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- Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334911638
感想・レビュー・書評
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作者のミステリ愛を、これでもかと詰め込んだ、とてもつもない作品。
探偵機関が存在する逆転裁判風本格ファンタジーミステリ。
章のタイトルですでにオマージュ。さらにゲーム、デスノートにまで及ぶ、オマージュ。
なんといっても、ロジックの組み立てのボリュームである。バランスが非常に悪い(褒めてる)構成と推理過程には、いい意味でも悪い意味でもおなかいっぱいである。
異常すぎる密室殺人。捏造に隠蔽。事件の焦点を目まぐるしく変えていき、読者を混乱…失礼。飽きない展開。
最も、読者の好き嫌いがはっきりする設定。転生である。もはや失笑。もちろん、この作品では不可欠な特殊設定ではある…
「生ける屍の死」「屍の命題」が思い起こされた。この作者の熱量はすごい。次作は楽しみすぎる。ただし、続けて読めるほどの気軽な作品では全くない。ミステリ初心者、ドタバタが苦手、まっとうな本格ミステリが好きな人は、読まんでよし。
ただ、私は大好きだ。偏愛である。詳細をみるコメント0件をすべて表示