いちばん悲しい

  • 光文社
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本棚登録 : 109
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911423

感想・レビュー・書評

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  • 結末は、それまでの展開とはあまり関係のないものだったが、ひとつの事件をきっかけに表出する女たちの自意識が、この小説の肝だろう。どんどん醜くなっていく女たちが、気持ち悪いことこの上ない。

  • みんながみんな“いちばん悲しい”

  • 大雨の夜、路上で発見された刺殺体は、家族の他に別の名を語って付き合っていた愛人のいる男だった。

    あっちょんへの思いを募らす妄想ちゃんと、夫が殺された被害者遺族の妻が主人公と思いながら読んでいましたが、途中から主人公自体が変わってしまった感じ。

    なので、事件の真相は、前半にはまるで想像出来ないものでした。
    これは刑事さんたちも大変。

    タイトルは、事件に関係した女たちそれぞれの思い。
    表紙は沙耶子ちゃんかな。

    知人家族とのキャンプ中の子供の事故…山梨の事件を思い出しました。

  • おお?途中から主人公変わったな。
    犯人が全く予想がつかないので、気になって一気に読んだが。なんだろ、これ、うまいのか?引き込まれた事は確かだが。多少強引さを感じるのは何故だ。

  • 女性は被害妄想の塊だなと思った。
    事件に関わった女性はみんな自分がいちばん悲しんでると思ってる。
    登場人物がほぼ女性だからかもしれないけど。
    マリナのその後が気になるところ。

  • イヤミス(後味の悪いミステリー)でヒットして手にした本。

    結局イヤミスって、優越感や劣等感、嫉妬や思い込みややっかみ、人の噂話や野次馬精神などの、女性特有の厭な部分を描いているものが多いのかも。

    ある殺人事件に関わってしまった女性たち全員が、自分が誰よりも「いちばん可哀想」で「いちばん悲しい」と思っている。

    残念ながらどの女性にも共感できなかったけれど、自分に一番近いタイプは瑠璃かもしれない。

  • うーん。妄想ちゃんをもっと!痛くて面白い人だし。なんかサラッと消えてしまった感じ。瑠璃に目をつけたのも、強引な勘だし。
    嫌いじゃないけど、どこかイマイチなような、そうでもないような。。

  • なんとなくの想像通りでした。
    誰も好きになれない…

  • ある日殺害された中年男性。その事件の謎を探るうち、浮かび上がる過去の事件。夫を亡くした妻、愛人を亡くした女性、子供を亡くした女性、それぞれの悲哀を描きながら綴られる物語は、とにかく嫌な雰囲気がいっぱいです。もうタイトルからして鬱陶しいこと鬱陶しいこと!
    というのも。そりゃあ大切な人が殺されて悲しいのは当たり前なのですが。どの人も「いちばん悲しいのは私なのに」という自己憐憫が過剰すぎて、「可哀想な自分」に酔っているだけなのにいらっとします。「妄想ちゃん」のキャラもあまりに強烈。悪いけど、ぜんっぜん可哀想に思えません。
    そんな中で徐々に明らかになる事件の真相は、これはもう予想だにできなくって、いい意味で愕然。ただ、この事件を引き起こしてしまったあの人の行動は、どうも責める気になれないなあ。もちろん正しい行動ではないけれど。もっとも自分を見失わずに、大切なものを守るために起こした行動だと思えるからかもしれません。

  • 都内で男性の刺殺体が発見された。7カ所も刺されていた上、金目のものが盗られている様子もないことから怨恨か通り魔による殺人と思われる。風評被害に襲われる被害者の妻子、名前や身分を偽られていた愛人。一番悲しいのは一体誰なのか。事件は思いもかけない方向に転がっていき……。

    天才でも良い人でも見目麗しくもない刑事たちってなんか珍しい。全体的に重く、じめっとしている。登場人物たちの鬱屈が生々しく、思惑が絡み合うのが面白かった。前半後半の内容にギャップがあって、二本の話を読んでいるようだったけれど、女たちのどうしようもなさは一貫していてよかった。愚かで悲しい後味の悪いラストだったけれど、目が覚める人もいてよかった。

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著者プロフィール

1965年東京都生まれ。北海道育ち。1994年『パーティしようよ』が第28回北海道新聞文学賞佳作に選ばれる。2007年「散る咲く巡る」で第41回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)を受賞。著書に『夜の空の星の』『完璧な母親』『きわこのこと』など。

「2018年 『玉瀬家、休業中。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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