クローバーナイト

著者 :
  • 光文社
3.39
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感想 : 268
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911300

感想・レビュー・書評

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  • 『辻村深月さんコンプリート大作戦#7』残り2作品です

    今回は子育てにまつわる連作短編集
    辻村深月さん自身も2児の母であり、過去にはベストマザー賞の受賞経験もあるんですよね

    『クローバーナイト』とは家族の平和(クローバーはその象徴)を守る騎士とのこと
    お父さんやお母さんを指してるみたい

    育児、育児ですよ
    この本を読んで思ったのはまずですね
    この本が書かれた頃に比べれば多少は方向転換の機運は見れるものの、この国ってほんと子育ての邪魔ばっかりしますよね

    この国ってのは政治であったり、世間であったりを指すんですが
    子供は国の宝違うんかい!って思うんですよ
    こんなだから少子化なるん違うんかい!ったことばっかりですよ
    ま、具体的な例をあげるのはめんどくさいんでしませんけど(しないんかい!)

    いや、でも子育てを経験した人、してる人は思い当たることが一つや二つじゃないと思うんだけどよね

    なんかお前ら必死に子育てが難しくなるようにしてきてない?みたいな
    具体的には言いませんけど

    うん、そんな感じ

    • ひまわりめろんさん
      まぁでもほら向き不向きってあるから(純然たる言い訳)
      まぁでもほら向き不向きってあるから(純然たる言い訳)
      2023/06/08
    • 1Q84O1さん
      さぁ!子育ての代わりに仕事頑張ってこよーw
      さぁ!子育ての代わりに仕事頑張ってこよーw
      2023/06/08
    • ひまわりめろんさん
      (≧∇≦)b
      (≧∇≦)b
      2023/06/08
  • 家族やママ友同士などの狭い世界の中での正しさは客観的に見れば歪んでいる。
    でもきっと正解なんてどこにもなくて、与えられた環境の中で生まれ持った個性が時間と共に成長していくのではないだろうか。

    まだ子育てを経験したことはないが、幸せな面と大変な面どちらも見せてもらった気がする。


    幼稚園に通っていたこと、習い事をたくさんさせてもらったこと、お母さんが放課後家にいること。
    あの頃は気づかなかったけどどれも当たり前のことではなかったんだなと改めて思う。


    There are many kinds of family as their number.
    We don’t know what is right and wrong.

  • いわゆる子育てのお話。

    ハウスクリーニングに対するママ友達からの見られ方、保活の大変さ、お受験、過剰になっていくお誕生日会、親からの子育てに関する意見、夫婦間の在り方...
    いやー、子育って大変なのですねぇ(゚ω゚)

    経験者の方とか、子育てちうの方はより共感できそう。
    楽しく読みましたが、感想は大変なんだなぁっと。

    結婚しないとか、結婚しても子供をもうけないとか、今の風潮も何となく分かりますねぇ。読んでてなんとなく脳内でシミュレーションしてました。

    でも、子育て憧れますね‼︎
    (〃ω〃)

  • 軸になるのは、
    オーガニックコットンの会社を立ち上げた志保・35歳、
    公認会計士の夫・裕と4歳の娘。
    絵に描いたような理想的家族。

    「VERY」連載というだけあって、ママ友がモデルだったり、
    食事会、保育園探し、お誕生会などなど、
    都会暮らしのこの世代には共通する話題、なのかな。
    ただ、お受験だからと、二人目を妊娠したことで責められる場面は、どうにも受け入れられなくて…

    子どもの発育を心配して、あれこれ世話をやいてくる志保の母親の章はリアルでした。
    「心配してくれてありがとう」という気持ちと、
    干渉されたくないという気持ち…
    娘の立場からすると、実の母親にはどうしても感情的になってしまうから…。
    そんなとき冷静に妻の両親と対峙できる夫・裕はすごい。

    夫・裕の目線で進行するせいか、テーマのわりにドロドロしてなくて読みやすかったです。

  • 保活、お受験など、子育て世代にはドストライクな一冊だろう。
    「秘密のない夫婦」での志保や裕の感情爆発に、ただただ共感! あぁ、親世代の自分の正義を振りかざす暴力に辟易...。
    人は生涯成長する生き物だという言葉を鵜呑みにできない。父親の生前を振り返り、こんな状況だったらビシッと言ってくれただろうなぁ、と懐かしんだ。

  • 4.6
    自分自身子育てはほぼ終わりですが、色々思い出しながら読みました。
    義母の件はきつかった、、
    似たような経験をした事があり、読むのが辛かった。
    でも、裕はすごい、即座に深く考えて対処してました、頭が良いんだなって思いましたし、性格も良い。子育てもするし、押し付けがましくないし、考え方が冷静、ニュートラル。
    こんな男性と結婚した志保は幸せですね。
    自分自身はダメ親でしたが、娘はまっすぐ育ってくれました。
    いずれ孫を見ることになるでしょうけど、義母の様にはならない様にしなきゃなって思う。義母の暇つぶしって言葉は的を得ているなぁと、時間があり他に心配事が無ければ気になる事に執着してしまう状況は程度問題はあれ、良くありそうな話だと思うし、正しいと思っていれば悪気なく、やってしまいそうですね。

  • 家族の幸せを守るべく、新米騎士(ナイト)が右往左往しながら、
    奮闘している姿を描いた5編の連作短編集。

    ・イケダン、見つけた?
    ・ホカツの国
    ・お受験の城
    ・お誕生会の島
    ・秘密のない夫婦

    鶴峯裕は小さな会計事務所で働く35歳。
    大学の同級生だった妻・志保はオーガニックコットン専門のブランドを立ち上げ、
    最近は雑誌の取材も受けるまでになった。
    5歳の長女・莉枝未と2歳の長男・琉大と可愛い盛りの二人の子供を
    保育園に通わせる日々だが、
    時間の融通のきく裕は送り迎えもよくやっている。
    ママ友たちからはイクメンと評判だが…。
    鶴峯家にも育児にまつわ難題は次から次へと押し寄せる…。

    ママ友の不倫疑惑や、熾烈な保育園活動、過酷なお受験や驚愕のお誕生日会。
    最後には実母と娘の葛藤など、どのお話も結構重くって、子育て未経験の私には
    テレビなどで耳にはするが、今はこんなに大変なの…と衝撃を受けた。
    女性誌「VERY」に連載されていただけに、ちょっぴりセレブ過ぎたかなぁ。
    ちょっと、違う世界ってと遠く感じてしまいました。
    でも主人公の鶴峯家の二人が人としてもとても温かく、優しくって
    二人の仲がとっても良くて素敵でテーマは重いけど気持ちは重くならずに読めました。
    最後の「秘密のない夫婦」では友達親子だと思っていた志保とママが…。
    支配したいモンスターママだったなんて~(´⌒`。)
    でも、このお話が一番きついけど面白かったです。
    辻村さんらしく、女性の心理描写が繊細で、子育て未経験の私でも色んな共感を感じました。
    子育てをされている方、またその親世代の人に読んで頂きたいなぁ。
    子育て世代の人には凄くパワーを与えてくれる一冊だと思いました。
    皆、きっといろんな力に助けてもらっているのです。
    そして、どんなに激しくぶつかり合っても家族というのは甘え合うのだよね。
    お母さんになった辻村さんだからこそ、書けた一冊だったのでしょうね。

  • 保育園ママたちとの関わりから、成長していく家族の物語。保育園のお迎えに遅刻する夢を見たことがあるな〜と懐かしい思い出が、湧き上がった。

  • 出産、子育てを経験したからこそ、この本が理解できたかなーという感じ!!!
    子育てに何が正解とかはないんよね〜。
    みんな、手探りでやってるんよね〜。
    みんな違ってみんないい!!!笑笑

  • 共感!共感!共感!


    共感しかない!!


    5編からなる作品。


    3歳と0歳児を育て
    母とあまりうまく行ってない
    ワーママ育休中の私にとって
    共感しまくりの一冊でした。


    作品はパパが主人公となっていて
    全てパパ目線で語られているのもちょうどいい


    ママほど当事者すぎず 
    他人ほど傍観者すぎず
    ちょうどいい目線で語られていました。


    また1編ごとにきちんと伏線が回収され
    解決していくところも
    さすが辻村さんと感じました


    お気に入りは5つ目の作品。
    私の気持ちを代弁してくれたかのような内容で
    おばあちゃん世代は
    みんなああなのかなと思い


    なぜか涙が出ました。




    いやぁーよかったです

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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