Jミステリー2022 SPRING (光文社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334793470

感想・レビュー・書評

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  • 各作家の特徴が出ていて面白い! ミステリー界のドリームチームの傑作アンソロジー #Jミステリー2022SPRING

    こんなメンバーのアンソロジーが出ていたら、そりゃ買っちゃいますよ~ ベテランから新進気鋭の実力派まで、超面白い作品を出しまくってるメンバーじゃないですか。
    このメンバーをそろえた時点で、出版社の勝ちだと思いました。こんなの定期的に出されたら、どんどん買ってしまうので困る。やめてください。(嘘です)

    ■リノベの女/東野圭吾
    東野さんらしく、人情と家族愛に溢れるミステリー。良作ですね。
    さすが丁寧にまとめていますね、そのまま2時間ドラマになります。

    ■ある部屋にて/今村昌弘
    今村さんがえがく倒叙モノ。ヒリヒリ追い詰められていくところが読みどころ。
    比留子シリーズではやられっぱなしなので、読者としては一矢報いたかったけども… えええぇぇ

    ■立体パズル/芦沢央
    いつもママ目線の心情描写が素晴らしい芦沢さんの作品。今回はパパが大活躍! とにかく芦沢さんの作品は、家族愛の深さを感じるんですよね~
    そしてさすが短編、イヤミスのプロ、本作でも実力をみせていただけました。家族への情愛と不安を見事にえがけていて最高です。

    ■叶えよ、アフリカオニネズミ/青柳碧人
    数学ミステリー、昔話×ミステリーで有名な青柳さんの本格ミステリー、密室殺人モノ。
    お得意の活きのいいキャラクターを描写する手腕はお見事ですね!そして突拍子もないトリックが最高、でも物語としては整っていて良作だと思いました。

    ■目撃者/織守きょうや
    本書で唯一読めてない作家さんでした。「花束は毒」はいつか読みたい。
    実は一番スタンダードなミステリーでしたが、しかしながら物語は丁寧で、さらに終盤の盛り上げは圧巻。でも、自分は騙されませんでしたよ、見抜かせていただきました。

    ■黒猫と薔薇の折り紙/知念実希人
    大好きな作家さんで期待大。死神シリーズの最新作第一章とのことで、切ないながらもいいお話でした。自分としては、本作のテーマは希望としたい。そんな感想です。
    あかん、これは死神シリーズ読みたくなった。新作も買いそう。あきらかに出版社の戦略にハマった。

    どの作品も粒ぞろいで、いろんな作家さんの特徴や面白みがでていて素晴らしいです。自分も新本格ミステリーに沼った時は読み漁っていたんですが、どうしても似たような作風の作家さんが多くなってしまい、若干飽きてくるんですよね。とはいえ目新しい作家さんに手を伸ばすにも、抵抗があったり、変なプライドで読まなかったり。

    そんな時はこんなバラエティー豊かなメンバーのアンソロジーはおすすめですね。またミステリー初心者やこの作家に興味があるけどどうだろ…というの方にも良いのではないでしょうかっ

    • autumn522akiさん
      みたらし娘さん、こんにちは。コメントありがとうございますー

      ぜひぜひ読んでみて下さい。
      いろんな作家のいろんな作品があるので、ライト...
      みたらし娘さん、こんにちは。コメントありがとうございますー

      ぜひぜひ読んでみて下さい。
      いろんな作家のいろんな作品があるので、ライトに楽しめると思います。バラエティーに富んでるところが本作の強みだと思いますっ
      2022/04/21
    • みたらし娘さん
      こんばんは☆
      さっそく読み終えました!
      いやはや面白かった…めちゃめちゃ贅沢アンソロジーですね!
      楽しめました♪
      こんばんは☆
      さっそく読み終えました!
      いやはや面白かった…めちゃめちゃ贅沢アンソロジーですね!
      楽しめました♪
      2022/04/29
    • autumn522akiさん
      みたらし娘さん、よんでくれてありがと~
      みたらし娘さん、よんでくれてありがと~
      2022/04/30
  • 「ミステリー界ドリームチームのアンソロジー」と書かれた
    autumn522akiさんのレビューを読んで、興味津々。
    FALLが出たばかりのようですが、まずSPRINGから。
    本のカバーが派手! キラキラ輝く黄金色で、眩しい!
    6人のミステリー作家の腕もきらりと光ります。

    東野圭吾『リノベの女』
     マンションのリノベーションを依頼された建築士の女性。
     仕事の相談場所を提供してくれた彼女の叔父は なかなかの切れ者。
     不思議な雰囲気を纏う依頼人の人生に関わっていくことになり…。
     最後の一文が素敵な、東野さんらしい愛情にあふれたミステリー。

    今村昌弘『ある部屋にて』
     事件展開の意外さに、しばし茫然。
     現場にあとからやって来た 弁護士を名乗る白川という男。
     ちょっと刑事コロンボ風に感じたんだけどな。

    芦沢央『立体パズル』
     息子(5歳)の保育園の送り迎えをするパパは脚本家。
     作品の登場人物を「立体感のある人間」にするため
     街の風景や他人の家の外観などを観察しては想像を膨らませる。
     ニュースで幼児殺害事件が報道され、犯人の出自がマスコミで流れる。
     そのことが幸せな脚本家の家庭にじわじわと影響を及ぼし始め、
     彼の仕事に対する自負は…?

    青柳 碧人『叶えよ、アフリカオニネズミ』
     地雷を感知するアフリカオニネズミの研究所で起こる爆発事故。
     登場する人物が個性的。
     見事に謎を解いた警部さんは人間味あふれる人物。
     でも、大丈夫? あとで事実が明るみに出たりしないのかな?
     なんて 野暮ですね、私ったら。

    織守きょうや『目撃者』
     母親殺害の事件現場にいたのは2歳の幼児ひとり。
     しかも、眠っていたのかもしれない。
     ほぉ~!という謎解きトリック。

    知念 実希人『黒猫と薔薇の折り紙』
     『地縛霊』の魂を救うのが仕事の 天からの案内猫 クロ。
     自殺願望の男の心の内を覗き見ると、純粋で美しい物語が。
    一旦救われた男の魂は、この結末を迎えてどうなってしまう?

    東野圭吾さん以外、はじめての作家さんでした。
    それぞれに 色とリズム があって面白いです。
    またまた、読みたい作家さんが増えてしまいました。
    困った、困った!

  • 大物作家揃いの贅沢アンソロジー☆
    どれも長編で読みたくなるようなおもしろさでした!
    特に知念実希人さんの続編はぜひ期待したい…!
    2022ということは毎年出るのかしら!?
    楽しみ〜☆

    これを読んで自分で確信したことがひとつ…
    わたしはミステリーでも探偵よりも警察モノが好きらしい笑
    この本では
    叶えよ、アフリカオニネズミ】1番のお気に入り。

    そんな私の好きな警察が事件解決するミステリーもあるし色んなテイストのミステリーがあって、ミステリー好きにもそうでない方にも楽しんでもらえるかと。
    オススメの1冊です☆

    • autumn522akiさん
      みたらし娘さん、こんちわですっ
      ご自身の好みが理解できてよかったですね(^^

      しかしほんとバラエティーに富んでて、贅沢な一冊ですよね...
      みたらし娘さん、こんちわですっ
      ご自身の好みが理解できてよかったですね(^^

      しかしほんとバラエティーに富んでて、贅沢な一冊ですよね~
      読んでて楽しいってのが一番すね!
      2022/04/30
    • みたらし娘さん
      autumn522akiさん☆こんにちは(^^)

      刑事モノ好きなんですよ〜(。-_-。)
      そういえば誉田哲也さんのストロベリーナイトシリー...
      autumn522akiさん☆こんにちは(^^)

      刑事モノ好きなんですよ〜(。-_-。)
      そういえば誉田哲也さんのストロベリーナイトシリーズほとんど持ってるな…と後から思い出しました笑

      ほんと贅沢だと思います!
      2023も出るんですかね!?楽しみです♪

      気になってたけど早々読めたのはautumn522akiさんのレビューのおかげです!
      ありがとうございました\( ´ω` )/
      2022/04/30
  • ミステリー界を代表する作家たちのアンソロジー。
    各作家の特徴が色濃く出ていて、読んでいて実に飽きが来ない。短編ながらも設定が凝っていたり登場人物が個性的だったりと、ボリューム感もしっかりあって満足いく内容だった。

    特に好きだった作品は青柳碧人先生の『叶えよ、アフリカオニネズミ』。
    登場人物に個性的な人物が多く、中でも特に由赤丸警部に惹かれた。傲慢で嫌味な上司と思いきや、抜群の洞察力と人情に兼ね備える人物で、読み終える頃には大好きになっていた。
    地雷を使った密室殺人という構図も面白い。使われたトリックも面白かったです。

  • お買い得感たっぷりのアンソロジー。
    東野圭吾、今村昌弘以外は初読み。積読の中にはあるんだけどもね、こっちが先になってしまいました。
    どの作家さんも、文章が読みやすくてボリュームもちょうど良い。最後の知念実希人だけ、続きのありそうな終わりでもやっとしてしまった。
    東野圭吾には、同じ光文社から出版のブラック・ショーマンの叔父さんと姪っ子のコンビが。あれはあれで単発と思っていたので嬉しい。
    どの作家さんも、読めて良かったです。

  • アンソロジー。
    この中では知ってる作家は東野圭吾さんだけだったが、新しく良い(読んでみたくなる)作家さんをみつけるのには都合の良い1冊。
    青柳碧人さん。奇抜な登場人物ばかりだが、最後は人情味のある終わり方。面白い。
    織守きょうやさん。こちらは逆に、登場人物はそこらにいそうな人達で、ミステリーにありがちな話の展開だが、すんなりと読める。
    知念実希人さん。いちばん気に入りました。これ、シリーズ物の一部らしいから、是非とも全編読みたい!

  • いろんな作家さんの本が読めて良かった。と言ってもどの作家の作品も読んだことはあったのだけど。
    最後の黒猫と薔薇の折り紙は、なんか続きがかなり気になる形で終わってしまって、?!ってなってたらあとがき読んで納得。続きは死神と天使の円舞でお楽しみください、ってそれはずるいわー!笑
    せっかくその他の作品は読み切りですっきり終わってたのに!しかも死神シリーズ3部作の3つ目ってずるいわー!それ読むまでに他の2冊も読まないかんやーん、という訳で、続きが気になる気持ちは抑えて、明日からS&Mシリーズに戻ろうと思います笑

  • 【収録作品】「リノベの女」 東野圭吾/「ある部屋にて」 今村昌弘/「立体パズル」 芦沢央/「叶えよ、アフリカオニネズミ」 青柳碧人/「目撃者」 織守きょうや/「黒猫と薔薇の折り紙」 知念実希人

    どれも、作者らしいひねりがある。一方で、既視感のある設定もあって意外性はさほどなく、一定の知名度があれば、このレベルでもいいのだなという印象。

    「リノベの女」 高級マンションのリノベを依頼した女性の謎。バーの店主の正体が一番謎、と思ったけれど、『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』の人か。
    「ある部屋にて」 つれなくなった「恋人」を訪ねた男。突然の訪問を詰られてつい殺してしまうが、そこに彼女に呼ばれたという弁護士が現れる。
    「立体パズル」 保育園帰りの母子を襲った元エリートの男。何不自由なく育ち、順風満帆だった彼の犯罪が、地元に住む家族たちに波紋を投げかける。
    「叶えよ…」 地雷除去のための研究を続ける施設で起きた爆死事件。地雷に対するソフトな問題提起になっている。
    「目撃者」 予定より早く帰宅した夫が見つけたのは妻の他殺死体。隣の部屋では幼い息子が眠っていた。「ママ、いたいいたいだからねんねしている」というその子の発言がもたらす波紋。
    「黒猫と…」 黒猫に擬態した死神レオの話。子宮頸がんワクチン普及を訴えたいのだろうが、説教臭くて残念。肝心の謎部分は想像がつくので、もってまわりすぎていて、くどい。正直、ためにする話という感じ。続きは『死神と天使の円舞曲(仮)』でと引っ張るのが残念。

  • 豪華な作家陣の集まる、ミステリー作品のアンソロジー。

    個人的には東野圭吾さん、今村昌弘さん、芦沢央さん、青栁碧人の作品が面白かった。
    東野さんで、どっしりとしたミステリーを。
    ページが進むにつれ、読みやすくライトなミステリーに。
    最後は、知念実希人さんの新作の宣伝をされてしまいました(笑)
    さすがに、これは興ざめしたな…。
    これが出版社のやり方かー!!
    続きは気になるけれども。。
    まあ…これだけの作家陣を集めて文庫本作ったのだから、どこかで取り返さないと採算は取れないだろうと、お察しはしますが。。
    (決して作家さん方に罪はないです!)

    ということで★の数減らしてますが、サクッと読むには良かったかな?と思います。

  • Jミステリ界の中心作家さんたちの短編集なだけあって短編やのに普通に一冊本を読んだくらいの読後感!!

    どの作品もしっかり味がついていてほんまに満腹感が半端ないです!!私的には東野圭吾さんの作品「リノベの女」と織守きょうやさんの作品「目撃者」がお好みでした!!!

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

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