「他人の目」が気になる人へ 自分らしくのびのび生きるヒント (光文社知恵の森文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334787035

感想・レビュー・書評

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  • どうして他人の目が気になるのか、どうしたら気にならなくなるのかが、わかりやすく書かれた本です。


    ここでいう「他人」とは「みんなが見てるよ」の「みんな」と同じで、実体がありません。
    そしてこの「他人」「みんな」とは、実は「自分自身が生み出した虚像」だと言うのです。

    わたし自身、うつになる前はまさに「他人の目がめちゃくちゃ気になる人」でありながら「評価体質の人」でした。

    ではどうしたら「他人の目」を気にしない自分になれるかというと、虚像ではない現実に対峙している相手について考えていくこと、また、ありのままの自分を受け入れていくことだと著者は伝えています。

    ありのままの自分を受け入れることについては、著者とマンガ家細川貂々さんによる年「それでいい。」(2017年出版)を読まれると、よりわかりやすいです。

    他人の目が気になって苦しい方には、本書と「それでいい。」合わせて読まれることをオススメします。

  • 自分に自信がなかったり、他人に気を遣いすぎて疲れている自分を自覚しているときに見つけた本。

    自分の中で腑に落ちた、今後生きる上でヒントになった言葉を備忘録として残します(※ネタバレあり)


    "自信はつけるものではなく感じるもの
    自分を肯定する気持ちを感じられることこそが本当の自信につながる"

    自分を肯定する気持ち本当に苦手、、
    でも、自信はつけようとか無いなとかそもそも思わなくて良いものだということが分かって安心しました。



    "現在の自分はベストを尽くしてきた結果であり、決して努力不足などではない"

    周りにはよく努力家だねと言われるけど、
    自分の中では努力しきれていないとずっと思ってた。
    でもいざ振り返るといつも全力で頑張ってたな〜って
    そんないつも全力な自分を認めてあげようと思いました。


    "その人が持って生まれたものや今まで経験してきたことを通してみた時にその状況がどう言う意味を持つか"

    同じことを経験しても感じることは人それぞれ。
    逆に言えば絶望的な状況でも自分がどういう意味を持たせられるかでその後の行動は変わってくるってことだよね


    "取り組むべきは他人から○○と思われるのが怖いから本当はやりたいけれども我慢するというような方向ではなく、ああ、これが自分の頭の中にある他人の目なんだなと気づき少しずつ自分を癒していくという方向にある"

    何をするにも頭ではわかっているのだけれど○○と思われたらどうしようというブレーキが働いてしまってた。
    でも"自分の頭の中"にある他人の目で、あくまで空想で、実像はそこには無い可能性がある。
    いきなり今までの思考を変えるのは難しいけど、そういう思考になる傾向があることは自覚して受け入れていってあげようと思いました。

  • 「他人の目」が気になる原因である「プチ・トラウマ」。自分にも当てはまる内容だった。「虚像の他人の目」を気にして生きているはずの自分が、何より「評価体質」であり、他人を評価して生きていることに気付かされた。そしてそれが、自分自身を狭め、苦しめていることにも。「ありのままの自分」「ありのままの相手」を認めること。それが何よりの解決策であり、今の自分を癒す方法であると思う。少しずつでも「評価体質」を改善していきたい。

  • 他人の目を気にしないためには自分に自信を持てばいいと言うけれど、自分に自信を持つってどういうことかわからなかった。その答えが本書にある。読了して少し気持ちが楽になった気がする。

  • 「これはプチトラウマで驚いてるだけだ」「他人も自分も評価しない」「ただ日常を過ごす」「相手に事情があるだけ」「わたしは、今は、このままでよい」
    苦しい最中に読みました。
    とりあえず、まずこれらのことを思いながら、もう少しやってみようと思います。

  • 流し読みした。
    「他人の目が気になるひとは、自分のことばかり見ている」ということばにハッとした。
    心地よく生きたいなら、まず目標を持つことだと思う。
    それにむかって、自分を捨てて、なりふり構わず行動していけば人の目なんかどうでもよくなってくるんだ。そう思った。

  • 他人の目にとらわれるということは、人を気にしているようで、自分自身のことばかり見ているということ。

    私達の本当の価値は、外側から評価できるような性質のものではありません。

    など、評価の持つ暴力性や、評価に対する考え方を優しく論じてくれています。
    安心できる文章でした。

  • 大部分においてこちらの心情、感覚、過去を言語化してくれた一冊。
    読者にとって永続的な助けとなるかというとそうではないように思うが、現代においてひとつ息をつくあるいは新しい価値観を与えてくれるという点では、とてもあたたかい本だと思った。
    読者に「実は世界をこのように見ているのかもね」「でも大丈夫、こうだからこうするのよ」と、感覚と論理を伝えてくれる。

  • 他人の目を気にするのは、プチ・トラウマを経験し続けてきたから。他人は人を厳しく評価する存在と認識してしまう。
    それを癒すためには、自分と相手の「ありのまま」を受け入れることが大事。

    『反応しない練習』に通ずる所があると思った。

  • 【静大OPACへのリンクはこちら】
    https://opac.lib.shizuoka.ac.jp/opacid/BB22161037

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著者プロフィール

水島広子【みずしま ひろこ】

慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、対人関係療法研究会代表世話人、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン代表。主著に『自分でできる対人関係療法』『トラウマの現実に向き合う』(創元社)、『拒食症・過食症を対人関係療法で治す』(紀伊國屋書店)、『怖れを手放す』(星和書店)、『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)、『自己肯定感、持っていますか?』(大和出版)、『「毒親」の正体』(新潮新書)などがある。

「2022年 『心がスーッとラクになる 世界の美しい文様ぬり絵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水島広子の作品

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