということは気付いてないですよね?
    ちょっと首をかしげながら「どうもよくわからないんだけど」というニュアンス
    ヒットしなければ「そうですよね」と流す
    ★サトルクエスチョン
    ・〜 とういうのはなぜですか?
    ・〜 の意味がわかりますか?
    ・〜 といったら、何のことでしょうか?
    ・〜 というのは正しいですか?
    ・〜には何か重要な意味がありますか?
    ・〜というのは何だろうなぁ…
    ex:いきなり 「結婚したいのはなぜですか?」
           「結婚したいとおもっていますか?」ではなく。
      ヒットしなければ、「あれ、では私の解釈がまちがっていたのでしょう」
      
    ▼相手のやる気をださせる
     ・タイプは「Me」か「We」か
      Me:大事なのは 自己実現。
      We:大事なのは 一体感。
      
     ・相手に合わせたアピールをする。Me,We
     
      向かって左側にいる人ほどMe的傾向が強い
      ・Me:上昇志向。論理的
      ・We:チームワーク。情緒的。
    ▼大勢の前で話すときは、2面性を両方内包させる
     ・相反する立場から、ひとつのことをいう
    ★初対面でこころを開かせる
     ・なぜその動物を飼っているのか?
     ・飼うならなににするか?
     ・「人からこう見られたい」の心理
     
     ・帰り際に「別の同義語」に置き換えて伝える
     ・思っているどおりの評価をしてもらえれば、気分も良く、こころを開きやすい

  • 自分の「なんとなく」の理由がわかる本でした。

    なんとなく、ひっかかる
    こういわれて決めたけれども、それはあの言葉に起因するのかしら

    などなど、日常で気になっていた自分の癖に理由が見出せるような本でした。

    字のごとく呼吸を合わせるコトの影響力や
    タイプを見極める事で上手く伝えられる。

    逆に考えると、

    「なんとなく」上手くいかなかったことが
    なんとなく、の選択で表現していたその表現方法が
    歯車が会わなかったから、なんてこともあるかもしれません。

    ここぞという時だけでなく
    気持ちのいいコミュニケーションと毎日の礎になればいい
    そう思わせてくれる本でした。

    文庫版で加筆された最後のメッセージを含めて
    完結しています。
    「文庫版のための追記」まで読んで、実践してください♪

  • けっこう下世話な話題を盛り込んでておもしろい。使いこなせるかどうかは別として。笑

  • 心の護身術である。是非読むべし。

  • 「催眠誘導」の存在を明確に認識できた。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    「何となく」の印象で人の行動は決まっていく。見かけはそれほどでもないのに、「何となく」女性が惹きつけられる男性。とくに美人でもないのに、異性からも同性からも「何となく」愛され、信頼される女性。彼らとあなたの決定的な違いは何だろう?理想の人間関係をつくる、「潜在意識」によるコミュニケーション・テクニック。
    目次
    第1章 人間関係の秘密―潜在意識と催眠(私たちは日々、心を「操作」されている
    コミュニケーションの達人は、意識にではなく潜在意識に語りかける ほか)
    第2章 あの人の心をオープンに―ラポール(ラポール―意識ではわからない、深いレベルでの結びつき
    観察が下手な人は、コミュニケーションもうまくいかない ほか)
    第3章 相手を意のままに動かす―潜在意識の誘導法(テクニックだけでは潜在意識を自由にできない
    必殺のコミュニケーション・テクニック ほか)
    第4章 関係に変化が生じたとき―アソシエーション(人間同士の関係は、長距離ドライブに似ている
    固定観念は、ラポール再形成の大敵 ほか)
    第5章 結果が出せる、やってみよう―モチベーション(自信がない―ノミナライゼーションの落とし穴
    「元気なふり」を演じるだけで、元気になってしまう
    踏み出す、最後の一歩
    自分をとことん騙せ!)

  • 読みやすい本でした。

  • 最近の石井裕之さんとは少しキャラが違うけれども、かなりお勉強になる一冊。
    読んでいるうちにいろんなことを試したくなった。
    石井さん、いつもありがとうございます!

著者プロフィール

1963年東京都生まれ。パーソナルモチベーター。2008年に東京国際フォーラムで開催された単独講演には5,000人が参加。ベストセラー著書は『ダメな自分を救う本』(祥伝社)『「心のブレーキ」の外し方』(フォレスト出版)など。11年ぶりの新刊『私の中の邪悪な感情をどうしよう?』(祥伝社)が話題に。

「2022年 『大切なキミに贈る本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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