レミニという夢

著者 :
  • 光文社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911058

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジー
    連作短編集

    〈夢の中の探偵事務所〉所長レミニが、なぞなぞと駄洒落で日常の悩みを解決するヒントをくれる可愛らしい物語。

    寝ている間に頭の中が整理される「レミニセンス(追想)」にフォーカスした作品。

    夢で夢に向かって行くラストが爽やかです。

  • レミニセンスという、寝ている間に頭の中で情報を整理することが題材となって、主人公が日常の謎を解いていく。なぞなぞの要素もあって面白かった。

  • この作者の別作品が好きで購入。
    割とこの作者の本は一気に読んでしまうんだけど、これは短編ということもあってかゆっくーり読み進みました。

    夢の中(自分の潜在意識かも?)で、現実で向き合っている問題のヒントを与えられ、解決する話。特に殺人事件やひねくれたミステリーがある訳ではなく、日常ミステリー(ミステリーとまでいかないものもあるが)である。

    夢の中の探偵レミニは本当にいるのか?主人公が作り上げた無意識の夢なのか。

    なんとなくこれを読んで寝た日の夢は、朝鮮明に覚えて不思議な感覚に陥った思い出。

  • 日常のちょっとした謎を夢の中でヒントを得て解決するというお話。こんな風に夢をうまく利用できたらいいなぁ。最後の話のように、夢で夢を叶えるとかいいね。

  • 小さな私立探偵事務所に就職した松代(ルビ:マツシロ)。ある夜見た夢の中に、探偵を名乗るレミニセンスという若い女性が現れる。彼女は「これが真相です」と赤い鳥を出現させ、「彼女が嘘をついているのです」と謎めいた言葉を口にするが──

  • 【収録作品】はじめまして、わたくしがレミニです/レミニvs大怪獣ヒント/お兄さま!/レミニvs夕焼けの怪盗/うつし世は夢、夜の夢こそ名探偵 
     現実生活で探偵の松代が抱える謎(ささやかな日常の謎)に、夢の中で「レミニ」と名乗る女性が、なぞなぞの形でヒントをくれる連作。ヒントがビジュアル的なので、アニメ化したら面白そう。

  • 推理の構築=情報の整理なら、寝ている間に脳が情報整理する現象を擬人化して探偵役にしたろ!というアイディアは面白い。ただ謎の規模が小さいのとなぞなぞかぁという気持ちは少し。第五夜の仕掛けとお仕事小説として楽しみました。

  • 日常の謎解きもの。というより、忘れてることを夢をヒントに思い出す話。夢に探偵が出てきて駄洒落やなぞなぞの形式でヒントをくれる。思い出す瞬間て実は脳内でこんなキャラがあれこれやってるのかも。

  • 無意識が夢にあらわれて、日常の謎を解くヒントを与えてくれる。夢の世界だから何でもありと言い訳(笑)しつつも、その自由さと楽しさがなんとも心地よい。自分の夢にもレミニがあらわれてくれたら、と思わずにはいられませんでした。

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著者プロフィール

1984年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。京都大学推理小説研究会出身。2010年『キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人』(講談社BOX)でデビュー。〈名探偵三途川理〉シリーズは他に『スノーホワイト』『踊る人形』(以上、講談社文庫)、『ワスレロモノ』『トランプソルジャーズ』(講談社タイガ)。近著に『そのナイフでは殺せない』(光文社)。

「2020年 『死者と言葉を交わすなかれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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