そうだ! 僕はユニークな生き方をしよう!! 新版「知の衰退」からいかに脱出するか? (知恵の森文庫)
- 光文社 (2011年2月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334785741
感想・レビュー・書評
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確かに知的レベルは落ちているかもしれません。
が、それを大声でいっても。一人一人が、自覚して、自分に必要だと思った知恵を身に付けていくしかないのでは。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「本を読むのに必要とした時間を1とすれば、5ぐらいの時間を『何が書いてあったか』『それは自分にとってどういう意味があるのか』『自分の会社にとってどういう意味があるのか』『社会にとってどういう意味があるのか』を考える時間に充てなさい」
◾毎週土曜に3時間ほど時間をつくり、自分の関心のあることについてgoogleでネットサーフィンをする
◾3時間のネットサーフィングだけでは時間の無駄なので、その結果、「要はどういうことなのか?」「それなら私はこう考える」をレポートにまとめる。面白い写真やデータを見つけたらそれも添付する。
こうやって、自分の脳の中に棚を作って行く。
・現在の日本人に必要なのは、"自分で考える力""考えたことを実行する勇気""結果が出るまで続ける執念"である。
「自分はこれをやりたい」「自分の人生をどうしたい」といった願望を引き出す教育が必要だ。
・中国教育:
英語→徹底した暗記と反復リピートを話せるようになるまでやらせる。
パソコン→ブラインドタッチ
・デンマーク教育:
ただ1つの結論を教えることをせず、 多面的なモノの見方に気づかせる教育。「困難に直面して一義的な回答が得られないとき、いかにして乗り越える勇気を持つか」を、教師は支援する。
→そういう勇気を持った人間が最後は指導者(リーダー)になるという信念の基。
・「飯を食っていく手段」の"三種の神器"
1.英語 2.ファイナンス 3.IT(それを駆使した論理思考、問題解決法を含む) [リーダーシップ] -
大前さんの前から気になっていた本。
文庫本になって、読みたいなぁと思っていたけれど、
ちょっと難しそうだし(分厚いし…)と尻込みしていました。
読んでみると確かに簡単ではない、
よく分からないところもある、
けれど危機感を持たせてくれるとても面白い本でした。
日本人は考えなくなってしまっている。
その結果世界から取り残される、
そんな警笛を鳴らしている本です。
考えるって大事なのは分かるけど、結構難しい…。
だからと言って、考えないでいい訳じゃなくて、
やっぱり考えなければいけない。
少しずつ前進です。
あと、大前さんの教育論には、かなり賛成です。 -
大前節炸裂の一冊。
内容は2009年1月に出版されたもので、2011年1月にExtraChapterが加筆されています。
2009年に記載した「知の衰退」が2011年でとまっているか?という点でExtraChapterが書かれているのですが、結論から言うとさらに加速しているとのこと。
筆者によれば、日本人は物事を考えなくなった、「低IQ社会」となったと分析し、その事例をいろいろ説明してくれています。
各章の最後に
「あなたは低IQ社会の一員に甘んじてはいないか?」
という問いかけとチェックリストがこれでもかと記載されていて、耳が痛いです。そして危機感があおられます。
中でもやはり教育についての考え方。
「○×式教育」を日本人が考えなくなった元凶の一つとしてあげています。結果、答えのない世界では、自分で答えを導き出せなくなった。あらかじめ用意されている答えを選ぶことしか出来なくなった。といったことを述べています。自分自身でもその通りで、耳が痛い話ですし、自分の子供にも同じようなことをしているなぁと反省です。
また、考える訓練として、事象を捉えたとき、表面上をなめるのではなく「要はどういうことなのか」「それなら私はこう考える」といったところまで掘り下げて考える癖をつける必要がある。とのこと
そして、これから必要となるスキルは
「英語」「IT」「ファイナンス」、そして「リーダシップ」
これからの人材育成は、しっかりそれを教えていくことが重要とのこと。
なんとか「IT」だけは、持っていることになるかな。
結果、いろいろ、語られていますが、おなかいっぱいという感じもあり、繰り返し繰り返し、読むことが重要かなと思いました。
ところどころ、「まじ?」っと突っ込みたくなるところもありますが、おおむね、大前さんの意見に賛成です。
まずは思考停止しないよう、「考える訓練」をすること、続けることですね。 -
「大前研一」の著書『そうだ! 僕はユニークな生き方をしよう!! 新版「知の衰退」からいかに脱出するか』を読みました。
「大前研一」作品は、一昨年の2月に読んだ『「リーダーの条件」が変わった 「危機の時代」を乗り越える新しい統率力』以来… 最近、怠けていたのでビジネス書は久しぶりですね。
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この国をむしばむ「知の衰退」現象を鋭く抉り出し、日本のみならず、中国(『低智商社会』)や台湾(『低IQ時代』)、韓国などでも大反響を呼び、ネット上でも論争を巻き起こした衝撃のベストセラー。
文庫版書下ろし「あれから2年、『知の衰退』は止まったか?」で、「大前研一」が再度この問題に斬り込み、読者に問う!
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現在の「政治」「経済」「社会」「ネット」「教育」「教養」に見られる「知の衰退」現象を取り上げ、私たちがそこから抜け出すためにはどうすればいいのか、そして、いま起こっている問題についてどう考え、どうやって解決策を見つけ出せばいいのか… を、「大前研一」と一緒に考えていく構成になっています。
■Introduction
■第1章 「低IQ社会」の出現
■第2章 官製不況の根は「知の衰退」
■第3章 1億総「経済音痴」
■第4章 政局と「集団知」
■第5章 ネット社会と脳
■第6章 無欲な若者と学力低下
■第7章 「集団IQ」を高める教育改革
■第8章 「低IQ社会」で得をしているのは誰か
■第9章 勝ち組から学べ
■第10章 21世紀の教養
■文庫版Extra Chapter あれから2年、「知の衰退」は止まったか?
思考停止… 「考えない人間が驚くほど増えている」という指摘が、自分の心にずしーーーんと響きましたね、、、
思考停止の罠から抜け出すにはどうすればよいのか…
「Q:中国人による日本買いを感情論だけで見ていないか?
Q:『もしドラ』を読んだだけでドラッカーをわかった気になっていないか?
Q:インドへの赴任を命じられてもまごつかないために、今から何をやっておけばいいか?
等々、具体的な設問について、「大前研一」と一緒に「考える訓練」を行うことで、自分には何ができるんだろうか… ということを考えさせられましたね。
「皆とは違う行動を取る」ことって難しいですよね… 低くなった「集団IQ」により他国へのアドバンテージが消滅したいま、行動を起こすことができるのか、、、
誰も率先して行動しようとはしない現代の日本社会において、自分はユニークな活動ができるのか… 実行に移さなきゃ意味はないけど、なかなかなぁ。
でも、そのことに気付かされただけでも意味のある一冊だったと思います。 -
"大前研一さんが2009年に出版した本。東日本大震災が発生する前なので、エネルギー政策の面では前提が変わったものとして読む必要がある。
ITと英語とファイナンスが三種の神器であり、自ら考えて行動する人材の育成が必要という内容で共感できる点も多い。" -
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【要約】
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【ノート】
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必殺、説教本
当時のぼくは素直に奮い立ってたけど
本を読んで奮い立つ程度の動機は
たいがい長くはつづかない