はい、総務部クリニック課です。 私は私でいいですか? (光文社文庫)
- 光文社 (2023年3月14日発売)


- 本 ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334795092
感想・レビュー・書評
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”その不安、飼い慣らしませんか?”
これまでそうやって生きてきた自分には、そんなに公然とこんなことを書いてくれる本があることにびっくり。
”取り除けなくても、楽になる方法”。そう、これでいい。
汚部屋?そんなイメージではなかったけれど、細かく見るとそういうこともあるのか。
奏巳はクリニックの受付から「問診係」へ。自分の買われた能力に素直に喜べばいいのに、その点が残念。
亜月ちゃんはあのシリーズの亜月ちゃん?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
働いている会社にこういうクリニックがあると嬉しいなぁと思いました。
社会人になってから初めて心身ともに労ることの重要性を知ることになるので、気軽に受診できるといいですよね。 -
「不安は永遠に消えることなく、克服もできません。」
「不安を抱くのは、心が弱いからではありません。
人間にとって不安は、心を護るために誰もが持つ安全装置(セーフガード)です。」
凄い読んでよかったって思える作品だった。
不安症で初めてのことは前の日から悩みに悩んで不安でいっぱいになることが多いけど、それはちゃんと自分の心を護るためだったと気づかせてくれたこの小説に感謝!
心が弱いからじゃないって断言してくれるところも嬉しいです。
負の罠にハマってしまったら、自分を客観視してみようと思った。
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シリーズ2作目。
松久さんの良さを生かしたまた新たな仕事が出てきましたね。問診…話したくなる人は重宝されますね。 -
シリーズ2作目。
前作より、社内にクリニック課が周知され、忙しい日々を送る秦巳。
今作では心の病を主に描いている。
最初の章では、いつもは完璧な森課長がミスを連発してしまう。
そこには誰もが陥る「負の罠」が存在していて・・・
「負の罠」「予期不安」・・・自分でも思い当たることがたくさん出て来る。
でも、こうやって小説になるほど、意外とみんな同じように悩んでいるんだなぁ、と読んでいて、少しほっこりした。
ちょいちょい出て来る奏巳の「インパラ・センサー」の話はイラっとするけど、ラストに描かれる「考え上手さん」の章は森課長が社内向けに行う講座の様子を描いているが、普通に自己啓発本を読んでいるような内容で勉強にもなった。
今作で奏巳はクリニックの受付から「問診係」と言う仕事に変わっている。
「話され上手」の奏巳が3作目でどう変わっていくのか、少し楽しみになる内容だった。 -
今回も面白かった。
まず、この本は生きる上でためになる。一つ失敗をしたら次々失敗してしまう負の罠とか、ワーキングメモリとか、完璧になりたいとか、心当たりがあることばかりだ。
それに心が楽になる解決策を示してくれるのがこの本だ。個性豊かなキャラクターと一緒に。
読んだことがない人には、一度読んでみてほしい。 -
なんかとっても勉強になったかも。
励まされたり癒されたりしたかも。
今の私に1番必要なことを教えてくれた。
絶対また読む! -
このシリーズで一班最初に手に取った作品です。
二冊目だと知らずに読み始めたら「?」がいっぱいでした
ですが、一冊目を読んでから読むと愛らしいキャラクターに
気づくことができ、今はこの総務部クリニック課のファンです。
不安からくる緊張、そして不調。
私にも思い当たる節がありますが
キャラクター達に支えられている感じがあります。 -
今の私に必要な本だったかも。
藤山素心の作品





