作家で十年いきのびる方法

著者 : 鯨統一郎
  • 光文社 (2015年6月18日発売)
3.36
  • (2)
  • (7)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
  • 本棚登録 :62
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910310

作家で十年いきのびる方法の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • この著者の作品は初めて読んだ。

    なんと読みやすく面白いのか。
    寝る間も惜しんで読み進めてしまった。

    作家として生きて行くための著者の努力、研究心、そして発想力に感心した。

  • 希望と絶望を行ったり来たり。

    人生をかけた過酷なサバイバル・ゲームの道を歩んできた作者の10年間を描くリアル・ストーリー。
    夫婦の愛を描いた作品という見方もできる。
    小説仕立てになっていて、夢中になって読んだ。

    作家になることよりも、作家であり続けることの厳しさがありありと伝わって来る。
    売れなければ、次の作品が出版されることはない。
    しかも、本自体が売れない出版不況も追い打ちをかけ、作家は常にフル回転だ。止まったら終わり。
    書けなくなっても終わり。

    作家を目指す人には本書から学ぶべきものも多いのではないか。執筆作法の指南本ではないが、作家の生活がいかに厳しいかがよくわかる。

    こんな実情を知っても、作家になりたいと思えるなら、書くべきだろう。

  • 一足飛びに成功にいたる「コツ」なんてなくて、やっぱり一歩ずつ「コツコツ」積み重ねることなんだなぁ。そして僕が読んだ鯨作品の感想が、ことごとく書く段階で著者が目論んでいたとおりだと知らされる。あと西澤保彦さんの話、あれにつながってますやん。

  • 私小説?

  •  『2015年 4月 20日 初版 第1刷 発行』版、読了。


     作者自身をモチーフにした主人公が、作家としてデビューしてからの10年を綴ったフィクション(あるいはノンフィクション?)的な小説です。

     …か、どうか正直、読んでいて混同してしまいそうになる体験エッセイ的でもありました。


     文体は非常に読みやすく、内容も小説家の日常などに興味があれば非常に没頭できる話です☆


     また小説を手掛ける上での、いろいろな工夫や努力がそこかしこに見られて、小説に取り組む参考になる一冊ではないでしょうか。


     作者はあとがきを書かない人のようなので、そういう意味では、この本はこれまで刊行された作者の作品に関しての、ちょっとしたあとがき集にあたる内容でもありました。

     あとその年ごとに注目された時事的なことが、作者の視点で描かれていたのも秀逸です。きっと日記か業務日誌的なものをつけていると勝手に想像してみたりww

     でなければ、すごく記憶のいい人、間違いなしですww

     この作者の作品を読むのはこれが初めてでしたが、いろいろとおもしろかった一冊でした☆

     そして、本作に登場する(自分は未読なので)「邪馬台国はどこですか?」を読んでみたくなりましたww

  • 専門知識などの武器がないままデビューした作家が、10年書き続けたのちに気づいた自らの武器は「書き続ける才能」というのはもっともだと思う。ありきたりな表現だけど「好きこそ物の上手なれ」ってことかな。まあこの作者には、謙遜してるだけで武器はあると思うけど。

  • 『努力しないで作家になる方法』を読んで、うっそ、めちゃくちゃ努力してるじゃん。あ、でも、努力じゃないんだ……と目をひらかれてからの第2弾。セキララ(笑)。
    でもなんか、すなおにすごい!と思った。
    これだけインプットしまくり、書きまくり、それでも締め切りには一度も遅れたことがなく、毎年必ず年賀状を出し、しかもひとこと手書きで添えるなんて。なんて律儀な人なんだろう。
    著者紹介のところに「トリックスター」という言葉があって、なるほどと思ってしまったんだけど、律儀で超勉強家のトリックスターなのかな。
    十年生き残れる確率はどれくらいだと思ってるんだ、という専務さんが、一種心の声のような働きをして、まるで駆り立てられるように作家業に邁進していくイルカさん。あちこちにハッとするフレーズがあって、ページの端を小さく折りながら読んでいったら、けっこうな数になりました。

  • ☆3つ
    なんだ存外に面白いではないか。著者の作品は『邪馬台国はどこですか?』を読んで面白かったので、その後『タイムトスリップ森鴎外』を読んでみたが、これがなんともいけなくて、その後は一切手を出していなかった。
    でもこの『作家で・・・』は題名が妙に気になったので読んだw。
    なんというか、リアリティがあるのだな。もちろん小説なので創り話の部分は有るのだろうけどが。
    しかしまあ主人公の名前わ最後まで「イカホ」としか読めなかった。本当はどうやら、クジラと対比させる意味での「イルカ」だったらしい(・∀・)。
    その結末がこの本の全てだったかも知れない。すまぬ。

  • 小説を書きたい。作家になりたい。それ以外なにもいらない。家族や友人の支えあってこそだが、結局は自分自信が本当に書く覚悟があるのかに尽きる。

    インプットなしにアウトプットなし。
    ここまではっきりと仰られる作家もめずらしくないか?ほんとに響くものがある。
    ドラマも見ないとな…

    書きたいものを書いてきたイメージがあったが、まさにその通りだった。このミスの1行コメントにも、愛が詰まっていたなんて。サボってるとおもってました。すいません。でもあと2行ほしい。

  • ペンネーム伊留香総一郎、作家を目指して17年目にしてデビュー、出版。企業の10年生存率6%。それから10年間、何を狙って何を書いたか。出版社と担当者、作家たち、パーティ、家族、収入。

    結果としての現在から見ると、厳しい状況よりは、順調に進んできたように読めます。書き切れないくらいのネタがあって、どんどん書けるのだから。

全10件中 1 - 10件を表示

作家で十年いきのびる方法のその他の作品

鯨統一郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
川村 元気
宮下 奈都
ジェイムズ・P・...
ピエール ルメー...
又吉 直樹
伊坂 幸太郎
坂木 司
東山 彰良
辻村 深月
米澤 穂信
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

作家で十年いきのびる方法はこんな本です

ツイートする