江戸三〇〇藩 最後の藩主 (光文社知恵の森文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 17
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334785734

作品紹介・あらすじ

黒船来航に始まる動乱期、尊皇攘夷の嵐が吹き荒れ、幕府の権威は崩壊していく。地方の絶対君主であり、一国の命運を握っていた藩主たちは、この危機に臨んで何を考え、新時代に向かってどう行動したのか?薩長土肥や会津といった有名どころから、決して歴史の表舞台には現れなかった平凡な殿さままで、幕末の江戸三〇〇藩、すべての動向を網羅。

感想・レビュー・書評

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  • 評価が偏りすぎかつ押しつけすぎ。

  • 明治維新を殿様がどうしたかという視点から改めて見てみると、やはり薩長対徳川幕府の権力争いであったということが如実に分かりますし、維新後の版籍奉還、廃藩置県がどのように成功したのか、実は殿様たちが東京での快適な生活を離れたくなく、ずっと江戸生活をしてきた殿様夫人も縁の無い土地へ行くことへの抵抗が大きかった!!そして華族としての生活が保障されていた。今の単身赴任族を思い出させる記述には思わずニヤリです。しかし、新政府への権力集中も確かにそのようなことが影響して上手く行ったのかも知れません。また最後に、殿様の子孫出身で明治以降活躍した人は極めて少なく、貴族出身で活躍した人は極めて多いのは何故か、を説明する。殿様は何もせずに過ごしてきたが、貴族は知恵を絞り、自分の力で権力闘争を勝ち抜いて行くことに優れていたからだという、卓見ですね。意外なことが分かるものですね。300藩の最後の殿様の名前、1868年における年齢、戊辰戦争でどちらについたかの、一口メモもいろいろなことを考えさせてくれる貴重な資料でした。

  •  近年大河の幕末物(新撰組、篤姫、龍馬伝)に加え、今年の大河『江』にまで、目配せした、便乗書籍と言ってしまいそうな、元METI官僚著の幕末史。
     
     全国の「最後の殿様」が、幕末(鳥羽伏見の戦~錦の御旗~戊辰戦争)に、どう動いたかを300余藩余さずに記載。読み物として向き合うには、記録的要素が強く正直シンドイ。ただ、これをジーンズのケツポケットに入れて、歴女と、お城巡りをしたくなる本ではある(笑)

     客観的な記述に努めているが、すぐに、著者独自の史観が顔を出し、主観と客観がない交ぜになる点が、非常に不愉快にさせる。視点が定まらないと、読み物としていかがなものか?と思う点がマイナス要素。

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著者プロフィール

八幡和郎(やわた・かずお)1951年滋賀県生まれ。東京大学法学部卒業。通商産業省(現経済産業省)入省。フランスの国立行政学院(ENA)留学。北西アジア課長(南北朝鮮担当)、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任後、現在、徳島文理大学教授を務め、作家、評論家としてテレビなどでも活躍中。著書に『皇位継承と万世一系に謎はない』『世界と日本がわかる最強の世界史』『日本と世界がわかる最強の日本史』『韓国と日本がわかる最強の韓国史』(いずれも扶桑社新書)ほか多数。

「2018年 『中国と日本がわかる最強の中国史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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