ちびねこ亭の思い出ごはん キジトラ猫と菜の花づくし (光文社文庫)

  • 光文社
3.66
  • (11)
  • (26)
  • (24)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 318
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334792060

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 菜の花大好きです。

    私は菜の花と牡蠣を使った卵焼きですね。

    でも、自分の思い出ご飯は油揚げとニンジンの入れた炊き込みご飯に大根と油揚げのお味噌汁と茄子焼きです。

    う、なんて庶民的(;^_^A

  • シリーズ3作目。
    何となくマンネリ化に感じてしまった。そして1話目の話で妻が旦那さんに酷いことを言うのだが、それがとても嫌でした。それはほんと言っちゃいかん。子どもじゃないんだからと思った。

  • 最後のお話"キジトラ猫と菜の花づくし"
    が凄く良かった!

    ちびねこ亭の最寄り駅「青堀駅」のそばにある眼鏡店の主人、80歳の佐久間さんが、思い出ごはんを依頼する。会いたい相手は、幼馴染みで結婚する予定だった花村佳子。だが、女は長生きはができない家系の彼女は、結婚直前に本当に死んでしまった。
    ちびねこ亭で再会できた二人は、60年前に戻り、結婚した人生を送る。
    という、今までと少し違ったストーリーで、最後は涙で目が潤みました。

    生きることは、失うこと。
    だけど、誰かを思う気持ちはいつまでも残る。愛する気持ちは失われない。
    この最後の文章が、愛する誰かを失っても思いは消えないから、ただ、生きていこうって言われてるようで、凄く胸に響きました。

  • シリーズの3作目。
    今までとは違ってせっかく会えても何を話せば良いのか分からなかったり、でもお互いに相手を思う気持は伝わって。本当にこんな風に話せたら羨ましい。

  • 読みやすいし全然飽きない。また違った要素だけど、死者に会える舞台で一つ一つに思い入れがある。最後にやはり真琴のお爺さんが出てくる、ユキオとの関係がミステリーなのかな、もっとふしだらな女だと勝手に思っていたが、違ったね。売るとか買うとか、銀座の一等地をずいぶんダイナミックですね。でもおかげで自分の居場所見つけて良かったかな。うん、次回は小江戸シリーズが待っているのです。

  • 死に際にかけた言葉、行動に後悔している人たちがちびねこ亭に訪れます。
    言葉って大事で何気ない言葉で相手を傷つけたりしたいよう、心がけたいってしみじみ思いました。

  • 第3弾

    今作も涙なしには読めない…そんなお話ばかりで感動しました。
    中でも湊と莉子のお話が特に好きです❁⃘*.゚

  • 喧嘩は引きずってはいけないね、仕事へ行く前の喧嘩もね、聞き覚えあるなあ。
    今回の思い出ご飯にも登場人物の物語がありました。故人との思い出ご飯って何を思い出しますか、きっと1つじゃあないよね。
    一緒に食べて美味しいねとあの時あの頃の情景を思い浮かべる事が出来た品。今回読んで私なりに感じた事です。
    またその土地の郷土料理に惹かれてしまいます、菜の花の天婦羅が食べたくなりました。

  • ケンカして仲直りできないまま大事な人がいってしまうなんて、つらすぎる。
    ちびねこ亭があってよかった。
    夢かもしれない、でも、あの再会がなければ、陽葵はどこにも行けなかった。少なくとも、まだしばらくは。
    大事な人を失った痛みは、消えるわけではないかもしれない。
    でも、思い出ごはんは、その湯気が会わせてくれる大事な人はとても優しい。
    たとえ幻だったとしても、そのあたたかさでしか救われない心もある。
    櫂も琴子も、傷を抱えているからこそ優しい。
    ちびねこ亭の行く先をずっと見ていたい。


  • 亡くなった方に逢える…そんな素敵なレストラン。
    ちびねこが思い出へ誘ってくれる。短編なのでとても読みやすく、物語に引き込まれて行く。
    こんなレストランが有ったら私は誰に会いたいのだろう?生きている人なら逢いたい人はいるけど…
    亡くなっていなければ逢えない…だから素敵な思い出になるのかな?

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

高橋由太:第8回「このミステリーがすごい!」で最終選考まで残った作品を加筆修正したデビュー作「オサキ江戸へ」が10万部を記録。以来、時代物を中心に執筆活動を行っている。亜沙美:講談社「ITAN」を中心に活躍するイラストレーター・漫画家。

「2015年 『雷獣びりびり ⑥ 大江戸あやかし犯科帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋由太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×