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- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334786526
感想・レビュー・書評
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2008年新潮ドキュメント賞受賞作。年間7千人ものネパール人少女がインドに人身売買されているという現実。しかも、その半数はHIVに感染しているという。さらには人身売買を巡り、信じられない事に政治家、警察組織が癒着しているという信じ難い現実。
日本では考えられないような悲劇が起きているのだ。人身売買の実態に鋭く斬り込み、被害者たちの悲劇が描かれる。
著者は人身売買被害者支援のボランティア団体を立ち上げ、活動しているようだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネパールの貧しい地域で暮らす子供たちが騙され、国境を越えたインドで売春婦として働かされる。そしてこれは決して遠い過去の出来事ではなく、2000年代の出来事なのです。
筆者はひょんなことからそんな元売春婦たちを支援する団体と関わり、自らも支援をすることになった女性。本作は当事者であるからこそ分かる、表面的ではないルポになっていると思う。
元売春婦の女性が何人も売春宿の経営者や、少女を誘拐する仕事をやっていることが印象に残った。過去の自分と同じのような存在を今度は自分が生み出す立場になるのは、どんな気持ちなんだろう・・・。
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