怪物率

著者 :
  • 光文社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910921

感想・レビュー・書評

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  • だいぶコメディーな世界観のミステリ?
    『怪物』に父を殺された少女ウサギと、怪物に会ってみたい資産家令息の通称ナイトさま。
    ぶっ飛んだコンビが怪物がらみのぶっ飛んだ事件に遭遇する。

    設定はぶっ飛んでいるけど種明かしはちゃんとそのぶっ飛んだ世界観の論理に沿っている。

    最初はこの世界観に戸惑ったけど、コメディーと割り切って読むと楽しい作品。
    怪物よりも人間の方が怖いんだよなー、はむしろよくある話。最終話でひっくり返してくれる楽しさ!

  • 2016年5月23日読了。
    森先生のユーモアの成立過程を見ている気分。
    中身は面白かったのだけど、フェルトペンのヒゲがイラストに反映されてないのが不満。

  • 08/09/2016 読了。

    図書館から。

  • すごくキラキラしてるけどミステリーな感じというか。
    森さんの描く若者たちのキュンとする甘酸っぱい感じ、すごく好きなんですよね。
    今回のハイテンションっぷりもかなり可愛くてニヨニヨしながら読みました(=´∀`)人(´∀`=)

  • 森晶麿さんの小説かと疑うくらいに、ハイテンションで言葉遊びに富んでいる作品。軽く読めるかと思いきや、神話だったり、文学談義だったりでじっくり読んでしまう。
    ラ・マン邸の話はシェイクスピアのマクベスを思い出させる。

  • ビリーとイバリヤナが妙にツボ。怪物らしき相手の調査をするナイトさまとウサギも不思議な関係。ストーリーは頭に残らないけど読むのは楽しかった。

  • とりあえずロシア人に謝れ。

    と思いましたが、まあそれはさておき。
    出てくる人が皆妄想に侵されているかのようなトンデモ怪物譚。
    駄洒落と狂気とエンタメホラー知識が問われます。
    読み始めはツラかったのですが、読み進んで行ったら慣れました。
    というか、面白かったです。

  • 主人公達がエキセントリック過ぎて読み進めるのが辛かったです。ストーリー的にはまぁまぁ満足。ただし、イラストには物言いあり。ウサギは黒髪だし、ナイトのマジックヒゲはどうした!

  • 風変りな語尾にコメディ?と思いながら読み始めましたが、いつもの森さんのミステリでした。
    でも、最後は思いもよらない展開に切なくて、胸キュンでした。

  • ホラーな雰囲気を持った連作ミステリ。怪物狂の美青年とお供の美少女、ってのでまたしても耽美な雰囲気の作品かと思いきや。
    ……なにこのシュールすぎるノリは! なにこの腰砕けギャグの連発は!
    いろいろひどいなあ(笑)。いいのかこんなことしちゃって、と思いつつ。それでもミステリとしてはかなりいろんな伏線などがきちんとあって、満足です。ギャグに惑わされたのも策略か? かなり常識外れではあるけど、楽しめました。
    お気に入りは「泣かないで、ゴーゴン屋」。どこまでギャグで固めるんだ、ってのにまず脱力。だけど意外にシリアスな事件の真相と、凄絶なラストシーンのインパクトが素晴らしいっ!
    「怒りを鎮めて、クオン聖堂」も逆に凄い作品。一角獣の正体が……えええ、そんなのって……。もう立ち上がる気力すらなくしそうなくらいの脱力感MAXでした。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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