女神 新装版 (光文社文庫)

  • 光文社 (2021年10月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784334792619

感想・レビュー・書評

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  • 私もある
    リセットしたくなる衝動

    例えばSNSを頻繁に作り替える、とか
    主人公に比べれば規模は小さいけど

    自分の理想から外れる要素は許せない
    短気で我慢できない

    なるほど私のSNS消したくなる現象はそれのせいかと新しい発見だったありがとう



    得体の知れない女なのに、主観の部分や部下の女の子2人の考察で内面が割と簡単に見れてしまうのが悔しい!と思った
    もっと、え!この女何考えてんだ分かんなすぎる!って思いながら読みたかったなという私の希望です

  • 沙和子は、自分が作り上げた沙和子を、完璧に演じている。努力もしていて向上心もあるのだけれど、どこか歪。

    シナリオがあり、自分が主役で、評価をする観客も自分自身。自分と関わる者はコマにすぎず、勝手に動くことは許さない…。

    意識せずに演じられること、シナリオ通り演じられたことにこそ価値があると思っている。

    端から見たら神経すり減らして苦しくて、そこまでやらなくてもと思うのだけれど、彼女はそれを存在価値だと言い切る。

    何故そこまで、できるのか、やろうとするのかー。

    沙和子が「沙和子」になった理由が最後の方に出てくるがそれを踏まえた上でまた最初から読むと沙和子の並々ならぬ決意、行動の一つ一つにちゃんと理由があって強さと怖さがさらに強くなる。

    男に対して、愛について、肉体は物だと思う全ての答え。

    自分が考えたシナリオ通り自分を完璧に演じられたとしても、相手、他人が思い通りに動いてくれるわけもないのに、思い通りにならないと私のシナリオの邪魔をするという発想になる。

    沙和子を演じるがゆえに、トラブルになったときの沙和子の行動が…。

    シナリオ通りにならなかったり、そこで発生した問題の解決策はシナリオにあるはずもなく、表に出せない怒りは、体の震えになり、頭の痛み、その後の爆発に繋がる。

    自分の本当の感情を無視した結果だから、そうなることは見えていないといけないのに「沙和子」を演じることが彼女の全てだから同じことを繰り返す。

    最初、真澄と由貴は、このままじゃいけないと思いながらも踏み出すことはできず。
    彼女の完璧さに憧れ、観察し、彼女の歪さに気がついて調べるようになる。そのあとどうなるかも気になったところ。

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著者プロフィール

明野照葉

東京都生まれ。一九九八年、「雨女」で第三十七回オール讀物推理小説新人賞を受賞。二〇〇〇年、『輪廻RINKAI』で第七回松本清張賞を受賞、一躍、注目を集める。ホラーやサスペンスタッチの作品を得意とし、女性の心理を描いた独自の作風はファンを魅了してやまない。『汝の名』『骨肉』『聖域』『冷ややかな肌』『廃墟のとき』『禁断』『その妻』『チャコズガーデン』(以上中公文庫)、『女神』『さえずる舌』『愛しいひと』『家族トランプ』『東京ヴィレッジ』『そっと覗いてみてごらん』など著作多数。

「2020年 『新装版 汝の名』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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