- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334910969
感想・レビュー・書評
-
仏像図鑑片手に読みたかった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公の成長譚として面白いは面白いんだけど、
いまいち門真の感情の動きが分からず。
何で主人公の成長にあんな興奮したんだ?
-
図書館で仏像特集をやっている棚にあって、なんとなく借りたのですが、思いもかけない掘り出し物(この表現で良いのか?)だった。なんか淡々と物語が進んでいくのだけれど、仏像の話が載ってる登場人物それぞれの人生の話よこれは。なんだか泣けてしまった!
-
子供の頃から彫刻が好きだった雪嶋。美大を親に反対され、親が決めた進路を進み、京都の大学に入学。そこで、導かれるように仏像修復のアルバイトに出会う。仏像修復師の門真と同じ部屋で黙々と作業をした半年間は雪嶋の未来を変えた。「仏像は見る人の気持ちを受け止め、鏡みたいにその人の気持ちを映し返してくれる」何かを求めて仏像と向き合うというのは、まさにそういう事なんだと思った。作業場での雪嶋と門真の空気感がとても素晴らしかった。
-
仏像好きな大学生・雪島は、仏像修復の手伝いのアルバイトを始める。そこで正体が分からず(元の姿が分からない)、修復ができずにいる仏像を見せてもらう。仏像の正体を突きとめたいと大学で仏像に詳しい先生の話を聞こうとした雪島は、「のんびり仏像めぐり研究会」を紹介される。
-
大きな交通事故に遭った過去を持つ大学生の主人公は、小さなころからなぜか仏像に惹かれていた。偶然大学で目にした仏像修復師の手伝いのアルバイトに興味を持ち、彼は修復の世界へ足を踏み入れる…
そういう仕事があることは知っていても、なかなか実際に知ることは無い仏像修復師の世界を、いたって普通にわかりやすく描いていて、その仕事そのものの奥深さを感じることもできました。後世にできるだけ昔の姿を保ったまま残していくという、とてつもない難題と日々闘っているのだなと思うと、何気に拝んでいた仏様へもいっそう畏敬の思いが強くなる気がします。
話自体は大学生たちの家族関係や過去と向き合うというのが主題でもあり、修復のバイトを通じて気づかなかった心の裡や未来への希望を見つけていく、という青春物でもあります。
若干人物設定がいきなりなように感じたり、章ごとにばっさり視点を変えて連作短編のかたちにしたほうが主眼がくっきりしたような気もしなくはないですが、とっつきにくそうな世界を若者たちの姿を通して描いて読みやすくなっているようには思いました。 -
表紙の絵と本の内容が合ってない気がする。
表紙の絵から、なんとなくもっとずっしりした感じだと思っていたので、読み進めて戸惑った。
星は四つつけたけど、正直3.5かな。
楽しく読めたし、仏像にも興味持てたし、良かったけど、もな美の存在がイマイチわからないし、なんかちょっと軽いなと。