狙撃手のオリンピック

著者 :
  • 光文社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910716

感想・レビュー・書評

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  • 文体?読みにくい。主人公の名前も珍しいのに覚えられない。人間関係や時系列が把握しにくい…。私個人と文章の相性の問題か(私の読書する能力の低下はあったのでそのせいもある)サスペンスやミステリーはあえてそういう形にしているものもあるが、私は始めて紙に人物一覧を書き付けたwすると後半以後するする読めるようになったのだから、相性が悪かったのか。
    あと登場人物がどこか嫌味っぽくて感情移入も難しかった。嫌味なおばさん、老害老人…。共産主義の方が書いたのか?っていう偏見を産んでしまったほどどこか生々しい。
    最後はまぁオチがあるのが唯一溜飲が下がった思いだった。

  • モスクワオリンピックを目指していた長野県警の神稲貴之。テルアビブ空港乱射事件の関係者として、公安に逮捕された荻窪克己。長野オリンピックを控え、彼らの運命が交錯する。
    戦争から始まり、昭和という激動の時代が面白く描かれていた。親子、双子などのところにもう少し焦点をあてていれば。

  • オリンピックを目指す警察官と、テロ事件への関与を疑われ監視される青年。一見関係なさそうな二人の人生が徐々に繋がっていくミステリ。昭和から平成にかけての時代におけるさまざまな考え方の違いなどが重苦しく、サスペンス感を引き立てます。
    神稲と荻窪、二人の出生の秘密にかかわる部分はとにかく酷い、けれどもこういう考え方がまかりとおる時代もあったのか、というのが衝撃でした。そしてあの人の恨みの深さが何ともいえず。でもラストにはなんだかほっとさせられました。

  • 長野オリンピック付近の話しではあるものの戦後も少し絡んでたりするせいか、不愉快なセリフも間々見られて(時代のせいではあろうが)、どの登場人物も魅力的に感じられなくて残念。。。

  • リオや東京オリンピックを題材にしたタイムリーな作品かと思ったら、さにあらず。物語はモスクワオリンピックのボイコットから始まり遡って戦中戦後の禍々しい事件の発掘へと進展、二人の主人公が運命的な出会いをするという、タイトルから想像した単純な物語とは違って重層的で、横溝正史的な事件から現代風の警察小説まで織り込んだ深い作品でした。

  •  謎が、そうかと深く納得するほどではない。

  • どうもこういうテロとか公安とか、あるんだろうけど何やってるのか何したいのかまるで分からない世界の事で、心情も理解できないし、ちょっとニガテなカンジで終わってしまった。
    荻窪は、祥惠さんが死ぬ前に顔見せてあげてほしかったな

  • モスクワ五輪から長野五輪にかけて、五輪に翻弄され続けた二人の男の物語。よく練られたストーリーと凝った仕掛けに大満足。デビュー当時の「トリックありき」も影をひそめ、感情移入も妨げられませんでした。

  • 昭和の香りのミステリー。構成はよくできてるなぁと思ったのですが、テーストが渋すぎて、私には微妙にあわなかったです(^^;)

  • 2016/02/09
    移動中

    遠距離射撃、超集中力を要する軍事とスポーツの境。
    オリンピックと言う光と影を生み出す舞台。

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著者プロフィール

1966年長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
2009年『プリズン・トリック』で第55回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『トリック・シアター』、『天命の扉』、『原罪』、『龍の行方』など。

「2014年 『現調』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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