十号室

著者 :
  • 光文社
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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910402

感想・レビュー・書評

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  • 鉄筋4階建て、8世帯の暮らすコーポ中里。
    亡き叔母の後に、十号室に暮らすことになった詩乃は、在りし日の叔母の秘密を知ることとなった。

    先入観なく手に取り読んだので、まさかのミステリーで驚かされました。
    各部屋の住人の目線で語られる各章で、謎に近づき、解明する感じが面白かったです。

    それぞれの母の愛が招いた悲劇。
    悲しい事件でした。

  • 初読み作家さん。
    奇しくも読み終えたばかりの東野圭吾の赤い指と通ずるところあり、文章もとても読みやすく、気持ちの入り込める作品でした。
    他人は他人、そう思えない人のなんと多いこと。
    そして、無遠慮な物言いをする人。
    こういう本を読んで、自分の襟は正していかないといけないな。

  • H30/4/14

  • うなぎ女子に続いて2冊目です。ひとりひとりの心情を丁寧に描いた作品で、特に女性の感情をうまく書いてるなあと感じながら読みました。読みやすくてあっという間に読んでしまい、また読みたいなと思いました。

  • 濃密と希薄。裏腹が混在一致し形成される村社会。なんともアンバランスな中を上手く折り合いを付けて誰もが生きて行く。その誰もがそれぞれの幸せを求め、散らばり、混ざり合い、傷つけ合い、手を取り合う。この四階建てのアパートは小さな村社会でもあり、今の世の中の縮図にも思えた。それにしても、この静かだけど骨のある文章好きだなぁ。

  • 自分の子供がいなくなったら…
    そんな風に思いながら読んで泣いてしまった

  • 4階建てのコーポ中里。
    十号室に住んでいた伯母の森下悠子。
    彼女に部屋を遺された姪の詩乃が辿る悠子と住人の物語。
    口数の少ない悠子だが、住人それぞれに思い出があり。なかなか読み応えがあった。
    悠子の言葉が印象深い。
    「幸か不幸かなんて勝手に決めるのは無礼だと思いますよ。その人の人生はその人だけのものなんです」

  • 白い外壁に窓辺の黒い鉄柵。周囲の高い建物に日差しを遮られた、四階建てのこぢんまりとした鉄筋アパート…
    冒頭の二行を読んだだけで、すでにこの不穏で、息苦しい世界に引きずり込まれていた。
    コーポ中里の十号室でひっそりと暮らす女が亡くなった。そこに越してきた女の姪、詩乃。
    大好きだった伯母は、ここでどんな人生を送ったのか…
    各部屋持ち回りでお茶会が開かれる程の濃密な関係を持つコミュニティーで、それぞれの世帯の抱える家族の事情。
    住人がひた隠しにする過去の事件とは?
    最後に明らかになる真実に引き込まれる。
    ラストに少しの救いがあってよかった 。

  • 何とも切ない話でした。
    誰かに悠子先生を救って欲しかった

  • アパートの十号室に住んでいた故人の秘密を、その他の住人たちを介して解いていきます。ミステリアスな雰囲気やご近所付き合いのリアルな描写、故人が各住人に投げかけていた台詞が印象的です。
    しかし、故人の秘密と同時に描かれていたアパートに住む人の色んな問題は結局中途半端な扱いですし、何かあると臭わせておきながらあっさりと謎が明かされてしまうので、ミステリーとしては物足りなさを感じてしまいます。

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著者プロフィール

加藤 元(かとう げん)
1973年神奈川県生まれの女性作家。日本大学芸術学部文芸学科中退。日本推理作家協会会員。2009年、『山姫抄』で第4回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。
『泣きながら、呼んだ人』が盛岡さわや書店が主催する「さわベス」1位を獲得。その他代表作に『蛇の道行』『嫁の遺言』『四月一日亭ものがたり』『ひかげ旅館へいらっしゃい』など。

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