署長・田中健一の憂鬱

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 69
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910464

感想・レビュー・書評

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  • あのシリアスな「長い腕」の川崎草志がこんな小説を書いているとはね。30代半ばのキャリアの警察署長は本人もお飾りのはずだったが、好きなプラモデルのことを考えていて思わず独り言を言ったら、それを曲解した部下たちが難事件解決のヒントにして、あれよあれよと解決してしまう、なんとも馬鹿馬鹿しい短編集。ミステリーというより、コージーか。まあ、読む分には面白いよ。田中健一は連合艦隊の全艦完成させようとしているが、意外と知識的に抜けているところがおまぬけ。

  • お母さんから勧められた本。
    面白いよーとの話で読んでみたけど、面白かった。
    田中署長の思惑と全て反対にことが進むのに、それが全部自分の名声や活躍に繋がる運の良さ?
    持ってるなーと。面白くてページが進む。

  • 何かのアンソロジーでこの作家さん&シリーズを知った。勉強ができて出世コースに乗るものの、戦艦模型造りのことしか考えてない田中署長。独り言を勝手に勘違いされたり、偶然犯人と鉢合わせして手柄を挙げてしまうパターンの繰り返しがユルくて面白かった。

  • ものすごく感情移入出来ない、好きになれない主人公でした(笑)
    ラッキーなのか不運なのか。
    真面目クズ、ってこの主人公の事だと思う。
    こんな奴に忠誠を誓う署員達が気の毒だ。
    …と思いながら、笑って読みました。
    田中はこの後どうなっていくんだろう…。意思とは関係無くトップに担ぎ上げられてしまいそうなのが怖い(笑)
    話は面白かったので、他の作品も是非読んでみたい。

  • キャリアとして地方の一署長に就任した田中健一。キャリアは現場には口を出さない、をモットーにするも適当な発言を周りがいいように解釈して次々に難事件を解決。。

    馬鹿馬鹿しい系のユーモアミステリ。肩の力を抜いて楽しめる一冊です。正直あんまり期待してなかったんですが、とても楽しめました。「田舎の刑事~」にちょっと近いような感じでしょうか。
    作者さんがどっかで聞いたことあるなと思ったら「長い腕」の人だったんですね・・・・またえらくがらっと作風変えたんですね。。。ww

  • 「長い腕」三部作や「疫神」などの作品と同じ著者とは思えないくらい、ド変化球な警察小説。

    周りの勘違いが功を奏して、いつの間にか事件を解決しちゃうという設定。ツッコミどころは満載だけれど、肩肘張らずに素直に楽しんじゃえば、とっても楽しい読み物になるかと。まぁ、時代劇版だが、幡大介の「大富豪同心」シリーズもこの設定に近いかな。勘違い系としては、先にそちらの方を読んでいたので、多少既読感が、、、。

  • 2020/02/17 12 読了

  • 【収録作品】署長・田中健一の着任/署長・田中健一の死闘/署長・田中健一の憤怒/署長・田中健一の苦闘/署長・田中健一の宿敵/巡査部長・菊池春菜の動揺/署長・田中健一の帰還 
     若竹七海の御子柴くんシリーズの真逆、という感じのユーモアミステリ。勘違いお笑いのミステリ版。

  • 愛らしい……

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著者プロフィール

1961年、愛媛県生まれ。京都大学理学部動物学科卒業。セガ・エンタープライゼスなどゲーム制作会社に勤務。2001年 『長い腕』 で第21回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。2012年、続編の『呪い唄』を刊行後、『弔い花』 『疫神』 『誘神』 『署長・田中健一の憂鬱』 と精力的に執筆活動を続ける。本書は、著者の郷土愛が詰まったお仕事ミステリー第3弾。

「2021年 『明日に架ける道 崖っぷち町役場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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