ツ-ア-ト (知恵の森文庫 t ひ 1-1)

  • 光文社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334785215

感想・レビュー・書評

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  •  この人たち、どんだけすげぇんだってくらい

     身も蓋もないことぶちまけちゃってくれてる。

     「お前、才能ない。想像力もビジネスマインドも足りない。」みたいな。


     で、どうする?みたいな。





     もう少し、あきらめるのは先延ばしにさせてほしいな、とか思ったり。
     わたしはもう少し、悪あがきをしてみたい。それでだめなら、それまでだ。


     一番印象に残ったフレーズ。たけしさんのフレーズ。

     アーティストは、ものを作るときにはちょっと「危険」なことをしなくちゃいけない。

     というところから、


     「自分自身が傷つくようなことが、ほんとうの「危険」であって、評論されて作品が傷つくっていうのは「危険」なことじゃない。あるいは、この作品を見た人がどう思うかなっていう心配もごく当たり前のことであって、「危険」なんかじゃない。」


     という件。


     そうだよなぁ。そうなんだよ。だんだんさ、居心地のよさだとか環境だとかを求めちゃって、角が丸くなってく。そういうの、すごく怖い。怖いのに、無意識に受け入れそうになってる自分がいる。


     わかる範囲でそぎ落として生きたい。そしてもう少し、がんばりたい。

  • 24/11

  • f.2022/3/1
    p.2011/1/25

  • 村上隆はちょっと苦手なのでその意識が強くちょっと素直に読めなかったかもしれない。
    ビートたけしはすごく好きと思ったことはなかったけれどもしかしたら好きなのかもしれない。

    「第一章◎そもそも、アートってなんだ」
    アートっていうと美術のほうを思い浮かべてしまうが芸術もなんだよなと。
    だから、表現する人たちが全般的にアーティストと言うのも間違ってはないんだな。
    「第二章◎ところでアーティストってどいつだ」
    アーティストという言葉が乱発されていて、結構辟易しているのだが、自分でアーティストと言ってしまう人達より、自分のことを芸人といってしまうたけしのほうが格好良い。
    『アーティストの概念は言葉の問題にすぎない』とも言っていて、そうだなと思う。
    「第三章◎どーしたら、アートは生まれる」
    私は物を作ることは好きだけれどどうしても実用品になってしまいアートとは程遠い。
    発想力の差と痛感。
    「第四章◎アートとにっぽんを考える」
    海外の金持ちのアートに対する立場というのが面白かった。
    芸術家に対しての歴史的な土壌が整ってるんだろう。

    たけしと村上隆が掛け合い式でひとかたまりづつ文章を書いていくのだけれど結構面白い対談だった。

  • 北野たけしと村上隆のアート論
    1アートとは
    2アーティストとは
    3どうしたらアートがうまれるか
    4日本のアート
    以上が構成
    ヨーロッパのコングロマリットからのオーダーでとにかくいいものを作ってくれ 制限なしでという依頼があったというのは驚いた。スケールが違う。
    最初はたけしのトーンも下がり気味でスタートしたイメージだったけどだんだんスイッチ入ったのか鋭いこと言い始めて、だんだん村上隆のほうがタジタジになるのは面白い。
    なんとなく、コントロールできないぐらいの欲望の爆発がアーティストには必要なのかもしれない。

  • [ 内容 ]
    「まぐれや、とんでもなくくだらないものからアートは生まれる」ビートたけし。
    「日本のアートの新しいルールを作ろうと本気で考えている」村上隆。
    そもそもアートってなんだ、ところでアーティストってどいつだ…。
    日本よりも海外での評価が高い2人の天才アーティストの生き方、発想がぶつかり合って、「あらゆる意味で息の詰まった日本社会」を吹き飛ばす。

    [ 目次 ]
    序章 たけしとたかしのアートな出会い(これがアートか…アーティスト村上隆への印象;たけしさんはアートを信じているのか)
    第1章 そもそも、アートってなんだ(まぐれとんでもないものからアートなんて生まれる;亀有ブラザースも長い年月をへてアートとなる ほか)
    第2章 ところでアーティストってどいつだ(アーティストの概念は言葉の問題にすぎない;自称・アーティストに対する考え ほか)
    第3章 どーしたら、アートは生まれる(ジャンプしたとき、アートは生まれる;日本でアートを作るには、「泣き」の部分が必要か? ほか)
    第4章 アートとにっぽんを考える(おいらはひとりオタク;オタクはポップ・カルチャーへの闘争である ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 図書館。

    たけしのほうの文章は同じことばが何度か出てくるんだけど、それはブレてないってことでもあるのかな。

  • たけしと村上隆によるアート論。対談かと思えばそうではなく、相手が書いた内容を受けて、交互に芸術論を書いたような型式。村上隆はたけしの映画や過去の番組(風雲たけし城など)について触れているにも関わらず、たけしは村上隆の作品にはあまり語らず(冒頭だけ)。あまり興味はないのかも。話の内容はアートそのもの、アーティスト、日本におけるアート等多岐。取り留めのない話が多いのでさらっと読む程度か。

  • 村上隆の言葉はそんなに響かない

  • 北野武と村上隆の対談。
    アートとは何か、芸術とは何か、日本とは何か。話のテーマは様々な方向に飛ながらも響き合う。
    ところどころに、示唆的な言葉が散りばめられていた。
    昨日、村上隆が映画を撮るという話がニュースになっていた。

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著者プロフィール

1947年東京都足立区生まれ。浅草フランス座で芸人としてデビュー後、1972年に漫才コンビ「ツービート」を結成、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役となる。テレビに進出後、『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などの人気番組を次々と手掛ける。映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA-BI』などの話題作を多数世に送り出す。2016年にレジオン・ドヌール勲章、2018年には旭日小綬章を受章。近年は小説執筆にも力を入れている。著書に『弔辞』(講談社)、『不良』(集英社)、『浅草迄』(河出書房新社)など。

「2022年 『浅草キッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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