- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334784591
感想・レビュー・書評
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「救われる言葉」とは「人の温かい心に触れること」とある。触れる機会がない人間はあらゆることでの「苦悩」から立ち直ることができない。その原因が「欲」であり、「煩悩」であると言う。
『人間はいつも無いものねだりなのです。そして心はいつも満たされない思いで、ぎしぎし音を立てています。欲望はほどほどに抑えましょう』瀬戸内寂聴 -詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素直に心が落ち着く
ギラギラしない生き方が好きになったので、
穏やかに読み通せた
当たり前を大切に❕ -
ガチガチの仏教ものというよりも人としてどう生きるか、という点に注視したものといった所。為になる言葉もたくさんあったし、仏教用語の由来とかもまとまっていたので、なるほどそうだったのか、と思う所もあり、なかなかの良書でした。また読み返す事もありそうな本です。
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読書録「手塚治虫のブッダ救われる言葉」3
著者 手塚治虫
出版 知恵の森文庫
p24より引用
“この世にあるものは、一秒もとまってはいない。つねに動く…
…変わる。これを無常というのだ。……。”
世界的に有名な漫画の大家による、代表作の一つ「ブッダ」の
中から選りすぐりの言葉を掲載した一冊。
人の運命についてからしについてまで、漫画の一コマとセリフ
の解説を付ける形で書かれています。
上記の引用は、人の運命について書かれた章での一文。
諸行無常という仏教の基本の一つです、必ず変化してしまうので
すから、あまり無理をせずに変化を受け入れるというのも選択肢
としていいのではないでしょうか。だからといって全て運命のせ
いにして、何もせずに人生を過ごすのも、いかがなものかと思い
ますが。
ブッダという作品にしても仏教にしても、本気で知りたい人は
この本を入口として、元の作品や他の文献をあたるようにすると、
より一層楽しめるのではないでしょうか。
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ブッダをさらっと知るには充分な書。
しかし仏教を腑に落ちるようにするには、内容が少し浅い。 -
手塚治虫の心が洗われる名作「ブッダ」の「名言」を集めて、仏教の思想の点から解説を加えたもの。
「ブッダ」の悟りを思い起こし、苦しみや、死、物事の捉えかたを改めてすこし考えさせられ、心がきれいになったような気がしました。
自然のありかたに自分の身を任せて、安らぎの境地を見つけること。
ただし、この作品はあくまでも手塚流の「フィクション」が大きいということを頭に留めておきたい。 -
手塚治虫の長編漫画「ブッダ」を元に毎日新聞が氏にインタビューした内容を文庫本にまとめてあります。
宗教関係の本と違いアニメにこめられた作者の想いが直接伝わってくる感じです。
ブッダを一人の血の通った人間として描いていると思います。
ついアニメ「ブッダ」を何巻か買って読み直してしまいました(見つからない巻もあったので)。 -
宵越(よいご)しの銭(ぜに)は持たない
その日に得た収入はその日のうちに使い果たす。金銭に執着しない江戸っ子の気性をいった言葉。宵越しの銭は使わない。
インダス河 アリアン人 インドの始まり シッタルダ ゴータマ ブッダ=目覚めた•悟りをえた人 アナンダ バラモン=僧侶 スードラ=奴隷 カースト制度 マーラ=悪魔 ニルヴァーナ=涅槃=煩悩を完全に断ち切った状態 中村光 聖おにいさん フィクション 架空の人物 神は自分の内にいる ダイバダッタ 獣に喰われて死ぬ シャカ族 スードラの母 タッタ 獣になりたい 情操教育 地下鉄誘致 -
ブッダのいいとこだけ抜いた本でしょ?と思うなかれ。漫画で通して読むのと、活字で捉えるのでは、また違った趣があります。いずれにしても、偉人と、天才が合わさると、こんなにもすんごいもんなんですね。
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『救い』って言葉。
実はよくわかりまへん。
誰にしてもらうものなの、それ。
「救い」ってのは
誰かに与えるものでも
与えられるものでもなくて、
自分をどう赦すかに
かかっていると思うんだよね
悲しい思いや
痛い思いをしてたとき
誰かを憎んだり恨んだりしないで
自分を赦してあげると
すごく楽になれると思う。
ブッダは厳しいなぁ
自分に厳しい。
自分に厳しいひとは
他人にも厳しい気がする。
厳しさにも
いろいろあるけれど。
愛のある厳しさを
他人にも自分にもきちんと
伝えることが大切と思う。 -
手塚治虫が大好きな私は平積みされていた本書を見て「おおっ!」とすかさず購入したわけなのであるが、それは随分と前のことで・・・
随分前に購入したのに、読み始めた時期がまたしても映画化とかぶるということになった。何やら世間は手塚のブッダが映画化されるというブームが起こっているような感じなのであるが、私は決してそれに乗っかったわけではないぞ!という、全く不要な考えを持ちながら・・・これも煩悩というのであろうか・・・本書を読み進めたわけである。
こんなもの読まなくても原作を読むのが一番ではないか、という声もあろう。私もそういった考えも持っていたが、なかなかどうして、こうやって活字で抽出されると響きがまた違うものである。言葉の一つ一つがストレートに伝わってくる感が非常に強い。日常に役立つ言葉満載である。
本書を経て、また原作の漫画を読みたい。映画も楽しみである。 -
10/12/03。
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1994年12月・講談社刊の文庫化。
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・手塚治虫の『ブッダ』から、名言と思われるものを集めたもの。
マンガのワンシーン+フレーズ+解説。
・人間の根本的な問題に、わりとシンプルな解をだしてる。
・解説のレベルがやや低い。 -
・7/22 読了.手塚治虫によるブッダの創作マンガの一節集だ.どこまで本気にブッダのことを伝えようと思っていたのか、仏教徒でもないのに詳しく知ってるもんだと思って感心した.
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手塚治虫の『ブッダ』に登場する印象深いセリフを、コマとともに抜き出し、解説を加えた本。
手塚治虫の『ブッダ』は、ブッダの生涯を必ずしも忠実再現しているわけではなく、オリジナルキャラクターも多数登場させているとのことですが、この本は、ブッダに即したセリフが採り上げられており、ブッダの説くことがわかりやすく頭に入ります。
ブッダの苦行など、漠然としか知りませんでしたが、羅列された内容を読むと、それがどれだけ大変なことかよくわかります。
口にするのは1日米粒一つだけとか。身体を極限までいじめ抜くことで、修行僧は次々に命を落としていったそうです。
やさしい情愛の言葉が掲載されているというよりも、むしろ苦しみと共に苦行を重ね、その果てに心理追求に至る道が書かれているような一冊。
手塚治虫本人も行っているように、宗教家ではなく、哲学者としてのブッダを、その言葉を通して紹介しています。
『聖☆おにいさん』を読んでから、すっかり仏教とキリスト教にソフトなイメージを持っていましたが、本来の宗教とは、このように、真の意味での厳しい禁欲を通して見いだされるべきものだと、改めて思いました。 -
悩んでる時とかに、よく読んでいます。
考えさせられることが多いです。 -
手塚治虫の『ブッダ』から読み取れる釈迦の思想を解説。そのため『ブッダ』を一度は読んでいる必要があり。
仏典と漫画の異なる部分を指摘しているため、『ブッダ』という漫画をフィクションとして捉えなおすうえで役に立ちます。
ただし解説において、仏教思想と現代社会の問題とを、むりやり結び付けるような論理の飛躍が多いように感じました。