江ノ島西浦写真館

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 673
レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910662

感想・レビュー・書評

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  • 「ビブリア古書堂の事件手帖」の著者によるミステリ。
    祖母の遺品整理のため「江ノ島西浦写真館」に訪れた桂木繭は、注文したまま誰も受け取りに来ない「未渡し写真」の見つけ、写真の整理をしながら、自分自身の過去とも向き合っていく。
    甘くもなくほんわか系でもないところがこの著者の魅力だと思う。
    (図書館)

  • うーん。...で?と思わずつぶやいてしまう終わり方。
    中盤は良いのにラストのエピソードと終わり方が微妙。
    全体的な雰囲気はとても良いのですが。
    昔のコバルト文庫とかティーンズハートみたいな感じなので若い方にはオススメかなぁ。

  • 濁った足音ってどんな音だろう。
    でも人は何かしら引きずって歩いているのかもしれません。繭と琉衣には時間という薬が必要だったのですね。秋孝や研司にも。
    時を切り取る写真館という場所だからこそまた動き始める光が見えてくるような描写。
    漠然と持っていた江ノ島に対するイメージが少し変わりました。

  • 過去にとある理由でカメラを手放した主人公が祖母の写真館に遺された未渡し写真にまつわる謎の数々と出逢い、再び歩み出すまでを描く日常の謎ミステリ。題材上どうしても専門知識に依りがちなところをそれだけでは終わらずに、謎解きのための一ステップに組み込んで論理で解決できるつくりになっているのが好印象。事件ひとつのために大仰な設定をブチ上げてしまう新本格っぽさ、間に倒叙形式を挟んでみたりと飽きさせず、ミステリ書きとしての三上延の手つきを再認できる非常に丁寧な作品でした。

  • 図書館で借りた本。
    祖母の影響で、子どものころから写真を撮ることが好きだった繭は、祖母が亡くなったあと、祖母がひとりで経営していた写真館に遺品整理に来ていた。写真館で見つけた渡せないままの写真たちには、それぞれ小さな謎が隠されておおり、小さな謎を解きながら、繭の過去も解き明かされていく。

  • ビブリオもそうだけど、この作者は人の底知れない悪意をざらざら書くと巧い……けど、読後感がよくない……。

    主人公の傲慢で独りよがりなところが、少しずつ変わっていってきたことは分かるが、幼馴染みをめぐる過去の事件の関係者やら、近所のお土産物屋の主人やら、真鳥家の方々やら、登場人物の悪い面だけがクローズアップされていて、バランスが悪い。事件の重さにも差があるので、お土産物屋のご主人なんてもう少し良い面も出してもよかったのでは?

    ラストはいちおうプラスの方向に進むだろう雰囲気で終わっていたけれど、消化不良気味。とはいえ、主人公と幼馴染みとの関係を考えたら安易なハッピーエンドなど書けないのでこれくらいが精一杯だったのだろうなぁ……。
    全体的に、人間の悪意を連ね並べてあるだけで、写真館の祖母の人となりも役割も中途半端だったし、何を語りたいのかが分からなくて釈然としない印象だった。

  • 表紙に登場人物のような人物が描かれていると、イメージが固定されてしまい、想像の楽しみが減ってしまう。
    できれば、シンプルな方が好みです。

    読んでいる間は、現実にある場所なのに、古い建物や環境の描写で、別世界に迷い込んだような、常にフワフワした感覚が心地よかった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    江ノ島の路地の奥、ひっそりとした入り江に佇む「江ノ島西浦写真館」。百年間営業を続けたその写真館は、館主の死により幕を閉じた。過去のある出来事から写真家の夢を諦めていた孫の桂木繭は、祖母の遺品整理のため写真館を訪れる。そこには注文したまま誰も受け取りに来ない、とごか歪な「未渡し写真」の詰まった缶があった。繭は写真を受け取りに来た青年・真鳥と共に、写真の謎を解き、注文主に返していくが―。

  • 表紙と 三上延の名前につられて 読み始めました。
    嫌いではないが 吸い込まれそうで 吸い込まれなかった。
    中盤から 終盤 読み疲れてきたかなぁ?
    読み手である僕の感情の起伏かな

  • なかなか良かった。『ビブリア古書堂の事件手帖』の時は、もとになる本を読んでいないために、よく解らない部分があったが、今回は写真が題材なので、イメージがわきやすく。
    人物に”過去”があるのは、ビブリア譲りか。

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著者プロフィール

1971年、神奈川県横浜市生まれ。 武蔵大学人文学部社会学科卒業。中古レコード店、古書店勤務を経て、『ダーク・バイオレッツ』で2002年デビュー。2011年に発表した古書ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』が人気作になる。同作は2012年に本屋大賞にノミネート。2012年、「足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)」(『ビブリア古書堂の事件手帖2』に収録)で第65回(平成24年度)日本推理作家協会賞短編部門にノミネート。2014年3月14日、『ビブリア古書堂の事件手帖4』(メディアワークス文庫)で第67回(平成26年度)日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にノミネート。

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