- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334912055
感想・レビュー・書評
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宇佐美さんの本に出てくる人たちは、生きることが辛いくらい
劣悪な生育環境だったり、堕ちるところまで堕ちた生活をしている人が多い。
本書の最初には、普通の高校生が描かれていたので少し明るい話しかと思ったが
やはりそうくるか、という展開だった。
「秩序は巡る」
関係がないようにみえる事柄も、じつはつながっている。
世界は輪っかのようにつながっている。
というテーマは、年齢を重ねた人には腑に落ちる感覚で、
だからこそ、自分の歯車は自分で回していくという気持ちが大切なんだと感じた。
ラストの桜の花びらが、すこし明るくなりそうな未来を予感させたと思いたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
純粋に物語として非常に面白かった。どのように繋がっていくのかと、その紐解き方が絶妙。最後の母子の再会までの展開が今一つだが、そこは目を瞑れるレベル。登場人物が全員良かれ悪しかれ人間臭いところも魅力的。
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「ウーピーパーピーの木の下に埋める」このおまじないが母から恋する少女に伝わり,KEN,悪徳金融業のマキ子,そして祐太へと届く.巡って繋がるのはとても感動的だったけれど,時間がかかりすぎたのが残念だ.そして,もっと残念なのは.裕太に魅力がないことです.
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始めは衝撃的な出来事が起こって、この先がどうなるのか気になりながら読み進めました。でもその次でちょっと風向きがSFぽくなって来た?と思ってたら次からマキ子と乾の重く暗い過去が、どこまで続くのかと思う位続いて、途中でしんどすぎて嫌になります。読後感はふわりとした感じで終わるので悪くはないけど、そのギャップが大きすぎて馴染めない。途中が暗すぎて、せめてマキ子の過去の話は削ってもよかったのでは、と思いました。
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人生歯車が狂って道を踏み外すと落ちるのは簡単なんだなと、こういうお話を読むとつくづく考えさせられる。最初に登場した女子高生可哀相だったな。最後は小説のテイスト変わっちゃった。
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闇の貸付業で働く元銀行員で高校時代はアスリートだった男。彼を雇っている女性も、凄まじい生き方を余儀なくされた人。
巡り合わせか、あるおまじないのような言葉で、母が犯した罪の真実に行き着く。
それにしても、時間も人もつながっている。 -
はじめは爽やかな、高校生のおはなしから
ファンタジーの様な世界観。
そこからの金にまつわるどん底の闇金の
汚れた世界に放り込まれる。
金に翻弄される人達と最初の桜の様な淡い恋の繋が
りは最後まで謎は明かされない。
全ては秩序の様に繋がっていて、巡り巡ぐって
真実が明かされ光明が見える。
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すぐ書かないとすぐ忘れる
えーと、お金って怖いね。
そして、なるほどねぇ。
最後は良かったです。