みちづれはいても、ひとり

著者 : 寺地はるな
  • 光文社 (2017年10月17日発売)
3.53
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  • レビュー :16
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911911

みちづれはいても、ひとりの感想・レビュー・書評

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  • 寺地はるな、3作目。ほんわかしてて見逃しがちだけど、思い返せば3作とも全部よかった。
    わたしのような甘えて生きたい人には、今後も頼りたくなるような名言がいっぱい、毎度。

    別居中のだんなさんが失踪して、特に探したいわけでもないのに、目撃情報を元に今のお隣さんといっしょに探しに行くはめになって、というストーリーです。ネタバレですが大丈夫、そのストーリーの中で、甘えるなということと、多少甘えてもいいんだよ、ということを言っていて、わりと前向きな気持で読み終えられるところがおすすめです。
    特に好きなのは、弓子が、自分はどんな辛いときにも泣かなくて、そうやって感情をむやみに表に出さないことが大人だと思っていたけどそれは痩せ我慢にすぎなかった、って省みるんだけど、一方で、お隣さんの楓さんは、大したことじゃないからって弓子が言わずにいることを、大したことないのなら言えばいいのにって腹を立てるところです。そんな優しいのがたびたびあって泣きたくなる。

    「一緒にいて死んじゃうくらいなら別れたほうがいいのよ」ともゆってくれています。甘えて逃げるだんなさまのことはだめだって言ってるのに、逃げないで頑張ろうとする人には、しんどすぎるときは逃げちゃえってゆってくれるの、それは寺地さんは毎回ゆってくれるの、だからまた読みたいです。

  • 夫と別居中で子供のいない弓と独身の楓。
    共にアラフォーで休職中の冴えない二人が、弓の行方不明の夫探しの旅に出た。
    不惑の二人が訪れたのは何もない田舎の島。
    島の、思い込みが激しくめんどくさい女に振り回されながらも、二人はそれぞれ「自分」を取り戻していく。
    人生思うようにいかないジレンマや遣りきれない思いを抱え悩みながら、けれど程よい距離感を保つ二人に共感した。
    (めんどくさい方の女にはムカついたけれど…)

    友達だって夫婦だって、ただ一緒にいるだけ。
    「ふたり」なのではなく「ひとりとひとり」だ。

    「歩け」という、他ならぬ自分自身の声に背中を押されて、ゆっくり確実に一歩踏み出す弓。
    大人同士の付き合い方、距離のとり方について考えさせられる物語だった。
    タイトルの付け方が巧い。

  • 夫と暮らす家を出た後に夫が行方不明になった弓子、その隣の部屋に住む楓。アラフォーの二人は、弓子の夫を探すために、義母の故郷の島に旅に出た。

    テーマは自分、個人を尊重すること。
    二人でいることの相乗効果で、お互いの良さが引き出せ、さらに強くなったように思います。
    自分で決めたことに揺らがなくなった二人の姿が素敵でした。

    義母の光恵さんもいいですね。これから先も、弓子は光恵さんと友達で入れるだろうと思える終わり方で良かった。

    シズには、理由があったにせよ、イライラさせられました。折々で母としてのきちんとした姿を見せていたので、今後は尚太の母として普通に!生きて欲しいと思います。

  • 子供はいなくて、しかも夫と別居中で、ちょっと前まで契約社員で、今は職を探している弓子39歳。男とすぐに付き合ってしまうけれど、二股はかけない、不倫はしない、独身で休職中の楓41歳。ひょんなことから弓子の逃げた夫を探す、不惑女二人の旅路。

  • 離婚しようとしている弓子、たくさんの男と付き合ってみるけれど、今ひとつ決められない楓。
    2人とも、どこにでもいそうなアラフォー女性ですが、2人のプロフィールがしっかりしているので、登場人物の心の裡を描く描写が秀逸に感じられます。
    共通のタレントのファンで、弓子と仲がいい姑の光恵さん、楓のセクハラ社長、島の女性マキさんとシズさん。
    そして、弓子がここが許せない、と思うのにいっこうに理解していない元、夫。
    どの人も面白くて、ロードムービー、見てみたい。
    いつものはるなさんとちょっと違うところがあって、それも面白いのだけど、定石通りかなという気もしてそれで☆は三つ。

  • はるなワールドは、
    登場人物が、みんなちょっと
    ダメちゃんなところが好きです。
    読んでいてイライラしながらも
    何か憎めなくて、はまってしまいます。

  • 結婚してたって、家族だって、友だちだって、結局はひとりひとり、ということを認識しつつ、いたい。そのとおり。

  •  青春物なら、このラストはありそうだな。
     しかし、二人には似合わない。そのズレが、この小説の柱なのかもしれないが。
     無理に共感したくない。分かりたくもない。けれど、生きていくときには、まあこういうこともあるよね、

  • 久しぶりに見たキャッチボール式のストーリ展開
    日常から非日常へ、そしてまた日常へみたいな。
    ちょっと引っかかる(嫌な感じになる)ところもあるが、善本的にホンワリしてるかな?

  • 2月8日読了。図書館。

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