「他人の目」が気になる人へ 自分らしくのびのび生きるヒント (光文社知恵の森文庫)
- 光文社 (2016年8月9日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334787035
感想・レビュー・書評
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どうして他人の目が気になるのか、どうしたら気にならなくなるのかが、わかりやすく書かれた本です。
ここでいう「他人」とは「みんなが見てるよ」の「みんな」と同じで、実体がありません。
そしてこの「他人」「みんな」とは、実は「自分自身が生み出した虚像」だと言うのです。
わたし自身、うつになる前はまさに「他人の目がめちゃくちゃ気になる人」でありながら「評価体質の人」でした。
ではどうしたら「他人の目」を気にしない自分になれるかというと、虚像ではない現実に対峙している相手について考えていくこと、また、ありのままの自分を受け入れていくことだと著者は伝えています。
ありのままの自分を受け入れることについては、著者とマンガ家細川貂々さんによる年「それでいい。」(2017年出版)を読まれると、よりわかりやすいです。
他人の目が気になって苦しい方には、本書と「それでいい。」合わせて読まれることをオススメします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「他人の目」が気になる原因である「プチ・トラウマ」。自分にも当てはまる内容だった。「虚像の他人の目」を気にして生きているはずの自分が、何より「評価体質」であり、他人を評価して生きていることに気付かされた。そしてそれが、自分自身を狭め、苦しめていることにも。「ありのままの自分」「ありのままの相手」を認めること。それが何よりの解決策であり、今の自分を癒す方法であると思う。少しずつでも「評価体質」を改善していきたい。
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他人の目を気にしないためには自分に自信を持てばいいと言うけれど、自分に自信を持つってどういうことかわからなかった。その答えが本書にある。読了して少し気持ちが楽になった気がする。
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「これはプチトラウマで驚いてるだけだ」「他人も自分も評価しない」「ただ日常を過ごす」「相手に事情があるだけ」「わたしは、今は、このままでよい」
苦しい最中に読みました。
とりあえず、まずこれらのことを思いながら、もう少しやってみようと思います。 -
流し読みした。
「他人の目が気になるひとは、自分のことばかり見ている」ということばにハッとした。
心地よく生きたいなら、まず目標を持つことだと思う。
それにむかって、自分を捨てて、なりふり構わず行動していけば人の目なんかどうでもよくなってくるんだ。そう思った。 -
よく考えると他者から評価される前提で物事を考え行動していた。
まさにまな板の上の鯉の状態で最悪だ。
本書に書いてあるように、評価は不安定であり、気にしても仕方ないということがわかった今、他人がどう思うかではなく、自分がどうか?を大事にしていこうと思う。
いちばん大切なのはどう思われるかではなく、自分がどう思うか?どう感じるか?ということを理解した。 -
他人の目にとらわれるということは、人を気にしているようで、自分自身のことばかり見ているということ。
私達の本当の価値は、外側から評価できるような性質のものではありません。
など、評価の持つ暴力性や、評価に対する考え方を優しく論じてくれています。
安心できる文章でした。 -
大部分においてこちらの心情、感覚、過去を言語化してくれた一冊。
読者にとって永続的な助けとなるかというとそうではないように思うが、現代においてひとつ息をつくあるいは新しい価値観を与えてくれるという点では、とてもあたたかい本だと思った。
読者に「実は世界をこのように見ているのかもね」「でも大丈夫、こうだからこうするのよ」と、感覚と論理を伝えてくれる。
著者プロフィール
水島広子の作品





