隠蔽人類

著者 :
  • 光文社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334912161

感想・レビュー・書評

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  • アマゾンの奥地で調査団が邂逅したのは新種の人類、世界をひっくり返す新発見とそれから始まる殺人の連鎖・・。 ホモサピエンスとは異なる遺伝子を持つ隠蔽人類、彼らの正体は何なのか、そして人類に下される審判は・・・。 

     舞台は綾鹿市、隠蔽人類を巡り一転二転する殺人と推理。 どこか怪しいテキストながら最後まで結末を予想させない(というか予想できないよ)のが本シリーズの魅力、やはりこのシリーズ頭おかしい・・・。 

  • はちゃめちゃで面白かった。
    最後はやっつけ感あるけど…笑

  • え、え、なんなの?
    え、自分たちが隠蔽人類だったの!!!
    自分は違うと思っていたのに、該当しているとアワアワしてしまうな。

  • ジャンル分けが難しい、変わったテイストの作品。

    アマゾンの奥地で、人類とは別種のヒトが見つかり、捜索チームは喜ぶが…
    この導入部から想像できない物語が展開される。
    しかも、同じ展開が続きながらも全5章の短編仕立てで、それぞれに謎があり謎解きもある。しかも、その謎も謎を解き明かす者も毎回ちがうと言だけでなく、ジャンルさえ超えて物語が多層的に広がっていく。

    ただその分、人物描写やプロットの細部は粗いしラストは余りにも風呂敷を広げすぎて収集がついてない感がある。

    キャラの名前を実在の地名から取ったり、ブラックなユーモアもあって筆者の遊び心も見られるが、もう少しラストが引き締まっていたらさらに面白くなったろうに、残念。

  • 内容がまさかのトンデモ。帯にある通り、確かに呆然、唖然とするミステリ。

    アマゾンの奥地で隠蔽種と思われるキズキ族が発見され、調査に向かう研究者一同。と思いきや、実は日谷教授が隠蔽種。と思いきや・・・
    実際ミラは隠蔽種なの???

  • 読友さんたちの微妙なレビューを見ていましたが、このミスでも本ミスでもランキングに出ていてあえて手に取りました。読み始めて、設定は確かにあり得ないのかもしれませんが、本格としては私は全然アリだと思いましたし、バカミス一歩手前の本格を面白がって堪能しました。ただ最終章が…すべてこのままの設定でいいんだけど、それが明らかになってからの着地点が、私にも一気に「うへぇ」な感じに。惜しい。ランキングに入れる気持ちもわかるし、微妙なレビューもわかる、人により好き嫌いあり、でしょうか。私も最終章手前までなら大好きです。

  • トンデモミステリ。
    新本格全盛期のにおいがする。
    アマゾンの奥地で人類と異なった遺伝子をもった種族が発見される。
    調査に入った研究者グループの一人が何者かに殺害され、そこからバシバシ殺人が起きていく。やりたい放題。鳥飼否宇らしさ満点のはちゃめちゃぶり。

  • ある意味のバカミスというか隠蔽人類という大発見を隠したい人
    自分のためにしたい人など欲望が絡み合い
    殺戮がこれでもかと起こってしまいます。

    しかし最後には隠蔽人類とは何かという答えがきっちりと
    鎖国していたホモジャポニクス(日本人)こそ
    隠蔽種ということがわかります。
    その隠蔽種の特徴は徐々に寿命を短くしていく遺伝子を持っているという事。

    果たして今起きる危機ではないこの時限式の人類が登場したときに
    どう判断するべきなのでしょうか?

  • 栞用の紐がついていないので、別途必要です。

  • アマゾン奥地で発見された未接触民族がホモ・サピエンスとは別種の新人類である疑いが出てきた。
    鳥飼さん得意の連作短編形式で、意外にも端整な犯人当てを展開しつつ
    事件は連鎖し、秘密はどんどん隠蔽され
    特大スケールのブラックユーモアに額を押さえるこの感じ...笑

    ‪そういえばこの表紙のこれも最後の方のあの恐ろしげなあれを表現してるんやなと思うと、わー。‬

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著者プロフィール

1960年福岡県生まれ。九州大学理学部卒業。2001年『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。主な著作に「観察者」シリーズ、「綾鹿市」シリーズなど。碇卯人名義でテレビドラマ「相棒」シリーズのノベライズも執筆。2016年『死と砂時計』で第16回本格ミステリ大賞【小説部門】を受賞。

「2021年 『指切りパズル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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