みちづれはいても、ひとり

著者 : 寺地はるな
  • 光文社 (2017年10月17日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911911

みちづれはいても、ひとりの感想・レビュー・書評

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  • 夫と別居中で子供のいない弓と独身の楓。
    共にアラフォーで休職中の冴えない二人が、弓の行方不明の夫探しの旅に出た。
    不惑の二人が訪れたのは何もない田舎の島。
    島の、思い込みが激しくめんどくさい女に振り回されながらも、二人はそれぞれ「自分」を取り戻していく。
    人生思うようにいかないジレンマや遣りきれない思いを抱え悩みながら、けれど程よい距離感を保つ二人に共感した。
    (めんどくさい方の女にはムカついたけれど…)

    友達だって夫婦だって、ただ一緒にいるだけ。
    「ふたり」なのではなく「ひとりとひとり」だ。

    「歩け」という、他ならぬ自分自身の声に背中を押されて、ゆっくり確実に一歩踏み出す弓。
    大人同士の付き合い方、距離のとり方について考えさせられる物語だった。
    タイトルの付け方が巧い。

  • 夫と暮らす家を出た後に夫が行方不明になった弓子、その隣の部屋に住む楓。アラフォーの二人は、弓子の夫を探すために、義母の故郷の島に旅に出た。

    テーマは自分、個人を尊重すること。
    二人でいることの相乗効果で、お互いの良さが引き出せ、さらに強くなったように思います。
    自分で決めたことに揺らがなくなった二人の姿が素敵でした。

    義母の光恵さんもいいですね。これから先も、弓子は光恵さんと友達で入れるだろうと思える終わり方で良かった。

    シズには、理由があったにせよ、イライラさせられました。折々で母としてのきちんとした姿を見せていたので、今後は尚太の母として普通に!生きて欲しいと思います。

  • 寺地はるな、3作目。ほんわかしてて見逃しがちだけど、思い返せば3作とも全部よかった。
    わたしのような甘えて生きたい人には、今後も頼りたくなるような名言がいっぱい、毎度。

    別居中のだんなさんが失踪して、特に探したいわけでもないのに、目撃情報を元に今のお隣さんといっしょに探しに行くはめになって、というストーリーです。ネタバレですが大丈夫、そのストーリーの中で、甘えるなということと、多少甘えてもいいんだよ、ということを言っていて、わりと前向きな気持で読み終えられるところがおすすめです。
    特に好きなのは、弓子が、自分はどんな辛いときにも泣かなくて、そうやって感情をむやみに表に出さないことが大人だと思っていたけどそれは痩せ我慢にすぎなかった、って省みるんだけど、一方で、お隣さんの楓さんは、大したことじゃないからって弓子が言わずにいることを、大したことないのなら言えばいいのにって腹を立てるところです。そんな優しいのがたびたびあって泣きたくなる。

    「一緒にいて死んじゃうくらいなら別れたほうがいいのよ」ともゆってくれています。甘えて逃げるだんなさまのことはだめだって言ってるのに、逃げないで頑張ろうとする人には、しんどすぎるときは逃げちゃえってゆってくれるの、それは寺地さんは毎回ゆってくれるの、だからまた読みたいです。

  • 子供はいなくて、しかも夫と別居中で、ちょっと前まで契約社員で、今は職を探している弓子39歳。男とすぐに付き合ってしまうけれど、二股はかけない、不倫はしない、独身で休職中の楓41歳。ひょんなことから弓子の逃げた夫を探す、不惑女二人の旅路。

  • 2月8日読了。図書館。

  •  別居中の夫を、何故かアパートの隣の住人と探しに行くことになる。何故か祭りの準備を手伝って、なんとなく喧嘩したり。

     捉えどころのないお話です。義母もなんか変な人だし、読み終わっても結局なんだかわからなかった。

  • 別居中に夫が失踪し、ひとり古いアパートで細々と暮らしている弓子。その隣人で、独身の楓。四十路近いふたりの女の道行きを描いた一冊だ。

    ふたりの関係性、距離感がどこか独特で、なんとも言えず味わい深い。タイトルにある通り、ふたりなのに、ひとり、というような馴れ合わない佇まいがある。寂しげではあるけれど侘しくはない。

    ふたりとも物事にあまり頓着せず、淡白なようで、芯がある。

    しんとした静かな映画を観たような気持ちになった。

  • シズさんには近寄りたくない。

  • テレビドラマの主人公にさえなれないほどに
    みっともなくこじらせた女の物語だと思った。

    書かれたのは、
    同じようなこじらせた女性なのかと思いきや、
    そうでなかったことに驚いた。

    みんな紙一重なのかもしれない。

  • なんだか寂しい2人だなあ。

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