- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334790141
感想・レビュー・書評
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風雪挽歌 ― 夜叉萬同心シリーズの7作目
2020.04発行。字の大きさは…中(字が薄くて目が疲れる)
此度は、北町奉行所隠密廻り方同心・萬七蔵が、新任の定町廻り方同心時代のやり残した難事件にかたをつけます。
北町奉行所同心・萬七蔵が、35才で意外な、と周りの陰口がうるさい中、寛政から享和に変わったその年(1801年)の3月、北町奉行・小山田土佐守は萬七蔵を定町廻りに抜擢した。
七蔵が「夜叉萬」と呼ばれようになったのは、大島町の貸元・岩ノ助の首切り死体が、洲崎の土手道で見つかった享和元年の夏の終わりよりずっと後のことで、ともかくもこの一件は、定廻りに抜擢された七蔵が、苦汁を嘗めさせられた初めての難事件でした。
下手人の田島享之介は、貸元の岩ノ助、そして檜屋の番頭の首を刎ね、あろうことか主家の北町奉行所年番方与力・殿山竜太郎と奥方を殺して逃走する。それから8年が過ぎた。萬七蔵は、定廻り方同心を3年務めて、隠密廻り方同心を拝命し5年が経っていた。
8年前に逃走した田島享之介の消息が、上州高崎の岩鼻村の岩鼻代官所よりもたらされ。萬七蔵は、手下を連れて上州へ・・・。
【読後】
最後に著者は「人は死なない」と、私に語りかけて来ました。そうだ、七蔵の胸には、田島享之介の思いが生きていると…。
2020.08.02読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後のセリフが深いなぁと。
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北町奉行が異例の若さで定廻り同心に抜擢したのは、萬七蔵、三十五歳。袖の下を使った出世だと噂が広がる中、深川の貸元が何者かに殺害される。あと一歩まで下手人を追い詰める七蔵だったが――。まだ夜叉萬と呼ばれる前の七蔵が取り逃がした凶悪な男と再び対決。侍の世の不条理と、敵への憐憫と、人の心に巣くう何かをも斬る。夜叉萬の始末が胸を抉る傑作小説。
令和2年6月16日~18日 -
45
著者プロフィール
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