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- / ISBN・EAN: 9784334910846
作品紹介・あらすじ
美人で頼りがいのある椿店長。「乙女」なイケメン立花さん。元ヤン人妻大学生の桜井さん。そして、食べるの大好きアンちゃん。『みつ屋』のみんなに、また会えます。
未来に迷う女子にも、夢に押し潰されそうな男子にも、和菓子はそっと寄りそいます。
ある日、アンちゃんの手元に謎めいた和菓子が残された。これは、何を意味するんだろう──
感想・レビュー・書評
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知れば知るほど愉しく
味わい深くなる京都。
和菓子は京都に似ると
いいます。
眺めるだけでも楽しい。
古からの由来を知ると
更に楽しくて美味しい。
著者の和菓子に対する
愛が溢れていて、
和菓子の由来に詳しく
なれる本シリーズ。
もはや新人と呼べない
アンちゃんですが、
相変わらず一生懸命な
姿にほっこりします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
師匠はため息をつく。
「・・・とんだ甘酒屋の荷だな」
和菓子のアンの続編
今作も和菓子の知識に関連した謎をとく
何となくよそよそしい立花さん
更なる続編ではその辺りにも進展があるのだろうか
季節の上生菓子等の描写がすき -
『和菓子のアン』の続編。主人公は梅本杏子、デパ地下の和菓子屋「みつ屋」のアルバイト店員…椿店長は美人で頼りがいのあるけれど株にのめり込み、社員の立花くんは和菓子職人の夢を持っていたが今は販売を主に行うイケメンだけど中身は乙女、桜井さんは元ヤンの大学生、いつのまに人妻に(^^;)。で、「アンちゃん」は、食べることが大好きなぽっちゃり系女子‥「みつ屋」で働くうちに和菓子の魅力にハマり、時には接客の難しさを痛感しながらも、少しずつ成長していくストーリー。
今作、アンちゃんのかわいさに磨きがかかった感じ~!健気で一生懸命でひたむき、でも自分に甘いところは甘くってとこもいいところ♪デパ地下に新店舗を構えた「K」の柏木くんの存在も気になるけれど、やっぱり乙女な立花くんが私的には好きだなぁ~いいキャラ、愛されキャラですよねっ!和菓子もやっぱりいいっ…四季折々の和菓子を思うと、四季のある日本で過ごせていることってホント贅沢なことに思えるし、何より食べたくなりますよね。次回作ではどんなアンちゃんに会えるのか、楽しみですっ(^^) -
まだまだ自分に自信がないアンちゃん。
相変わらずネガティブな考えに落ち込みながらグルグルしては立ち直る。
立花さんがホント可愛いわ(≧∀≦)
乙女男子立花さんを応援しなくちゃ!
アンちゃん鈍いから…次巻が気になります_φ(・_・
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2023/01/30
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みんみんさん、このシリーズ大好きですっ!
私も乙女男子立花さん推しです。
2人が可愛いぃーのっ!みんみんさん、このシリーズ大好きですっ!
私も乙女男子立花さん推しです。
2人が可愛いぃーのっ!2023/01/31 -
2023/01/31
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東京デパートに出店している和菓子チェーン〈みつ屋〉でアルバイト勤務しているアンちゃんこと杏子が和菓子絡みの謎解きをしながら成長していくシリーズ第二作。
「空の春告鳥」
頼りなさげな和菓子店の店員にきつく投げかけられた『飴細工の鳥』という言葉。
先日読んだ最新作「アンと愛情」で記憶ぼんやりの柏木がいきなり登場。しかもこの店、ちゃんと〈金沢和菓子・柿一〉って書いてあるじゃないか。ということはこの嫌味な客は?
「女子の節句」
嫁に何かを伝えたくて様々な和菓子を買っていく年配の女性客。『蓬莱山』というとても大きなお祝い饅頭に何故か結び切りの水引を頼まれる。
いまどきこんなことあるのかな?とも思うが、価値観や考え方は人それぞれ。自分が生きたい道、考える道に進むのは自由でも、人に押し付けちゃいけません。
押しの強いタイプを見事スルーする技術を持っているアンちゃんだけど、だからって心が傷つかないわけじゃない。アンちゃんのお友達、いい子たちだな。
「男子のセック」
例の柏木がいよいよ<みつ屋>の斜め向かいに出店した〈K〉のパティシエとしてやってくる。接客や包装などのたどたどしさにアンちゃん、例の『飴細工の鳥』の彼と同一人物だと気付く。
その柏木は何故かアンちゃんに懐いてきて、『自分は永遠にアヒルなんです』と謎の愚痴まで零されて戸惑うばかり。
そのことを乙女立花に告げると何故か皮肉交じりで柏木をバカにしたような言い方をして。いつもの立花じゃない??
店員としては凛として頼もしく、プライベートでは美味しいもの可愛いものにキャアキャア喜ぶ乙女男子の立花なのに、結構屈託を抱えているんだなと知る。第一作でその原点が描かれていたような気がする。更に遡って第一作も読んでみるか。
でもそれ以上に、結構泣き虫でヤキモチ焼きなんだなぁ。
「甘いお荷物」
女の子を連れたお母さんの尋常ではない神経質さにハラハラするアンちゃん。『あんな、何が入っているかわからないジュースは、飲んじゃダメなのっ!!』
その言葉の意味するところは?
アレルギーかと思ったが、そうではなかった。
しかしこの話が雑誌掲載されたのは2015年、それからたった5年とちょっとしか経っていないのに神経質になっている人は見なくなった。まぁ今はそれどころじゃないこともあるが、このお母さん、今ならどうしてるんだろう。
それにしてもアンちゃんが思うように、そんなに神経質になるなら子供を連れてこなければ良いのに。子供を預けられないのならお取り寄せとか。
「秋の道行き」
長期休暇を取る立花から意味深な和菓子を受け取ったアンちゃん。『秋の道行き」という名の五色のそぼろをまとった菓子と、『はじまりのかがやき』という青い半透明のういろうで出来た菓子。
立花のただならぬSOSを感じたアンちゃん、彼のメッセージを、その奥にある真意を見つけられるか?
師匠と観光窓口のスタッフの力も借りてとても良いところまでは辿り着いたけれど、最後に『甘酒屋の煮』って。
でもこういうアンちゃん、私は好きだけど。
マイペースなアンちゃんが好きだけど、アルバイトだろうが働いているからには学んで成長していかなければならない。そして様々な場面に接する中で、自分の未熟さや勉強不足を知ることにもなり、落ち込むこともある。
誰しも最初は分からないよ、徐々に知っていけば良いんだよとも思うけれど、客から見れば正社員だろうがバイトだろうが、ベテランだろうが新人だろうが〈みつ屋〉の店員。店員によって受けられるサービスや菓子の説明が違ったりしたら堪らない。
悩むのも落ち込むのもほどほどにしていつもの親しみやすいアンちゃんに戻って。でもそのほどほどが一番難しいのだけど。 -
著者、坂木司さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。
---引用開始
坂木 司(さかき つかさ、1969年 -)は、日本の作家。東京都出身。作品の基本スタイルは「主人公の成長」と「日常の謎」。日本推理作家協会会員、本格ミステリ作家クラブ会員。
---引用終了
坂木司さん、性別を非公開にされているようです。
ペンネームからは男性かと思いますが、本作を読む限りでの想像では、女性だと思います。
で、本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
ある日、アンちゃんの手元に謎めいた和菓子が残された。これは、何を意味するんだろう―美人で頼りがいのある椿店長。「乙女」なイケメン立花さん。元ヤン人妻大学生の桜井さん。そして、食べるの大好きアンちゃん。『みつ屋』のみんなに、また会える。ベストセラー『和菓子のアン』の続編。
---引用終了 -
和菓子のアンシリーズ2作目。
和菓子は美味しく、幸せな気持ちにさせる一方で、
悪意を持って相手に手渡せば時には甘い和菓子が
凶器となることもあるんだなと思いました。
この作品では前作よりも杏子ちゃんが自分の現状に悩み、時には涙を流しながらも少しずつ成長していく姿に読んでいてこちらも励まされる作品。
立花さんと杏子ちゃんの関係も少し変化が訪れて
作中で「甘酒屋の荷」という言葉が出てくるけれど
最後に意味を知った時はニヤニヤが止まらなかった。
続きが気になるし、甘酒がとっても飲みたくなった -
元気と癒しをもらいたいとき、お勧めの物語。
和菓子のアンの続編。2冊を読んで、このお話が大好きになった。再読したいと思える本(しかも4シリーズ)に出会え、幸せな気持ちになった。
主人公のアンちゃんは、優しくて笑顔が可愛い女の子。繊細で、くよくよすることもある。自分の体形にコンプレックスを感じている。このままでいいのか。と働き方に対して悩む。職場の人のささいな言葉で傷ついてしまう。
だけど、アンちゃんの魅力を分かってくれる人達は必ずいる。励まされ、支えられて頑張っている。
人は元気そうに見えても、悩みながら生きている。アンちゃんのように。辛いときは休んでいい。泣いてもいい。分かってくれる人は必ずいる。と元気をたくさんもらえた。
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心が甘いものを欲していた。そして選んだ本は『和菓子のアン』シリーズの二作目。お年頃の女の子目線、会話多めでサクッと読みやすい。美しくおいしい描写が楽しい。和菓子の豆知識も面白い。
デパ地下にある和菓子屋のバイト販売員、アンちゃん。美味しいもの大好きで笑顔が素敵。でも実は、ぽっちゃりな見た目に自信がなく、バイトという宙ぶらりんな状況にも思い悩んでいる。
失敗したり悩んだり考えたり。アンちゃんの一所懸命な姿が好き。若い故の悩みかもしれないけど、こんな感情をいつまでも忘れずにいたいなと思う。
続きが読みたい。甘酒屋の意味って、やっぱりそういうことよね。
著者プロフィール
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