ポイズンドーター・ホーリーマザー

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 1886
レビュー : 288
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910945

感想・レビュー・書評

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  • 【立場が変われば事実は異なる】

    6篇から成る短編小説集でした。
    一度は実家を出たものの、今は家に戻り平和に暮らしていたが、出産を控えた妹が戻ってきたことにより生活が変わる「マイディアレスト」
    脚本家を目指す人たちの妬みやライバル心が事件を起こす「ベストフレンド」などなど。

    登場人物の被害妄想感にちょっとイラっともしつつ、あっと言う前に読み終わりました。

    ある出来事が起こったときに、みる人が違えば人正にもなり、悪にもなる。親と子、姉と妹、男と女、立場が違えばまったく事実が違うものになってしまう。

    自分がこうなってしまったのは、母親のせい。彼がこんな事件を起こしてしまったのは、私のせい。

    そういうのって、仕方がないけど、怖いなあと思いました。仕事など場合によってはいいアイデアが浮かぶきっかけになるのでしょうが、湊さんの本を読むと怖いな思います。

    被害妄想にならず、この人はこういう人だと決めつけずに、周りの人となるべく接したいなと思いました。

  • 湊かなえの本はほどよく毒がきいていてよい。表題作がよい。

  • 短編6作品。

    湊さんの小説は、イヤミスと言われるほどおもしろいのに読後感悪し、、、ですが、短編は読みやすかったです。

    マィディアレストは、らしい気持ち悪さ。
    ベストフレンドは、らしくないどんでん返し。
    罪深き女、優しい人は、なんというかやりきれない。
    表題作の2作は、母娘間の心情のもつれ。いやいや、感情、想いは一方通行?むずかしいものです。

  • 2017文学書貸出ランキング第7位
    <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=320204

  • 読んでいて、とてもいやな気持になるけどやめられない。

    収録作品
    「マイディアレスト」
    「ベストフレンド」
    「罪深き女」
    「優しい人」
    「ポイズンドーター」
    「ホーリーマザー」

    特に最後の2作品ポイズンドーターとホーリーマザー、
    親の気持ちと娘から見た受け取り方、すれ違う気持ち…。
    読んだ後は何とも言えない気持ちに。

  • (収録作品)マイディアレスト/ベストフレンド/罪深き女/優しい人/ポイズンドーター/ホーリーマザー

  • 後味が悪い話なのにどうしてここまで面白いのか。すごく物語に引き込まれる。

  • 毒母に限らず、人は何かのきっかけですごく誰かに心的支配を受けてしまうことがあると思う。
    苦しいのに、逃げ出す理由を探したり、自分の心が病む時もあれば、無関係の人で発散されたり…。
    湊さんの本は人の悪い部分の本性が暴かれるようでこわい。
    短編で物足りなかったので⭐️⭐️⭐️

  • 短編集でも相変わらずの勘違い、妄想、狂信、妬みなど毒気を含む女性の嫌な面を表現するのがうまい。母と娘、姉と妹、男と女、バラバラのようで全体的には通じるものがある。「ベストフレンド」は実体験がヒント?これは脚本の新人賞で優秀賞に選ばれた女性が主人公。授賞式で一度だけ会った最優秀賞の女性に、その後嫉妬と羨望の気持ちを抱き続けていくという話だが湊かなえも作家になる前脚本賞に応募していたらしい。

  • 湊かなえだった。
    しかし、悲劇のヒロインぶってる、
    と実際母に言われたことある私。
    母のせいで未だに心療内科行ってる私。
    でも母は素晴らしい人だったって
    言ってる人いるもんね、実際!

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

湊かなえの作品

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