これぞ日本の日本人 (知恵の森文庫 b ま 1-4)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334784805

感想・レビュー・書評

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  • 日本人的、小さなことにこだわる。周りを気にしてウジウジ。ソバ屋に入ってカレーを食べてる人を見るとなぜかカレーを注文。初めての病院へ行くと、大病院であればあるほど、予診やレントゲンとあちらこちらへと行かされながら、病人は徐々に申し訳ない存在に成り下がっていく。
    そんな小市民的つぶやきを、次々に発する。

    そんな、松尾スズキさんも、立派な演劇人。脚本家、演出家、俳優と、さて本業は何なんでしょうか、多才過ぎて正体不明でおますな。

  • 最近読んだ松尾さんエッセイの中ではまだ上品な部類。1本1本が短く、読みやすくてどれも面白い。社会における自分の立ち位置を確認してるというか、なんとか隙間にねじ込んでいるというか・・・。少しの情けなさと、開き直りに、共感したりしなかったりする。

  • とくになし

  • いつぞやに買った本。おもろい。
    2016/09/04 読了

  • 個人的に松尾スズキのコラム本だとこれがベスト。
    めちゃくちゃおもしろい。
    世の中が楽しくなります。

  • 松尾スズキのエッセイ。
    前に読んだ「大人失格」と同じ感じだった。

    そっちは一応大人について。
    こっちは一応日本人について。
    どっちもどっかに歩み寄ってる風なので同じ感じになってます。

    何冊も一気に読むとやっぱ飽きてきちゃうので、なんかを挟むとよいでしょう。まあでも挟まなくてもやっぱ面白いですよ。

  • ああ、そうそう。これが日本人。とても小市民。
    おエライさんとかPTAとかは眉をひそめるかもしれないけれど、でも、これが日本人じゃない?

    「優しさ迷子」なんて、中学入試の問題文になってもいいと思うね。「優しさ」とはなんなのか。単に「優しくしなさい」なんて言うだけじゃなくて。「優しくする」ってどういうこと?

    「人を呼び捨つるほどの自分也や?」も、結構身に覚えのある話。いつから呼び捨てにすればいいんだろうね…永遠の課題。

    「悶々!池袋東急ハンズ前」も、居場所を探す若者の話。多くの人は、いつか、雑踏に紛れられる。でも、紛れられる前に、爆発しちゃう人もいるんだと。それが、自分でなかった、とは、言えない。

    「命の軽みに耐えかねて」でも、確かに懐かしい事件ではあるけれど、まだ、他人を注意したら殺されるかもしれない、という問題に対して、答えを出せていない。まさか、電車のアナウンスで「本当の正義ってなんでしょう?」とは聞かれないだろうけど、傘などの忘れ物や駆け込み乗車禁止と同じくらい、日常的に考えておく課題。

    そんな感じで、いい感じにふざけた文章がならんでおります。でも、取り上げている材料は、それこそ中学入試になりそうな、日本人とは何か?現代の日本のここはどうなのか?です。
    良識ある大人(自称)こそ、読んだらいいんじゃないですか。

    ところで、私は「♪千代に」の「にーいい」をいかに滑らかに「♪八千代に」とつなげるかが『君が代』のミソだと思っています。

  • 爆笑ではなく、にやりと笑ってしまう。病院の待合室では読めなかった一冊。表現方法や言い回しがツボ。

  • たまにこうけするけど。
    暇つぶし系。

  • 松尾スズキの本全部好き!
    中でもこれお気に入りです!

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著者プロフィール

作家・演出家・俳優

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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