群青の魚 (光文社文庫)

  • 光文社 (2021年12月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (520ページ) / ISBN・EAN: 9784334792794

作品紹介・あらすじ

特養老人ホーム「敬徳苑」で入所者が何者かに殺害された。第一発見者の介護員・清水穂香はストーカー被害に悩む シングルマザー。彼女の事情聴取にあたった交番巡査の武藤大輔はストーカーの正体を暴こうと苦悶し、新米刑事の風間志郎は捜査の過程で半グレ集団の罠に堕ちる。錯綜する事件の背 後に現れる巨悪の正体とは? 格差社会の闇をえぐる異色の警察小説。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

ストーカー被害を抱えるシングルマザーが第一発見者となる特養老人ホームでの殺人事件を軸に、物語は緊迫した展開を見せます。登場人物の視点が頻繁に切り替わるため、ストーリーは複雑に絡み合い、読者を引き込む一...

感想・レビュー・書評

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  • 特養老人ホームで入居者が誰かに殺害された。
    それからの展開が、ストーカー被害や半グレや巨大な闇まで出てきて、若干盛り込みすぎな感じもするけど、おもしろかった。

  • 初見の作家さん。
    物語は、穂香、風間、武藤の3人を軸として展開していくせいかしょっちゅう場面が切り替わるので、混乱した。しかも、物語の上で散らばったパズルのピースがいくつもあって。
    それらがなかなか上手くはまらず先が読めない混沌とした進み方だったから、読むのを辞めてしまおうか。と思っていたが。

    最後はジェットコースターの如く一気に事件が解決に向かうし、一気読みだったがちょっと駆け足っぽく終わってしまった気がしたのでそこが少し残念だった。


  • ある介護施設で殺人事件が起こる。

    第一発見者は新人のシングルマザー。

    そこから更に、複雑に様々な時間が絡み合う。
    半グレ集団によるオレオレ詐欺、猫の里親探し。

    各事件に関わる人物達の心理描写、人物描写が実に巧みだ。

    福澤作品の中では割と重厚な長編。
    本作はシリーズもののようで、作中の端役が主役の別作品もあるようなので、早々に読みたいと思います。

  • 介護施設で起きた事件とオレオレ詐欺。
    何ら関係のない事件が複雑に絡み合っていく…
    先の読めない展開、後半のクライマックスはヒヤヒヤしながらページをめくる手が止まりませんでした…!傑作です。

  • 面白かったー

    1/3くらいで高齢者殺しの犯人わかってしまったけどそれでも面白かった!

    読み始め
    すこし説明がくどすぎて
    挫折しそうになったけど
    読み進めていくうちに
    解決に向かって
    一気に読み切った

    映像が浮かぶくらい

    続編期待します!

  • 福澤徹三『群青の魚』光文社文庫。

    『灰色の犬』『白日の鴉』に続く条川署クロニクルの第3弾。因みに第4弾の『晩夏の向日葵』の方が先に文庫化されている。

    第3弾では、交番巡査の武藤大輔と新米刑事の風間志郎の二人の若き警察官を中心に条川市の闇に潜む正体不明の巨悪に率いられる半グレ集団との攻防を描く。

    起伏に富んだストーリーはうねりにうねり、非常に面白い。そして、全く予想外の展開と条川市に巣くう巨悪の正体には驚愕する。

    特養老人ホームで入所者が何者かに絞殺される。第一発見者の介護員である清水穂香は半グレ集団の幹部の夫と離婚したシングルマザーでストーカー被害に悩んでいた。

    穂香の事情聴取にあたった交番巡査の武藤大輔は彼女に恋心を抱きながら、ストーカーの正体を暴こうとする。一方、半グレ集団の悪事を暴こうとしていた新米刑事の風間志郎は捜査の過程で半グレ集団の罠にはまり、弱味を握られてしまう。

    そんな中、再び清水穂香が勤務する特養老人ホームで入所者が転落する事故が起き……

    本体価格840円
    ★★★★★

  • 2026.01.02
    本書の良さは序盤は人によってはクドイと感じるくらい丁寧に、登場人物の日常を明らかにするための背景描写があり、かつ、終盤には疾走感のあるイキイキとしたアクションが描かれるという小説としてのバランスの良さにある。
    ネタバレになるが、確かに、ある登場人物の女性は「男を見る目がない」と思うし、男は女性の前で見せる顔とは違う顔で生きているのだなとも思う。これに対し、男性たちは良い人、悪い人、いろいろだが、「そうだよな」と腑に落ちる行動をとるところにも納得感がある。登場人物それぞれの心と行動のありようが人間らしく描かれることに好感を持っている。

  • 登場人物がどこで交わり合うのか、ドキドキしながら読んでいた。キンドルで見つけた本ですが、シリーズ化されているので他も読む予定。ちなみに全4冊、これは3巻にあたりますが物語は楽しめます!!

  • 複雑に絡み合う登場人物たちの思惑と関係性が、ページを追うごとに色濃くなっていって面白かった。読み応えがあった。薄給で重労働で責任が重い、過酷な労働環境が人間の心と判断力と生活を蝕んでいくのがよくわかる。

  • 淡々とした文体だけど、苦にならず軽く読めてよかった!あとからコピーライターもやっていた作家さんと知って納得。わかりそうでわからない、けどなんかわかった気がする犯人、というちょうどいい温度感の推理小説。世界観の続編とは知らず、次は一作目を読んでみようと思う。

  • この作家の著書は初めて読んだ。特別養護老人ホームが舞台。ストーリー、人物の描き方は丁寧だったのて、最後まで楽しめた。映画の原作になりそう。
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  • 登場人物がとりわけ多いわけではなかろうに、かなり頭がこんがらがります。所轄の刑事と交番勤務の警察官ら、似たタイプが入り乱れるうえに半グレ集団の幹部も混じり、各々の行動が描かれるから、アンタはどこのモンでしたかと聞きたくなる。肩入れしたくなるキャラの人もほぼいないけれど、とても面白かったのは確か。事の顛末が気になってやめられません。

    舞台は特別養護老人ホーム。認知症の老人が殺されて、容疑者も認知症。想定以上に大がかりで嫌な話。介護職は重労働で低賃金の一方で、老人を喰いものにして楽して稼ぐ輩がいる。どうなのさ。

  • 最後にかけて一気読み!ところどころ登場人物の相関図がわからなくなったけど、最後まで楽しんで読めた!

  • 特養老人ホームで起こった殺人事件。
    介護の仕事なりが知れて、興味深かった。
    最後の50ページくらいまで?謎がなぞを呼び、筆者の思惑通り、ミスリードされてしまった。
    正直嫌な展開だなと思いつつ、リアリティーあるなと思わされるラストだった。
    飽きさせないストーリーに脱帽。
    次巻に期待。

  • 警察小説?の割に??介護施設の仕事が詳しく描写されており、個々の人物の描写も緻密で面白い。

  • 特別養護老人ホームで起こる殺人事件と半グレ集団がメインのミステリー。良い!と思ったところは特養の内側がしっかり描写されているところ。現実感を味わいながらストーリーに入り込めた。けど、、、あまり好みじゃなかった。

  • ハラハラする展開が面白かったです!沙織という登場人物が最高。辻根のババアという字面を見るたび笑える。

  • 読み進めるうちに、事件が複雑化してきて、先が気になりぐんぐんページをめくってしまう。シリーズ作品の3部作目であったようだが知らずにいきなり読んでしまった。が、話を理解するには問題なく、しっかり入り込めた。シリーズの順を追って読むと、登場人物に愛着が湧いたりして、より楽しめるのかもしれない。
    同じ著者が書かれた「東京難民」もそうだったが、絶対絶命のような、どん底のような気持ち、またそこから這い上がる希望の描き方が本当に面白く、ハラハラさせてくれるなと思う。

  • 三人を焦点に、ストーリーが並行していくスタイル。

  • 13

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著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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