戦国24時 さいごの刻(とき)

著者 : 木下昌輝
  • 光文社 (2016年9月15日発売)
3.63
  • (4)
  • (19)
  • (17)
  • (1)
  • (0)
  • 本棚登録 :91
  • レビュー :22
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911171

戦国24時 さいごの刻(とき)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 「お拾い様」豊臣秀頼が死ぬまでの24時間…
    「子よ、剽悍なれ」伊達正宗が父を射殺するまでの24時間…
    「桶狭間の幽霊」今川義元が討死するまでの24時間…
    「山本勘助の正体」武田家家臣、山本勘助が戦死するまでの24時間…
    「公方様の一ノ太刀」…将軍足利義輝が御所で闘死するまでの24時間…
    「さいごの一日」乱世の終幕、德川家康最期の24時間…

    歴史あまり詳しくないけど面白く読了。『人魚ノ肉』もゾクッときたけど、これも怖かった…。戦は時代の流れが呼ぶ魔物。その舞台に立つ武将たちも、生きている時点で、すでに魔物めいたものに魅入られ憑りつかれているのかもしれない。父子相克の血筋。

    四刻前………三刻前………二刻前……一刻前…ほらそこに…。滅亡へのカウントダウンにゾッとしながら、ホラーじゃないけどぶるぶるしながらページをめくった。どれが一番好きか順位をつけるのは難しいけど、あえてつけるなら、度肝を抜かれた「お拾い様」。アニメ化したらいいんじゃない?と思ったのが⇒「公方様の一ノ太刀」。(まるで和風FFのラスボス戦…カッコいい…)

    木下さんの書く物語好きです。『宇喜多の捨て嫁』も読みたい。「剽悍・ひょうかん」⇒すばやい上に、荒々しく強いこと。また、そのさま。

    伊達男らしい気質なのかな。

  • 豊臣秀頼、伊達政宗、今川義元、山本勘助、足利義輝、徳川家康。
    6人の戦国時代の英雄の最後の24時間、もしくは非常に大きな転機となった24時間のみに焦点を当てて描いた小品集。
    歴史上、あまりに有名な武人たちの、そしてその彼らのあまりにも決断の意味や、その姿を大胆に切り取って描いている。
    そのため、武将の有名だけどかったるい幼少時のエピソードや、様々な(長ったらしい)駆け引きなどが出てくる余地はない。
    あくまでも、勝負は24時間。
    歴史小説の面白い所だけ抜き取った、この短編集。
    歴史好きの方も、歴史物があまり得意でない方も面白く読めると思う。

    でも、歴史小説は、時代背景やらそのときの全国的な情勢、それに幼少期からのエピソードなども、知っていた方が、より楽しめるとは思いますけどね。

  • 豊臣秀頼、伊達政宗、今川義元、山本勘助、足利義輝、徳川家康。
    殺し殺されるまでの、ラスト24時間を描いていく、短編集。
    歴史的事件までの経過を描くだけでなく、ひとひねりあって、面白い。
    その点で「お拾い様」が一番。
    短い中にも、葛藤や思いなど、人間性が感じられる。

  • なんだかTVのタイトルみたいだけど物語の内容は武将たちの死に様を描いたもの。短編集なので読みやすかった。

  • 木下昌輝先生の小説は毎回楽しみにしている。
    クライマックスが自分が予想していたものとはいつも違う結末を迎えるいい意味で期待を裏切ってくれる(//∇//)怖いが面白い躍動感ある筆致。
    6編それぞれ面白くドキドキした。木下先生に踊らされた 笑笑
    6編の中で1番好きなのは伊達政宗の『子よ、剽悍なれ』政宗と父輝宗の関係を見直した。また輝宗のイメージが変わった。火縄銃に、そういう仕組みがあるのも驚いた。

  • おもしろかった。
    歴史モノは最初からネタバレしているのが宿命だが、それを逆手にとった話づくりがよい。
    「お拾い様」のオチは、思わずうなってしまった。鮮やか。
    ラストの「さいごの一日」は、この形式で短編を連ねた最後を飾るのにふさわしい構成。
    そして、最後の一行が本のタイトルにかかっている見事さ。

    一話完結の短編集なので、忙しい人でも一日一話、寝る前に楽しむことができるのもいいですね。

  • 戦国を彩る士の死の直前の24時間を時系列に沿って丹念に描いている。なかなか面白いけど、途中結末が見え隠れして、盛り上がりに欠ける感があるが、さくっと読むには悪くない。

  • 戦国武将の最後の刻までの一日を追った短編集。
    死に向かってのカウントダウンはどれも緊張感の溢れるものになっている。

    特に豊臣秀頼のラスト一日を描いた「お拾い様」での木下さんの解釈には一番驚いた。今回の淀殿が一番怖い。
    山本勘助の「山本勘助の正体」の解釈もちょっと唸る解釈。この時代なら実際ありかな、と思えるものになっていた。
    そして徳川家康の最後を描いた「さいごの一日」。
    日ノ本最高武士の家康が自分の生きてきた道筋を振り返るもの。天下人に苦しめられ続けた波瀾万丈な一生には、ご苦労様でしたと言うしかない。ようやく登りきって天下統一を果たしたのにね…。

    なかなか面白い企画だと思う。

  • 豊臣秀頼、伊達政宗、今川義元、山本勘助、足利義輝、徳川家康。戦国時代を生きた6人の武将たちそれぞれの最期の24時間を描き出す。

    一生のうちのたかだか24時間なれど、その人間の一生分以上の人生が注ぎ込まれているのではないかと思わされるような濃密な最期の24時間。いずれも結末が分かっているはずなのに、一体どうなるのかと手に汗握る緊迫感で、全話とも面白く読ませていただいた。その中で第一話の「御拾い様」が秀逸。あまりに予想外の結末に、これが真実だったら、と思うと、ゾクゾクと心底から震えが。それと、「公方様の一の太刀」。足利義輝好きな私としては、涙モノ。こちらは予想違わずの格好良さで、更に惚れ直してしまった。

  • 戦国武将の最期の 24 時間を描いた短編集.詰め将棋のように,最期に死ぬことが分かっているが,その分,出だしから駆け引き無しの戦闘モードで緊張感が漂う話ばかりだった.

全22件中 1 - 10件を表示

戦国24時 さいごの刻(とき)のその他の作品

戦国24時~さいごの刻~ Kindle版 戦国24時~さいごの刻~ 木下昌輝

木下昌輝の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

戦国24時 さいごの刻(とき)に関連する談話室の質問

戦国24時 さいごの刻(とき)はこんな本です

ツイートする