黒猫の小夜曲(セレナーデ)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910396

感想・レビュー・書評

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  • 死神シリーズ2作目。1作目のほうが自然に物語のなかに入り込めて楽しく、感動した。
    どこかちょっと大げさすぎるというか、物語を大きく作ろうとしている感じが気になってしまって…。
    サスペンス風にするにはわざとらしいし、感動の物語にはちょっと足りない…そんな印象。

    でもシリーズに新作が出たら読みたい!とは思う。

  • 猫の姿になった死神が、心残りがあって成仏できていない魂の未練を解決していく。
    ファンタジー感強め。

  • 「桜の季節の遺言状」
    彼が何度も書き直し伝えたかった言葉。
    寡黙な人でこれまで何一つ記念日など気にしてこなかったからこそ、自分を変えた彼女との出会いの日が一番大切な日だったんだろうな。

    「ドッペルゲンガーの研究室」
    刑事として最後まで居たかった。
    厳しい言葉もかけただろうが、あくまでも彼なりの正義を持って事件に望んでいたから出てきた言葉であり偶然の死を彼のせいにしてしまうのは気の毒だな。

    「呪いのタトゥー」
    御守りと称し彫ったはずの物が呪いの足枷に。
    村人達は知識が無かったから広まる病気を止めることが出来なかったのかもしれないが、真実を知った彼なら少しでも何か出来たかもしれないのに何処へ行ってしまったのだろう。

    「魂のペルソナ」
    スケープゴートを用意し逃げ回っていたのは。
    彼以外の人物に非はなくただ純粋に病気に苦しむ人たちを助けたくて行っていたのに、たった一人の欲望の為にこれだけの犠牲が出たと思うとやるせない気持ちになるな。

  • 一つ解決できなかった箇所があるんだけどw 先の話とみると、ミステリー色は濃い。人情噺の方がよかったな私は。

  • 霊的存在が猫へ憑依し、彷徨える霊を導く。
    一話ごとの短編かと読み始めは思った。
    さかしながら、その予想は大きく外れ、大きな流れのミステリーだった。
    犯人がこの人か、結末はこうか、
    途中から少し私の中のトーンが落ちた。

  • 初めはファンタジーっぽい小説かなぁ
    ちょっと深みのない物語かなぁ?!と思いつつ読み進めると、流石の知念実希人!
    どんどん話が複雑に、先が読めなくなるミステリーで、面白かった(^^♪

  • 『優しい死神の飼い方』の続編となるこちらのお話は黒猫のクロが主役。
    続編ということなので楽しみにしてましたが、大筋は前作と同じような感じでした。
    レオだったのがクロになって菜穂だったのが真矢に。
    当然遭遇する事件は違うので読み進めるのは相変わらず楽しかったです^^

    個人的に・・ 真矢の最初から『利用する感』が気になったのともう少し前作との絡みが欲しかったかなぁ。。
    展開が同じような感じで主人公を変えればいつまでも続けられそうな倦怠感を感じました。

    続編、ということでの期待値が高かったせいもあって☆3評価ですが読んでいる時のドキドキ感はさすがでした♪
    レオとの共闘シーンではうるる・・と(笑)
    シリーズ化するなら次回作以降の展開に期待、かな♪

  • 前作での登場人物(犬)や物語りが出てくるので、前作を読んでからこそ楽しめる作品です。人間と関わることでレオの感情の変化を知る事になるクロ。魂が優しい光を放ち、成仏して行く下りは、読んでいて温かい気持ちになります。最後は、前作同様うるっと来ました。。。「奴ら」に串刺しされてしまうような魂には、なりたくないなぁ。

  • 前作と話の筋はかなり似通っていたが、
    個人的に前巻の同業者の死神が好きだったから、その話を読むことが出来て面白かった。

  • まあまあ楽しめたけど、少し凝りすぎでシナリオに強引さがあるように感じた。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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