100億人のヨリコさん

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 201
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911812

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な話。登場人物がみんな個性的で良い。いろいろ分かりやすく解説?説明?してあるから楽しく読めた。精神的な幻覚、幻聴、脳の仕組みなど興味深い。

  • 『極貧大学生、ヨリコさんから世界を救えるか?』

    廃屋のような大学寮に暮らす主人公らの想像を絶する貧乏生活を起点に、寮に出現する幽霊『ヨリコさん』を巡るハチャメチャな展開に!初の似鳥作品でしたが、あまりの奇想天外ぶりにハマりました!

  • ノリ始めるまでちょっとかかったけど、エンジンかかってからは一気読み。こんなことあるはずない!けどあるかも?と思わせる展開が面白い。主人公はその気になればきっと世界を掌握できる(笑)

  • ぽんぽこ仮面こと森見登美彦の偉大さを思い知る一冊。これまで読んだ同作者の本に比べてびっくりするくらい面白くないのでびっくりした。書下ろしだからなのか? 作中の小学生に向けての説明シーンがとても小学生向けとは思えず、しかし全体として誰向きなんだこの小説は。主人公と同じ大学生? いやそんなまさか。

  • 自給自足してるけど、スマホやSNSを今風に使いこなしてる。

  • どこにも行く当てのない貧乏学生が住まう『富穣寮』に新たに入寮した『小磯』が出会ったのは、超個性的な入居者と血まみれで天上に張り付く白い服の女性、通称『ヨリコさん』。どうやら実害のない幻覚のような存在らしいのだが。突然、強い恐怖感を伴いヨリコさんを見る人が世界規模で発現し・・・。貧乏学生が世界の危機に立ち向かう。

    ホラーはホラーなんだけど、ホラー現象が実に科学的にまとめられている。なるほど、ネットに例えるとよく分かる(気になる)。ちょいちょい日本社会に対する皮肉が入りながらも、登場人物は魅力的だし文章はあくまで軽やか。が、パワーアップした依子さんはめちゃくちゃ怖い。あんな幻覚に耐えられる自信ないです。
    普通のホラーなら自分には関係ないと思うので読んだら終わりだけど、これはなんだかありそうな気がしてきて、夜なんか窓を見るとびくついてしまう。まんまと作者の思うつぼ。

  • 究極にお金がない学生にのみ紹介される地図にすら載らない「富穰寮」。貧乏学生の描写はうへぇと思いつつどこか親近感を持って楽しめます。さて、彼らは入寮すると必ずトイレに水の代わりに血が流れたり、夜中に目を覚ますと天井に血だらけで張り付いた依子さんを見るのです。主人公が入寮したのをきっかけに、これがどういう現象なのか解明しようと寮生たちが立ち上がるわけですが…コメディ?ホラー?とニヤニヤと読んでいましたが、途中からとんでもないことに!こんな現象嫌だ!似鳥さんじゃなかったらもの凄いサスペンスホラーですよ、これ。

  • 貧乏学生の変な寮生活だと思って読んでいたら、あれよあれよとスプラッタな、ゾンビ映画みたいな世界に放り込まれていてびっくり。しかし私はホラーが全く怖くないので、このコミカルな作品をとても楽しく読ませてもらいました。読み終わってから思ったけど、これ、世界中がパニックになったんじゃなくて、実は全部が幻覚でずっと寮で夢見てるだけなんじゃない? みたいな。

  • 12/13/2018 読了。

    図書館から。
    んー…面白いけど、好みでは無かったかー。

  • こんな話をよく思いつくなぁ。予備情報なしで読み始めたため、ミステリなのかホラーなのかエンタメなのか、ジャンル不明のまま読み進んでどこに着地するのか分からない不安定感が楽しみどころ。どの登場人物も変わった人たちで、斜めからの切込みがいい感じ。「幽霊に関しての分析」もよくぞそこ突っ込んでくれたと思い、いいね!したくなった(笑)。彼らの世界の別の話がもっと読みたい。

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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