Jミステリー2022 FALL (光文社文庫 こ 1-26)

制作 : 光文社文庫編集部 
  • 光文社文庫
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334794392

感想・レビュー・書評

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  • 『春』に続いて『秋』も面白い! 作家の特色が味わえるアンソロジー #Jミステリー2022FALL

    いつの間にか2022年も秋ですね。近頃では朝夕は寒くなってきました。
    コロナ禍は多少は収まりつつありますが、まだ解決にも至っていません。世界情勢も日本経済もしんどい状況で、あまりいい話はありませんね。

    しかし!

    Jミステリー2022SPRING(春)に続いて、FALL(秋)も出版されるとのことで、ものすごい勢いで買ってきました。いま熱い、これからのミステリー界を背負う豪華作家先生たちのアンソロジーです。

    ■マボロシの女/東野圭吾
    若き女性の恋物語、人との繋がりが胸に刺さるミステリー。

    序盤からグイッと読者を引き付ける手腕はさすが東野先生。こんな短い話なのに丁寧な起承転結で、ミステリーもあり、人間ドラマもありでバランスは完璧でした。

    主人公の胸の痛みは良くわかるけど、私は全部受け止めてあげた友人の優しさを推したいな。

    ■詐欺師だョ! 全員集合/新川帆立
    タイトル通りの内容で進む、コメディタッチのミステリー。

    面白いアイデアだな~
    しかも登場人物が生き生きと騒ぐ様が小気味よく、読んでて楽しいんですよね。

    やってることはアレだけど、若いうちはなんでもチャレンジだよっ と応援したくなりました。

    ■二の奇劇/大山誠一郎
    二台のロープウェイで発生する本格ミステリー。
    さすが本格パズラーの大山先生らしい作品で、なかなか強烈な解法でした。

    ■The Syncopated Clock 愉快な時計/似鳥鶏
    イイネ!
    似鳥先生らしくポップな読み口ですが、中身は凝ったミステリーです。大学サークル内で発生した事件を、倒叙形式で解決していきます。

    細かいところにコダワリや遊びが仕込まれていて、いっぱいニヤニヤさせてもらいました。

    ■作為改変コンティニュイティ/斜線堂有紀
    一番好きな作品! 映画の謎と紛失物捜索の物語。
    人物設定、プロット、セリフ回しがマジ上手いんですよね、めっちゃ面白かったです。

    こんな大学生活送りたかったなぁ~と、ふと自らのイヤな大学生活を思い出してしまいました。

    ■鯉/太田愛
    鬼面白い★5 セピア色に染まった青春時代の少女の葛藤を描く物語。
    短編なのに、こんな重厚なお話を書きますか。さすが相棒の脚本家、このまま二時間ドラマで行けます。

    クライマックス、主人公の思い出の人である北原千晄から言われた生き方に関するセリフは至極の一品。たとえ世間と違った価値観や信条を持っていても、胸を張って生きなければなりませんね。

    太田先生の作品はスゴイと噂は聞いてましたが、体験できてよかった。次は長編にトライしたいと思います!

    • みたらし娘さん
      autumn522akiさん☆

      こんにちは(*´ω`*)
      早くもこちら読まれたのですね!!!
      私の大好きな東野圭吾さんも入っているので、私...
      autumn522akiさん☆

      こんにちは(*´ω`*)
      早くもこちら読まれたのですね!!!
      私の大好きな東野圭吾さんも入っているので、私も早く読みたいです⊂( ^-^)⊃ワクワク
      2022/10/18
    • autumn522akiさん
      みたらし娘さん
      こんばんわです! コメントありがとう~

      そうなんです、さっそく読んでしまいました。
      今回も作家先生ごとの特色が出て...
      みたらし娘さん
      こんばんわです! コメントありがとう~

      そうなんです、さっそく読んでしまいました。
      今回も作家先生ごとの特色が出て、面白かったですよ。

      東野圭吾さんも流石でした。ぜひぜひ^^
      2022/10/18
    • みたらし娘さん
      autumn522akiさん

      おはようございます!
      返信ありがとうございます(*´ω`*)

      明日には私の手元に届くはずで今から楽しみです...
      autumn522akiさん

      おはようございます!
      返信ありがとうございます(*´ω`*)

      明日には私の手元に届くはずで今から楽しみです♪

      autumn522akiさんレビュー一番乗りじゃないですか!!笑 すごい!

      今日も1日素敵な一日を☆
      2022/10/19
  • SPRINGに続いて、FALL。
    どちらにも登場するのは東野圭吾さんのみで
    あとの5人の作家さんは総入れ替えです。

    前回に続き、東野圭吾さんのは『ブラック・ショーマン』の続編。
    今回は(も?)グッとくる人間ドラマ。
    心が深く傷ついた若い女性と、彼女に寄り添う友人。
    すべてを見届けたバーの店主・神尾の言葉が心に沁みます。
    「人が生きていく上で助けとなるのは、
    失ったものではなく手に入れたものです」

    『元彼の遺言状』で脚光を浴びた新川帆立さん。
    『詐欺師だヨ!全員集合』はリズム感が良く、ユーモアの利いた作品。
    でも、最後にこれでいいのか?
    と、また野暮な心配を…。

    二冊続けて読んだミステリーアンソロジー。
    11名の作家さんのうち9名の方とは「はじめまして」。
    全部が好みというわけではなかったけれど
    果物がいっぱいのパフェみたいに楽しみました。

  • Jミステリー2022!
    春も良かったけど秋もさすがだった!

    大好きな東野圭吾さんの"マボロシの女"はもちろんのこと、新川帆立さんの"詐欺師だョ!全員集合"も面白かった。
    1番は太田愛さんの"恋"すごく引き込まれる話だった。
    ブクトモ様のレビューにもあったけど、千晄のセリフにすごく感動した。

    相変わらず楽しめるミステリーアンソロジー最高✩

  • 東野圭吾さんのマボロシの女。いかにも東野圭吾な60ページ。友達を立ち直らせるためにそこまでの自己犠牲を払えるだろうか?こんな感じのシチュエーション、他の作品にもあったよね。
    新川帆立さん、大山誠一郎さん、似鳥鶏さんは、まあ、こんなもんだろう。少なくとも、読んでて楽しい。
    やはり、太田愛さん、凄いなぁ。新しい作家さんを見つけた!

  • アンソロジーや短編は、物足りなさが残ってあまり好みではないけれど、太田愛さんの作品が読みたくて手に取りました。

    太田愛さん、東野圭吾さんがずば抜けて良かったけれど、やはりどの作品も短編にするのは勿体ないなーと思いました。


  • ミステリーのため、どうしても人の死が
    絡んでくるけれど、事件の謎に隠された
    真相にグッとくる。

    太田愛さんの『鯉』が印象的。

  • 太田愛「鯉」
    父の妹の朋子叔母さんが死んだ。だが、なぜか叔母さんの記憶がとぎれがちだ。母からはあなたは叔母さんの家に入りびたりだったと言われるのだが。そこに隠されたある秘密に気づく・・

    ほかに
    東野圭吾「マボロシの女」 など

    2022.10.20初版第1刷 図書館

  • 【収録作品】「マボロシの女」 東野圭吾/「詐欺師だョ! 全員集合」 新川帆立/「二の奇劇」 大山誠一郎/「The Syncopated Clock 愉快な時計」 似鳥鶏/「作為改変のコンティニュイティ」 斜線堂有紀/「鯉」 太田愛

    「マボロシの女」は「ブラックショーマン」もの。「二の奇劇」は「ワトソン力」もの。「作為改変の…」は「キネマ探偵」もの。「愉快な時計」も何かのシリーズかな。シリーズものは、設定に馴染んでいないと辛いかも。「二の奇劇」でそう感じた。(シリーズ読者としては嬉しいのだけれど。)

    「詐欺師だョ!…」はわちゃわちゃしている。最後のほろ苦さよ。
    「愉快な…」「作為改変の…」は、懐かしの大学生活が描かれていて、別の意味でほろ苦い。リアルタイムでこういう大学生活を謳歌できない現在が。
    「鯉」は既視感のあるストーリー展開。それが悪いわけじゃない。むしろ、あの時代を忘れないために同工異曲の小説が目に触れることが肝要。

  • 2022年10月光文社文庫刊。東野圭吾:マボロシの女、新川帆立:詐欺師だョ!全員集合、大山誠一郎:ニの奇劇、似鳥鶏:TheSyncopatedClock愉快な時計、斜線堂有紀:作為改変のコンティニュイティ、太田愛:鯉、の6つの書き下ろしジャーロ編集部参加の"J"ミステリアンソロジー。秋(FALL)版のシリーズ2作目。二の奇劇でワトソン力が登場するが、本編読んでいない人にわかるんだろうかと心配になった。いずれも、込み入ったようなややこしい展開の話ばかりで、面白さという観点では、少し弱い。その中にあって鯉のドラマチックさが際立つ。

  • 今回も楽しませてくれる一冊でした。
    こんなのあり得ないという設定もありますが、楽しめました。
    太田さんの鯉は少し考えさせられる話でした。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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