今はちょっと、ついてないだけ

著者 :
  • 光文社
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感想 : 116
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910839

感想・レビュー・書評

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  • 2020/2/28
    中年の再スタートの話は染みる。
    だって私も中年だから。
    読み始めはあれ?鬱々としたお話?イヤやなぁ…と思ったけどすぐ大丈夫になった。あ、この話おもしろいに違いないわと思った。
    スタートでは嫌な奴やった宮川さんもまさかの復活。
    これがニクいよねぇ。
    人は一面だけじゃないんだもの。
    すぐ関わりを断ってしまう私が本から学ぶべき実感だわ。
    逆もあるけど。
    コウキが借金返したのはかっこいい。
    こんな大きなことはできないけど私も負の連鎖を断ち切れる人でありたい。
    世界の負の総量をちょっとでも減らしたい。

  • そういう構成か!
    今はちょっとついてないだけ、後ろ向きかと思ったら前向きな意味だった

  • バブル期に成功して、転落した四十男のタチバナコウキの再起の物語。
    持つべきは友。
    ちょっとついていない人々が寄り添い、皆の運気が上向いてきて元気がでる。
    巻島との場面はイラッとくるなぁ。
    この先も知りたいし、
    コウキの色っぽい話もほしかったから★4つ。

  • みんないい人なのでついてない時間が過ぎて良かった。

  • 主人公は椎名誠のイメージ。
    宮川さんは途中から雰囲気が変わってイメージつかめなかった。

  • 『四十九日のレシピ』の著者だね。好きです。章立ててて、それぞれがゆるくつながっている。
    それぞれに四十歳を超えて、路が見えなくなって、もがいている。四十過ぎ、という年齢は、”今まで通りじゃうまくいかない”状況になるのは厳しく、ダメージも大きいと思う。いろいろ悩んで考えて、少しずつ踏み出していく姿が、清々しかったです。

  • 1個の点が次の点に繋がり線になり、 回り回って輪になるような。。。 若い人の話じゃなくて、平均年齢が少し上の大人な人たちの話なので、 何か・・・凄く熱い!とかじゃなく、グゥーっと静かに来るみたいな・・・感じ。 こんな話みたいに都合良く、人に出会い繋がって行くって素敵だけど、あるのかなぁ。 タイトルの「ちょっと、ついてないだけ」の「ちょっと」が、この話の温度に合ってる。 私なんて「ずーっと、ついてない」けど(笑)

  • 不器用な中年の男の人達(女の人も少し)にスポットを当てた小説。輝かしい過去を懐かしくも時には鬱陶しく思いながらも次のステージに向かう姿は頑張れ!と応援したくなる。読みやすく一気に読めるけど、後半はちょっと斜め読みしてしまった。

  • 四十九日のレシピを読んで、この作者の本を読み始めています。連作になっていて、一人称は変わりますが、話は続いています。とてもいいアジだと思います。私は女性だけど、40際後半からの男性が読むともっと面白いのかもと思いながら読みました。とてもよい本でした。

  • いまの自分は、いろいろなことを選び取ってきた結果ではあるけれど、人生まだまだ捨てたもんじゃない。
    たとえ失敗しても死ぬわけじゃないのだし、変化を恐れず、固定概念にとらわれず、自分がいいなと思う気持ちを大切にしてしなやかに過ごしていきたいものだと思いました。
    みんなが前を向いて一歩踏み出していく姿に元気をもらった、そんなお話でした。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。出版社勤務を経て、2008年「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞・特別賞を受賞してデビュー。第二作『四十九日のレシピ』が大きな話題となり、テレビドラマ・映画化。『ミッドナイト・バス』が第27回山本周五郎賞、第151回直木三十五賞候補になる。このほかの作品に『なでし子物語』『Bar追分』『今はちょっと、ついてないだけ』『カンパニー』など。あたたかな眼差しと、映像がありありと浮かぶような描写力で多くのファンを持つ。

「2020年 『文庫 彼方の友へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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