黒猫の小夜曲(セレナーデ)

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  • 光文社
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レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910396

感想・レビュー・書評

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  • 高位の霊的存在『道案内』(魂を『我が主様』の所に導く)
    をしていたものが、ボスの命令で地上に降り、
    黒猫の体を借りて未練で地上に留まってしまう魂を救うお話。

    『優しい死神の飼い方』の続編になってます。
    この本だけでも楽しめますが、
    前作の私の大好きなゴールデンレトリバーの「レオ」
    がまたまた登場してくるので、
    前作と続けて読まれた方が楽しいです。
    (しゅうくりいむ食べてます)

    私は黒猫「クロ」の中の『道案内』よりも
    ゴールデンレトリバー「レオ」の中の『道案内』の方が
    好きなので、
    途中までは前作の方が好きと思ってましたが…。

    黒猫クロが関わる事件の謎解きも前作と趣向が違い
    事件がつながっていてどんどん先が気になり、
    その事件の中にもウルウルしてしまう温かい物語が満載で…。

    お世話になる麻矢さんとクロのやり取りも、
    やっぱ猫かわいい☆って吸い寄せられましたし。
    (我が家の初代猫が黒猫だったので、黒猫って設定
     から、私はロックオンされてました。
     それもお刺身が大好物なんて、うちの「ぴー」と一緒
     なんですもの。そりゃ、物語にどっぷりですよ)

    どんどんめくられる謎解きカードを追って
    今回も止められず2日間で読んでしまいました。

    わかってましたけど…最後は…号泣の一冊です。

    高位の霊的存在が、人間と少しずつ紡ぐ絆。
    そして人間を少しずつ理解すること。

    知念さん自身の、「人」をそして「生きものすべて」
    に対するまなざし。
    医者として毎日人と関わっている職業から見えたものが
    クロの心情を通して私に伝わります。

    今回も面白かったです。続編がまたあるのでしょうか?
    今度はなんの動物なのか?鳥かなぁ…。
    悪者と戦うことを考えるとハムスターや金魚じゃ…
    ちょっとですよね。

    • 杜のうさこさん
      なにぬねのんさん、こんにちは~♪

      返信ありがとうございました。
      私も腰痛持ちなので、お察しします。。。
      季節の変わり目は特につらい...
      なにぬねのんさん、こんにちは~♪

      返信ありがとうございました。
      私も腰痛持ちなので、お察しします。。。
      季節の変わり目は特につらいですよね。。。

      『虹猫喫茶店』書店で帯を見て、
      「無理かな…」って一度はあきらめたんです。
      ご存知の通り、すぐめそめそしちゃいますから(笑)
      でもブクログのレビューを読んで大丈夫そうだったので早速読みました。

      この本、読んでみたいです。
      でも号泣…。
      う~ん、悩みます。。。
      猫ちゃん関係の本は、読みたいのに読めない気持ちのせめぎ合いで、もう大変です。(^_^;)

      なにぬねのんさんの猫ちゃんも、お刺身が大好物なんですね!
      うちの子達もそうでした~。
      猫ちゃんってグルメですからね♪
      2015/09/24
    • なにぬねのんさん
      杜のうさこさん、こんばんは。

      またまたコメント有難うございます。
      (返信遅くてスミマセン)

      この本の私の号泣は、猫の生き死にで...
      杜のうさこさん、こんばんは。

      またまたコメント有難うございます。
      (返信遅くてスミマセン)

      この本の私の号泣は、猫の生き死にではないんです。
      黒猫クロは人間の魂が未練によって『我が主様』の所へ行けず地縛霊にならないよう、
      もう肉体から抜けた魂の未練を解決してあげるのが仕事なんです。(簡単に言うと死神です)

      …ということは、魂の未練を解決してあげてその魂と絆を築いても別れが…
      ということで、前作も号泣でしたが、やはりこの物語も泣いてしまいました。

      猫に関することの悲しみではないですし(死神が入っている間は、クロは不死身です!きっと)

      猫の体を借りて中に入る「死神」がなんていうか、猫の本能に負けて自分をコントロールできなくなるのが面白いです。

      ハロウィンが近くなると、脚光を浴びる黒猫。
      お星さま歴15年になる「ぴー」を思い出す季節です。
      2015/10/05
    • 杜のうさこさん
      なにぬねのんさん、こんばんは~♪

      わぁ~丁寧なご説明をありがとうございます!
      猫ちゃんの本能に負けてしまうあたり、楽しそう♪
      やっ...
      なにぬねのんさん、こんばんは~♪

      わぁ~丁寧なご説明をありがとうございます!
      猫ちゃんの本能に負けてしまうあたり、楽しそう♪
      やっぱり読んでみたいです。
      猫ちゃんの生き死にじゃない…
      俄然勇気が湧いてきます(笑)

      ぴーちゃん、うちの子達の先輩ですね。
      こっちのこと、全部わかっていると思うから、
      「はじめまして!うちの泣き虫ママがお世話になってます♪」
      とか言って、ぴーちゃんに仲良くしてもらってますね。きっと(*^-^*)
      2015/10/07
  • 内容(「BOOK」データベースより)
    高位の霊的存在である僕は、『我が主様』によって、不本意ながら黒猫の姿で地上に派遣された。この世に未練を残し地縛した魂を『我が主様』のところへ導くのが仕事だ。記憶喪失の魂と出会った僕は、昏睡状態の女性の体にその魂を入れ、彼女の飼い猫として、街の魂を救い始める。だが、魂たちはなぜかある製薬会社に関係する人物ばかり。その会社では、怪しい秘密の研究が行われていたようで…!?現役医師がホスピスを舞台に描いた『優しい死神の飼い方』に続くファンタジックミステリー第2弾

    前回はゴールデンレトリーバーの「レオ」、今回はその同僚が黒猫の「クロ」となって、地縛霊たちを成仏させていく連作集です。前回よりもさらに大本の事件に各物語が密接に関わっており、全体の話が集約されて一つの模様が書かれるまでのスピード感と緊迫感は素晴らしいものが有りました
    死後の世界があるという前提のミステリーの為、ある意味命が失われることに関する悲哀が薄く、ドラゴンボールで「よし!ドラゴンボール集めて生き返らせてやっぞ!」と言われているような軽さがありました(生き返らないですけどね)。確かに亡くなっても天国のようなところに行けると分かっていれば、大分悲しみも和らぎますものね。これはこれで嫌いではありませんでした。
    はっきりとした悪役がどーんと登場する辺りも前回と同じで分かりやすいので、複雑な謎の構成の割にすっきり読めました。
    そこに意思の疎通が出来る犬と猫が出てくるのだからそりゃ楽しいですよ。僕も楽しんで読みました。

  • 「優しい死神の飼い方」の続編。
    と言っても、主人公は前作のゴールデンレトリバーのレオであったのに対し今作は黒猫のクロであり話もそれぞれが独立しているので、この作品単独でも楽しめる。
    しかし前作の主人公レオが結構登場しているので、前作を読んでいる方がより楽しめるかも知れない。

    設定は、人が亡くなった後の迷える魂を『我が主様』の元へと導く『道案内』をしている主人公が、地縛霊となった魂の『未練』を解き放ち『我が主様』の元へ行く準備ができるように様々な調べ事をするため、猫の姿にさせられ地上に下ろされてしまったというもの。
    何故地上に下ろされなければならないのか、何故猫の姿なのか、何故『高位な霊的存在』のままではいけないのか、その辺りは前作との絡みもあるが読まれれば大体の事情は分かってくる。

    話の展開としては前作とほぼ同じ。
    様々な地縛霊たちの『未練』について調べていくうち、それぞれの事情がある《製薬会社》の『秘密の研究』に関わっていることが分かる。
    次々と人が殺されたり殺されそうになったりして、事件の雰囲気はドロドロとしていく。
    ただミステリーとしてはそれほど複雑ではなく、関係者たちが一人ずつ潰されていくうちに真犯人は誰なのか、クロの協力者である麻矢の正体が何なのかも予想がついてくる。

    このシリーズはそういうミステリー要素よりも前作同様に『高位な霊的存在』であった時は合理主義者であり、人間の存在など『我が主様』の元へ運ぶ荷物程度にしか認識していなかったクロが、地上に下ろされて人間と過ごすうちに少しずつその考え方や価値観が変わっていくところを伝えたいのかなと思う。
    最初は地縛霊たちを数多く『我が主様』の元へ送り込むことでたくさんの実績を積み、少しでも早く元の『高位な霊的存在』に戻りたいと考えていたクロが、その思いにも変化が出てくる。

    例え同僚レオが大好物の『しゅうくりいむ』を貰うために必死で芸をして人間に媚を売るという情けない姿を目にしても。
    そしてクロ自身も猫の姿に変えられてからは猫の習性や好みに逆らうことが出来なくなっている。
    お刺身という言葉を聞くだけで涎が出そうになったり、狭い空間や日向の暖かな場所にいると眠くなってくるところも面白い。

    それにしてもこの作品に出てくるような、実験結果の発表の仕方はここまでドロドロしていなくても似たようなことは起こりえそう。
    クロの思う『人間の欲望』の汚さは結構あるものだから。

  • 『優しい死神の飼い方』の続編。
    レオに推薦された“フレンド”の天使が黒猫のクロとなりレオと同じ任務に。製薬会社での秘密の研究が発端になった事件の関係者の未練を取り払い解決して行く。レオも大活躍。

    前作に引き続きハートフル・ミステリーで自分のようなミステリー初心者でも読みやすい。レオはとても真面目で文章も堅かったが、クロは真面目だけれど頭が柔らかくて読みやすかった。前作もそうだったが終盤、犯人がわかる辺りのバタバタ感が少し気になる。

    クロは人間を非合理的だと言っていたけれど、やっている事に統一感がなく考え方も人によってばらつきが激しく、色々と面倒くさいという点ではそう思うし、全知全能にでもなったみたいに…という意見にも賛成。人間も自然の一部にしか過ぎないのに勘違いも甚だしい。でもそんなふうに人間は未完成だからクロは好きになってくれたのかもしれない。

    続編ではレオやクロの上司や我が主様、そして『奴ら』の事を詳しく知りたい。

  • 前作の優しい死神の~に出ていたルー語を話す死神が今度は黒猫になって地上に降り立つ話。今作もミステリーは健在で、全ての話が一つに繋がっていく。
    謎はやはり簡単で、途中で全ての犯人と麻矢(の、なかの魂)の正体が分かる。ミステリとしてファンタジーとしても初心者でもスラスラと読める。
    そして次の話の主人公は、あの死神だと面白いなって思ったが動物は何だろうか……鳥?

  • 「優しい死神の飼い方」の続編。今回も軽い地縛霊救済のオムニバスかと思いきや繋がり繋がって大事件になっていく。もちろん面白かったです♪死神としてはゴールデンレトリバーのレオよりは、黒猫のクロの方がイメージ通りでしょうか。アフリカで何気なく入れたタトゥーが引き起こす悲劇。自分の名誉と欲のためならこんなにも人間は簡単に罪を犯すのかとうんざり。クロに操られた皆さんお疲れさまでした。最後はやっぱり少し切ない。次はどの「高位なる存在」がどの動物に左遷?されるのか楽しみです。

  • 地縛霊を説得する役目として黒猫の姿で地上に降り、窮地を救ってくれた地縛霊の「昏睡状態の白木麻矢の体に入れて欲しい」という願いを聞きその家で飼われることになった「クロ」。麻矢とクロは近くの地縛霊の未練を解決していく。交通事故にあった製薬会社社長の魂を解放したあと会った元刑事の千崎の魂が調べていた妻・沙耶香を殺して自殺した小泉昭良の事件、偶然とは思えぬ繋がりが−

    ◆「優しい死神の飼い方」兄弟本。犬の姿のレオが人間界の先輩として助けてくれながら、猫の特性で頑張るクロとの対比が面白い♪毎回「主人」として関わった人とずっと仲良く一緒に…てわけにいかないとこが切ない。「自分のためにしてくれたことだった」にしたって死んでからわかっても、残された者にはなぁ…ってことが多々あったけど、地縛霊が恨みつらみだけで地上に縛られてるわけじゃないのが救われる。

  • 「優しい死神の飼い方」の続編。今度は犬ではなく黒猫のクロが主人公。
    読むにつれ謎が深まっていく展開にもどかしさを感じながらも引き込まれていく。
    真相は哀しく腹立たしいけど、小さい体で奮闘するクロが愛らしく、人との関わりを通して心境がどんどん変化していく姿にほっこり、じんわり。レオの登場も嬉しかった。

  • 優しい死神の飼い方の続編。今度は猫。夫婦の絆。そして家族の絆。それがよく描かれていてよかった。新薬開発で起こった様々な死。それを解決する猫のクロと地縛霊になりそうだった魂。前回登場した犬のレオも出てくる!

  • 亡くなった人の魂を導く役目を持つ「僕」は、新しい任務、「地縛霊の魂の未練をなくし、成仏させる」ため黒猫に姿を変え、地上に降りた。カラスに襲われた所を、生前の記憶をなくし、地縛霊となり彷徨っていた魂に助けられる。共に地縛霊を助けるうちに、大きな事件へと発展していく…人と人の愛情の深さに感動し、ミステリーの楽しさも持つ。さらに黒猫のクロの愛らしさもあり、夢中になれる一冊でした。切なくて綺麗なラストも最高。こちらは第2弾ということですが、前作を読んでいなくても充分楽しめました。前作も読んでみようと思います。

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著者プロフィール

知念 実希人(ちねん みきと)
1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『螺旋の手術室』(『ブラッドライン』改題作)、『優しい死神の飼い方』(死神シリーズ)、『天久鷹央の推理カルテ』シリーズなどがある。
近刊として2018年9月刊行の『ひとつむぎの手』。

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