レジまでの推理 本屋さんの名探偵

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 621
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910754

感想・レビュー・書評

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  • 神出鬼没な「西船橋のポップ姫」である本屋さんの店長さんが、本屋さんに持ち込まれる謎を読み解いていくお話。店長さん好き。
    この作家さんは、本屋さんで働いていたのだろうな、とも思ったのだけど、後書きではそうではないとのこと。少しびっくり。
    続編があるなら、読んでみたいな。

  • 08/28/2017 読了。

    図書館から。

    最後の話が、一番最初に来るわけですね。
    そこが最大かなー。

    んー、推理面はお客さんだったり、従業員だったりで、本屋好きとしては悲しく。
    全員善人なんてことはないけど、物悲しくなるから、
    お話の中では、楽しいものがよかったなー。

  • いやいや、面白かった。
    『本屋さんアンソロジー』で似鳥さんに
    出会って、面白かったから他も読もうと
    思っていたら、続きがあったとは。

    まぁ、王道小説ではないけど
    そこが読んでて楽しいというか。
    フィクションでありながら
    本屋さんのお話やから実際の
    作家さんの名前が出てくると
    本好きはウキウキするよね。
    注釈も笑えるし。

    でもなんというか、本屋さんの切実さも
    あって心が痛いなぁと思う部分も多分にあった。
    わたしも、もっと本が買えたらなぁって。

    あとがきもとても楽しく読めた。
    『ふなっしー』や『松岡修造』アンソロジーが出ましたら、是非とも購入したいところです。

  • 不思議なテンポの文章にグイグイ引き込まれていく冒頭。
    書店に持ち込まれる小さなミステリ。
    ふらふらと居るのか居ないのかわからない店長代わりに書店を仕切るアルバイトの彼が飄々としているのもいい感じ。
    仕事?の合間にふらりと事件を解決する店長。
    のんびりとミステリを楽しんでいたのに、後半は急に剣呑な空気に。
    書店が厳しい状況にあるというのはいろいろなところで描かれているけど、何度読んでも寂しい。
    でも、前向きな最後にホッとする。

    「7冊で海を越えられる」
    留学する彼氏に彼女から送られてきた7冊の本が意図するものとは
    「すべてはエアコンのために」
    引っ越しの時に消えた稀少本はどうやってどこに?
    「通常業務探偵団」
    夜中に忽然と現れた販促ポスターの落書きと吊られたテディベア
    「本屋さんよ永遠に」
    ネットに古本屋、万引きと追い詰められる書店と明かされる店長の秘密。

  • アンソロジーで読んでいたが、気付かず借りたw
    最終話はちょっとズルイが、本屋さん好きとしては何とも胸に来る話。全体的にはライトなお話で読みやすかった。

  • 本屋を舞台にした連作ライトミステリー。

    昔本屋でバイトをしたことがあるので細かいところで「あるある」と思いながら読みました。

    それほど凝った謎解きはありませんが、最後の話は途中「??」と思いながら読んで最後に「なるほど」となりました。

    なかなか面白かったです。

  • 書店員さんが主役のミステリ。言ってみれば書店員さんの日常ミステリ。
    書店員さんの内情が良く分かるしミステリとしても充分面白い。自分も本屋にいれば何時間でも時間が潰せるので書店には頑張って存続して欲しい。昔みたいに良い時代が来ないのはどの業種も一緒。

  • 書店員が本屋に持ち込まれる謎を解いていく連作短編ミステリ。
    他の作家さんも書かれている分野なので目新しさはなかったが、女性店長のキャラがなかなか良かった。
    (図書館)

  • 本屋さんでおこるミステリーな謎をとくのは、やるきのない店長だった!

    店長、ほんとにバイトにこんなに任せていたらいかんと思うのだけど(笑)
    しかし謎解きは見事だった。
    ところどころ入る注釈がとても面白い。万感こもってる。笑

  • やたら本屋のバックヤードの話がたらたらと長くて、読むのにちと疲れた。説明が多過ぎ。で、結局4話とも、イマイチ話が分からんかったけど、読み直す気力も出なかった。本屋を取り巻く状況は厳しいと思うし、なんとかしたい気持ちは分かるけど、難しいなあ・・・

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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