クローバーナイト

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911300

感想・レビュー・書評

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  • 軸になるのは、
    オーガニックコットンの会社を立ち上げた志保・35歳、
    公認会計士の夫・裕と4歳の娘。
    絵に描いたような理想的家族。

    「VERY」連載というだけあって、ママ友がモデルだったり、
    食事会、保育園探し、お誕生会などなど、
    都会暮らしのこの世代には共通する話題、なのかな。
    ただ、お受験だからと、二人目を妊娠したことで責められる場面は、どうにも受け入れられなくて…

    子どもの発育を心配して、あれこれ世話をやいてくる志保の母親の章はリアルでした。
    「心配してくれてありがとう」という気持ちと、
    干渉されたくないという気持ち…
    娘の立場からすると、実の母親にはどうしても感情的になってしまうから…。
    そんなとき冷静に妻の両親と対峙できる夫・裕はすごい。

    夫・裕の目線で進行するせいか、テーマのわりにドロドロしてなくて読みやすかったです。

  • 家族の幸せを守るべく、新米騎士(ナイト)が右往左往しながら、
    奮闘している姿を描いた5編の連作短編集。

    ・イケダン、見つけた?
    ・ホカツの国
    ・お受験の城
    ・お誕生会の島
    ・秘密のない夫婦

    鶴峯裕は小さな会計事務所で働く35歳。
    大学の同級生だった妻・志保はオーガニックコットン専門のブランドを立ち上げ、
    最近は雑誌の取材も受けるまでになった。
    5歳の長女・莉枝未と2歳の長男・琉大と可愛い盛りの二人の子供を
    保育園に通わせる日々だが、
    時間の融通のきく裕は送り迎えもよくやっている。
    ママ友たちからはイクメンと評判だが…。
    鶴峯家にも育児にまつわ難題は次から次へと押し寄せる…。

    ママ友の不倫疑惑や、熾烈な保育園活動、過酷なお受験や驚愕のお誕生日会。
    最後には実母と娘の葛藤など、どのお話も結構重くって、子育て未経験の私には
    テレビなどで耳にはするが、今はこんなに大変なの…と衝撃を受けた。
    女性誌「VERY」に連載されていただけに、ちょっぴりセレブ過ぎたかなぁ。
    ちょっと、違う世界ってと遠く感じてしまいました。
    でも主人公の鶴峯家の二人が人としてもとても温かく、優しくって
    二人の仲がとっても良くて素敵でテーマは重いけど気持ちは重くならずに読めました。
    最後の「秘密のない夫婦」では友達親子だと思っていた志保とママが…。
    支配したいモンスターママだったなんて~(´⌒`。)
    でも、このお話が一番きついけど面白かったです。
    辻村さんらしく、女性の心理描写が繊細で、子育て未経験の私でも色んな共感を感じました。
    子育てをされている方、またその親世代の人に読んで頂きたいなぁ。
    子育て世代の人には凄くパワーを与えてくれる一冊だと思いました。
    皆、きっといろんな力に助けてもらっているのです。
    そして、どんなに激しくぶつかり合っても家族というのは甘え合うのだよね。
    お母さんになった辻村さんだからこそ、書けた一冊だったのでしょうね。

  • 今年最初の本はこちら。辻村さん好きだし表紙が良かったし。
    子育て中の辻村さんだから書けた内容かな。
    幼稚園や保育園での関係性や、両親との関係。
    お受験やお誕生日会。子供が小さい時っていっぱい煩わしい事あるよね。
    そういうのを乗り越えて親も成長していくのだ。
    この鶴峯ご夫妻いい夫婦だね~

  • 四つ葉や三つ葉のような構成の中で、その平穏を守るために戦うクローバーナイト。お受験、保活、お誕生会、子供の成長問題、子供を巡る他者と、あるいは身内との複雑な人間関係、・・・・寸刻の油断もできない。誰しも日々、慄き、揺れながら、考え、生きていかなければならない。人は一人では決して生きていけない。改めて実感。

  • 就活、婚活、妊活、保活、
    いったいどれだけ求める活動しなきゃいけないの。
    終わったと思ったらまた厳しい現実が始まる。

    そんなことを優しいタッチで描いてくれた本。

    それにしてもなんていい旦那さんなんだ。

  • 家族のお話。クローバーナイトって何?と思ったら家族をクローバーに見立ててそれを守る騎士のナイトというなんともクサイ表現でう~ん。。。
    話の内容も割と退屈というか、なんというか、、、結婚して子育てすれば共感できるのかもしれないけど、そんなにって感じでがっかり。
    保育園を探す保活とか、実際そんなに大変なの?!とびっくりはしたし、子供のママ友とか大変なのもわかるけど、、、。
    なかなか読み進まなくて苦労した。辻村さんの作品ではこんなの初めてかもしれない。

  • ダークな話が多い辻村さんですが、これは明るい一冊。子育て世代のお父さんお母さん長女長男、4人家族のお話。4人家族を四つ葉のクローバーに例え、保活・子供のお誕生日会・お受験・いろんな問題を取り上げてます。分かりやすく、要所要所に散りばめられたちょっとした謎も面白くさせてます。

  • ざわざわ、こそこそ...そんなちょっぴり意地悪な音が嫌い。憧れは有り。妬みは無し。
    正しいことを、間違っていないことを、堂々と胸を張れない空気感、それを作ってしまう心の貧しさを悲しく思う。
    人は頑張っている。貴方だって頑張っている。それは私がちゃんとわかっている。
    言わなくてもいいことを言われて平気でいられるほど強い人ばかりじゃないの。だったら消せないこの傷口はどう埋めたらいい?
    ...ガラス玉のように澄んだ瞳で幼女がリボンを振り笑った。子供の方がよっぽど、私の心を、真実を、見透かしてくれている。そんな気がして、無邪気に抱きしめたくなった。
    保活にお受験、義母との問題。いつだって子供中心の悩み事。でもそれは、生まれてきてくれると判ったその瞬間から、きっと芽生えていた決意。この子の為ならと。
    成長と共に、また違った問題も発生するのでしょう。反抗期も来るでしょう。恐らく自分の知らぬところでこの子達が闘い、密かに泣いている時期も来るでしょう。
    それでも家族という形だけはずっと続いていく。クローバーの一片が揃うほど、幸せの笑顔は増えていくのです。

  • 育児の指南書?保活の指南書??
    と思わずにいられなかった。
    小説家の方は、どうしたって自分の経験が作品に反映されてしまうものだと思うけど、辻村さんの、保育分かってます感、ちゃんと育児も仕事も両立させてます感が全面的に出すぎてしまっている気がする。私自身、保育の仕事をしているから、ということもあるかもしれないけれど、志保の、裕の意見や考えというより、辻村さん自身の考えなんだろうな〜ということが透けて見えすぎてしまった気がして、ちょっぴり残念です。

  • 子育て真っ最中の家族4人の話。
    夫婦共働き、子供2人は保育園。
    ママ友問題やら保活問題(保育園に入れるよう活動することを言うらしい)やらお受験やら教育方針の違いから実母と揉める話やら…。

    ひとっつも興味ないし
    ひとっつも共感出来ないし
    主人公であるこの4人家族…特に夫婦の関係が良好過ぎて全く問題がなさ過ぎて半笑いで読んでしまった(汗)
    クローバーナイトと言うタイトルの由来にも多少引き気味の私が読んじゃいけなかった本かも(笑)

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著者プロフィール

辻村深月(つじむら みづき)
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業後、2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2017年『かがみの孤城』で「ダ・ヴィンチ ブックオブザイヤー」1位、王様のブランチBOOK大賞、啓文堂書店文芸書大賞などをそれぞれ受賞。本屋大賞ノミネート作も数多く、2018年に『かがみの孤城』で第6回ブクログ大賞、第15回本屋大賞などを受賞し、2019年6月からコミック化される。他の代表作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ハケンアニメ!』『朝が来る』など。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。2020年、河瀬直美監督により『朝が来る』が映画化される。

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