満潮

著者 :
  • 光文社
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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911362

感想・レビュー・書評

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  • 朝倉かすみ史上サイコーのブラック作品でした。
    バイト先マカベ・コーポレーションの社長真壁直人に見初められ結婚をした眉子。
    その披露宴式場のホテルでバイトしていた茶谷は、眉子の美しい姿に一目惚れをしてしまう。
    やがて茶谷はマカベ・コーポレーションにバイトとして入り込み、社長主催のホームパーティーに招かれることになって・・・。

    眉子につきまとう黒い過去や、茶谷が常軌を逸脱していく姿、お坊ちゃまであるがゆえに欲しがりの直人と出てくる人物に一癖も二癖もあった。
    本当にこういう話は、朝倉さんはうまいなと唸るばかり。
    しかしながら、黒い終わり方なのに読み終えた瞬間、清涼感が残ったのは何故だろう?
    またしても不思議な感覚を持った作品だった。

  • 薄暗さと薄気味悪さのある作品。誉め言葉として。朝倉さんはダークな方がいいかもね。

  • 現代の歪みだろうか、己の意思を持った行動が生まれないのは? 時間軸の章のながれが私には読みづらかった。

  • 倒錯していた白猫が、倒錯していく ぼくに、長年の思いを成就させられる話。
    先入観を持ってはいけません。

  • 怖くて悲しい作品だな。
    茶谷くんが妄想していることは、間違っているんだけど
    外から見たときの見え方は悲しいよな。
    仕方ないけど、いやだな。

  • 2017/06/10

  • 美女なのに、相手を満足させることだけを至上の喜びとする眉子。
    いい人だけど、「自分」がないから薄っぺらく何を考えているのかわからない。相手を喜ばせようとするサービス精神が過剰すぎて気味が悪い。そんな扱いを受け続けている。
    この眉子のキャラクター設定が秀逸。かわいそう。でも確かに不気味。
    そして眉子の夫の設定も絶妙。二代目のボンボン社長で自意識が強く貧相な見た目のくせに精悍な青年実業家を気取っている。個人的に脳内キャスティングは香川照之。
    朝倉かすみの作品の中でも、最も濃密で嫌な気分にさせてくれる一冊。

  • 歪んだ考え方の男女それぞれのおはなし。
    後半での展開が急。

  • ラストびっくり。

  • ラストが…
    うそぉ。

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プロフィール

1960年、北海道小樽市生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞しデビュー。09年『田村はまだか』で第30回吉川英治文学新人賞を受賞。著書に『ほかに誰がいる』『そんなはずない』『好かれようとしない』『タイム屋文庫』『エンジョイしなけりゃ意味ないね』『静かにしなさい、でないと』『少しだけ、おともだち』『てらさふ』『乙女の家』『植物たち』『たそがれどきに見つけたもの』などがある。

「2016年 『少女奇譚 あたしたちは無敵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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