• Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334791117

感想・レビュー・書評

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  • 好きな作家さん(坂木司さん)がいたので、前から目をつけており、この度購入。

    異形コレクションは恥ずかしながらこの本が初でしたが、全編を通して読後感が独特でした。言葉で表し辛いですが、記憶の底や心の中の普段意識しないところに少しだけ触られるような…でもそれが妙に心地よくてさらに読み進めてしまうこの本は、私にとってまさに「蠱惑的」。

    個人的には「砂漠の龍(宇佐美まこと)」、「本の背骨が最後に残る(斜線堂有紀)」、「ふじみのちょんぼ(平山無明)」が印象的。特に「砂漠の龍」は始めと最後の印象がまるで違うながらも起承転結がしっかりしてるので、物語に引き込まれました。

    数多の本にまとわりつく独特の魅力に浸りたい時にはもってこいの1冊。

  • 異形コレクションついに50巻目。そしてテーマが「本」って。あまりに魅力的すぎる一冊です。まさしく本好きのための一冊。いろいろと恐ろしい本も登場したりしますが、それはそれでやはり魅力的。読んでみたく……なる?
    お気に入りは澤村伊智「恐 またはこわい話の巻末解説」。これ自体の物語としての魅力ももちろんなのですが、ここで解説されている架空の物語たちのなんて魅力的なことか。読みたい。これ全部読みたい。
    倉阪鬼一郎「蝋燭と砂丘」も、じっくり浸りたい一編。たぶん、怖いといえばこの作品が一番怖かったと思います。俳句もじわじわときました。
    斜線堂有紀「本の背骨が最後に残る」も惨いながらも素敵な物語で印象的です。「版重ね」のシーンの息詰まるような緊迫感、そして物語の矛盾点を指摘していくプロセスはミステリ的な読み心地も楽しめました。
    そしてラスト、北原尚彦「魁星」がもうなんとも言えません。これはもう本好きによる本好きのための物語といえるのではないでしょうか。さて、私だったらどんな本を求めるでしょうか。

  • 異形コレクション復活第二弾、しかもテーマは本!ということで迷わず日本からお取り寄せです。

    今回は興味深い布陣。
    この人が異形?てな顔もちらほら、テンションあがりつつの読書でした。
    ほとんどの作品がふんわりした着地の幻想譚ではなく、しっかりとしたオチがついているのも嬉しい。
    「蔵書の中の」「オモイツヅラ」はシリーズ化したら追いかけたくなる。
    一番のお気に入りは「書骸」。あの作業シーンは読んでいて心躍った。

    それにしても蔵書家、愛読家には孤独なおっさんが多いな。
    我が身を振り返れば言わずもがな、なんだけれど。

    今回は好きなテーマだったので本当にどの短編も楽しく読めました。
    残念な点が一つ。菊地秀行氏が今回は参加してなかったこと。参加していればどんなのを読ませてくれたのか?
    これは「魁星神社」に詣でないと。

    大満足でした。

  • 本に纏わる物語。どの話に出てくる本好きにも共感できる。
    『河原にて』ほんの少しの怖さを優しさが包む。本を愛するからこそ、焼いてしまいたいほどの本にも出会う。その理由は人それぞれだけど、どれもなんとなく分かる気がする。
    『ブックマン』ファンタジー系がいくつかある中で1番のめり込んだ。自分はどんな異文字が取り巻いているだろうか。
    『恐』このアンソロジーが読めないのがもったいない!解説だけで想像が膨らむ。

    やっぱり本が好きだ、と再確認する一冊。

  • 前作のダーク・ロマンスのほうが自分としては好み。
    それでも面白い!!と思うのも多々あり。

    『砂漠の龍』
    そうきたか!!天罰。Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

    『本の背骨が最後に残る』
    弁が立たないと生き残れない…。

    『ふじみのちょんぼ』
    平松さんらしい。どこが本に繋がるの?と思ったら…
    幸せになって欲しかった…(ノД`)

    『外法経』
    ホラーミステリー。
    この時代の南蛮人って西洋の人ではなかったのね?と
    そっちに驚いた私σ(^∇^;)ははー

    『魁星』
    現実も取り混ぜてるのでどこまでが本当の話なのか?
    全部真実でも驚かない(笑)

  • 先月出たダーク・ロマンスのほうが全体的に好みの話は多かったけど、こちらも面白かった。

    特に好きだったのは以下の四作。

    『砂漠の龍』
    異国のファンタジーものかと思いきや、舞台は現代に代わり…と思いがけない展開で面白かった。

    『本の背骨が最後に残る』
    本となった人間が、己が語るストーリーが間違えて記憶されていると判断された場合焚書させられる世界の話。
    版重ねが面白かった。詭弁も極めれば…。

    『河原にて』
    冒頭の子育てすることの辛さは現実味が強くて読んでてげんなりしたけど、切ないながらも良い話だった。

    『魁星』
    これを最後にもってきたのはさすがだなぁと。
    締めにふさわしい話だったとおもう。
    今は亡き横田順彌さんらが登場する、現実を織り混ぜたファンタスティックな話。
    これも読んでて切なくもあったが、なんだか心が温かくなる話だった。

  • 収録作品に当たり外れがある。
    「魁星」が1番好き。思わずGoogleマップで神保町界隈を調べてしまった。

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