ストリート・クリスマス Xの悲劇’85

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 79
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (505ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910440

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとわからないところもありつつ、でも普通にお話として面白く読めた。
    お膳立てが整っていくところがなるほどね〜という感じ。

  • 二条実房シリーズ第三段。
    手の込んだ舞台設定は、自然ではなく、物語としてエンタメ性は高く、かつゲーム的に面白い。
    そして、そうやって前半100ページ以上をかけて整えた舞台、前提の中で、本格ミステリをやる。
    今回も、その独自性とミステリとしてのクオリティがミックスアップした快作だと思う。
    4+

  • 相変わらず、序盤はリーダビリティ皆無。5年経ち、新たな配属先に就いた二条君の周辺機構を、丁寧に、過剰に、ねちっこく100頁以上に渡って説明しています。
    しかし、そこを抜ければ息もつかせぬスピードで、人質、犯人、交渉人との叡智の限りを尽くしたバトルが展開されます。コンゲーム風な展開に、ただただ翻弄されていると、突然降って出る不可能殺人に、これは本格ミステリなのだと気付かされ、また一段と引き込まれました。
    そして、終盤は例によって例の如く、しつこいくらいのロジカルな推理が待っています。ここで、冗長に見えた前半にも伏線が張ってあったことに気づかされ、さらに、思いもよらぬ伏線が大量に回収されると、もうニコニコせざるを得ません。
    感傷的な幕引きも、『鐘』までとは言いませんが、表紙のように、お堅い話にも一つの色を差したようで、また僕のツボを突いて来ます。
    今年読んだ新刊の中では、上位に入ってくる作品でした。

著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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